大川周明博士の顕彰碑は酒田市日和山公園近くの日枝神社随身門前にある。大川周明は酒田市出身の思想家で、近代日本の西洋化に反対し、アジア諸国の独立やコーランの翻訳などで知られている。
大川周明顕彰会は毎年この顕彰碑の前で博士の偉業を讃え碑前祭を行っているが、今年は雨のため日枝神社社殿で行われた。雨だった記憶はないが社殿で行われたのは2度目と聞いた。
神事の後、大川博士が毎日手を合わせていたと言う阿弥陀如来像が公開された。大川博士の直系に当たる大川賢明さんの話によると、この阿弥陀如来像は大川博士著書「日本2600年史」の印税を断った事から、出版社がその代わりに贈ったもので、箱書きには「朝雲」と書かれていることから、作者は山崎朝雲と思っていると説明された。 ならば、8桁の3倍くらいの価値があるのではと「げすの勘ぐり」が始まった。大川博士没後、奥様から親族の手を経て、顕彰会に預けられていたもので、その関係者も亡くなられ現前田会長が顕彰碑に近い海向寺にお願いして、安置されることになった。前田会長は「即身仏とともに、多くのひとに拝観してもらい、大川博士の功績を知ってもらえればいい」と感想を述べた。