いか釣り船団の出航式が、酒田本港の袖浦埠頭で行われた。これで5回目になる。年々盛況になり、広い埠頭が人垣で溢れた。もうすっかり酒田港初夏の風物詩に定着した感がある。いか釣り船9隻は、北海道船籍が6隻、石川県が1隻、酒田港船籍が2隻であった。しかし、漁労長(船長)は、飛島出身者が6人である。日本一のいか釣り船団といえる。「若潮丸」の船首には、優勝旗がはためいていた。
アトラクションでは、余目出身の歌手天音 里見さんがデビュー曲「飛島育ち」を披露した。作詞は、三川町の佐藤武夫さんで、山居倉庫やケヤキ並木を取り入れて、飛島育ちの女性が酒田で頑張る情景を歌にしたものである。私は、祝辞で飛島出身の天音さんが、といって間違えてしまったので「今日の新聞に載ってました」と言い訳し爆笑になった。
いか漁は、山形県漁獲量の三分の一を占める最大の魚種である。船団を組んで酒田港から出航しても、酒田港に水揚げされるいかは、ほんの数隻だという。市場価格もあるが、主に燃料費に原因があると関係者が言っていた。酒田港に水揚げされたら、燃料補助が出来ないのかと尋ねられた。今年は間に合わないにしても、一考の余地はあると思う。