とうやのひとり言

佐藤とうや ブログ

年の瀬に

2007年12月29日 | インポート

013  年の瀬の民族大移動が始まった。東京から伸びる放射線状の高速交通網は、何処も満員御礼の盛況である。その受け入れ先たる我が古里は、県外ナンバーの車で市街地は渋滞気味で、少々不便を強いられている。気まぐれな、一過性の活況に戸惑いもある。東京から見れば古里は、何もない田舎。田舎者同志が、助け合ってまあまあ暮らしている。そこがいいと言って、帰巣本能のように、ドーンときて、古里をかき回しサーと帰ってしまう、年中行事の始まりでもある。でも、古里はそれを受け入れる、懐の深さがたまらなくいいし、好きだ。
 今年を振り返ると、私は「格差」の一語に尽きるように思う。「格差」は何から生まれるのか。規制と保護では国際競争力に勝てないので、規制を撤廃し、各自で勝ち残れ。地方分権は、自分たちの地域は自分たちの創意で勝ち残れ。「国土の均衡ある発展」ではなく「特色ある国土の発展」が良い、と言うことになり、改革の波が日本中吹き荒れた。気が付くと、自由と引き換えに失うものは大きい。古里は、それをじっと見ている。そして、そんなに簡単には変われないことも、知っている。
 脈々と続いてきた伝統文化。共存共栄の心は、日本民族の誇りであり、魂であると誰もが思っている。年の瀬に、来る年への思いは大きい。

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