国立競技場の建設で経費激増の”恐れ”ですったもんだしているというニュースを耳にして、今春就職した諸君はどうしているかなぁと思った。
どういうつながりかというと、学生からいざ”会社員”になった諸君は、二言目には学生の”理想”と会社員の”現実”は違うんだと言われ続け、会社社会に馴染めないで悩んでいる人もそろそろ出てきているかと思うけど、一方でその”現実”とは”理想”とはかけ離れた”ていたらく”であることに薄々気がついてもいることに関係する。
理想の組織があって、理想の仕事の仕方があって、完璧な仕事をこなしていくのが会社員の務めであると思われ、言われ、求められているのだけれど、では世界的イベントであるオリンピックを開催するために集まった有能な(たぶん)人々がカンカンガクガクやっている結果(途中経過)が、今になって予算が足りません、計画がずさんです、グチャグチャですというのを、どのように考えればいいのだろうかね。
もし完璧な会社員としてのあり方、経営者としてのあり方、社会のあり方があって、すでに実現されているのであれば、みんなその方法を学べばいいのだし、学んでマスターできるのであれば、書店に有り余るほど各種ノウハウ本が並ぶわけがない。
もちろん、少なくとも大企業、一流企業、高級官僚の世界では、すべて理想通りの業務が行われて、解決されない問題は何も起こらず、そのノウハウは末端の中小零細企業にまで浸透しているはずである。
企業に勤める人々は、常に最高の業務能力を発揮し、それを新人たる若者に効率的に、効果的に、好意的に伝えていけば、新たな会社組織の一員として能力をマスターできるのである。
新人さんは、単純にそのノウハウをマスターすれば、何も悩むこともなく、すでに戦力として頭角を現してくる頃だろう。
ところが”現実”はどうなんだ?
会社はグチャグチャ、仕事の進行もグチャグチャ、教え方もグチャグチャ、まわりは問題だらけ、でいて、完璧な”理想”を常に聞かされ求められる。
それを口にすると、そこで「学生の”理想”と会社員の”現実”は違うんだ」と、意味不明のことを言われる。
そこで悩むんだね。
でも、そこで悩む必要はない。
一流どころの集まったオリンピックスタジアム建設の話でさえ、”あの程度”の仕事ぶりなのだ。
超一流企業と言われれる自動車産業だって、不具合だらけじゃないか。
”現実”は、その程度なのだ。
その程度の”現実”が、”先輩達”の作った組織なのだ。
それはずっとずっと昔から変わらない現実で、いまだかつて誰も理想的な組織など作ったことはないのだ。
空論である理想、理論のあり方を、さもそれが現実にあるかのように語って、先輩達は問題だらけで、解決策も見つからない組織の中で働いているのだ。
その程度が”現実”なのである。
だから経営者が、上司が、ことあるごとに”理想”を口にし、求めているが、ちょっとしたまともな人ならば、それが”現実”ではなく”理想”を語っていることを自覚している。
”現実”がそうでないから、ずっとずっとずっとこれまでも、これからも同じことを繰り返して言っているのだ。
そんなことを理解できずに、自分が「求めらている姿」になれないからと悩むのはバカバカしい。
そんな理想は誰も達成していないし、これからも達成出来やしない。
みんなグチャグチャの問題だらけの中で、それぞれ生きていくだけなのだ。
だからと言って、耳にタコができるお説教、高説、小言をバカにしちゃぁいけない。
その気持ちを持ち続けることで、少しずつだけど社会も会社も人も進歩してきたのだ。
ただその進歩は、言われるほどたいしたものではないのが”現実”なんだけど、”理想”がかかげる”理想”は理想的なもので、間違ったことではなく、正しいことだから忘れちゃダメなありがたい言葉なんだと思って聞いたほうがいいと思う。
でも、やっぱり忘れちゃいけないのは、一流の人間達が最高の頭脳と経験を持ちあっても、やっぱり国立競技場を作ることさえまともに出来ないというのが”現実”なんだということだから。
西国街道 青葉の街並み 1
大阪府三島郡島本町桜井1丁目,青葉1,3丁目
撮影 2014年11月22日 土曜日 13時15分
どういうつながりかというと、学生からいざ”会社員”になった諸君は、二言目には学生の”理想”と会社員の”現実”は違うんだと言われ続け、会社社会に馴染めないで悩んでいる人もそろそろ出てきているかと思うけど、一方でその”現実”とは”理想”とはかけ離れた”ていたらく”であることに薄々気がついてもいることに関係する。
理想の組織があって、理想の仕事の仕方があって、完璧な仕事をこなしていくのが会社員の務めであると思われ、言われ、求められているのだけれど、では世界的イベントであるオリンピックを開催するために集まった有能な(たぶん)人々がカンカンガクガクやっている結果(途中経過)が、今になって予算が足りません、計画がずさんです、グチャグチャですというのを、どのように考えればいいのだろうかね。
もし完璧な会社員としてのあり方、経営者としてのあり方、社会のあり方があって、すでに実現されているのであれば、みんなその方法を学べばいいのだし、学んでマスターできるのであれば、書店に有り余るほど各種ノウハウ本が並ぶわけがない。
もちろん、少なくとも大企業、一流企業、高級官僚の世界では、すべて理想通りの業務が行われて、解決されない問題は何も起こらず、そのノウハウは末端の中小零細企業にまで浸透しているはずである。
企業に勤める人々は、常に最高の業務能力を発揮し、それを新人たる若者に効率的に、効果的に、好意的に伝えていけば、新たな会社組織の一員として能力をマスターできるのである。
新人さんは、単純にそのノウハウをマスターすれば、何も悩むこともなく、すでに戦力として頭角を現してくる頃だろう。
ところが”現実”はどうなんだ?
会社はグチャグチャ、仕事の進行もグチャグチャ、教え方もグチャグチャ、まわりは問題だらけ、でいて、完璧な”理想”を常に聞かされ求められる。
それを口にすると、そこで「学生の”理想”と会社員の”現実”は違うんだ」と、意味不明のことを言われる。
そこで悩むんだね。
でも、そこで悩む必要はない。
一流どころの集まったオリンピックスタジアム建設の話でさえ、”あの程度”の仕事ぶりなのだ。
超一流企業と言われれる自動車産業だって、不具合だらけじゃないか。
”現実”は、その程度なのだ。
その程度の”現実”が、”先輩達”の作った組織なのだ。
それはずっとずっと昔から変わらない現実で、いまだかつて誰も理想的な組織など作ったことはないのだ。
空論である理想、理論のあり方を、さもそれが現実にあるかのように語って、先輩達は問題だらけで、解決策も見つからない組織の中で働いているのだ。
その程度が”現実”なのである。
だから経営者が、上司が、ことあるごとに”理想”を口にし、求めているが、ちょっとしたまともな人ならば、それが”現実”ではなく”理想”を語っていることを自覚している。
”現実”がそうでないから、ずっとずっとずっとこれまでも、これからも同じことを繰り返して言っているのだ。
そんなことを理解できずに、自分が「求めらている姿」になれないからと悩むのはバカバカしい。
そんな理想は誰も達成していないし、これからも達成出来やしない。
みんなグチャグチャの問題だらけの中で、それぞれ生きていくだけなのだ。
だからと言って、耳にタコができるお説教、高説、小言をバカにしちゃぁいけない。
その気持ちを持ち続けることで、少しずつだけど社会も会社も人も進歩してきたのだ。
ただその進歩は、言われるほどたいしたものではないのが”現実”なんだけど、”理想”がかかげる”理想”は理想的なもので、間違ったことではなく、正しいことだから忘れちゃダメなありがたい言葉なんだと思って聞いたほうがいいと思う。
でも、やっぱり忘れちゃいけないのは、一流の人間達が最高の頭脳と経験を持ちあっても、やっぱり国立競技場を作ることさえまともに出来ないというのが”現実”なんだということだから。
西国街道 青葉の街並み 1
大阪府三島郡島本町桜井1丁目,青葉1,3丁目
撮影 2014年11月22日 土曜日 13時15分