山茶花談

さざんかだん

ニューボーン

2018-06-10 | 色鉛筆画


梅雨入りもして、雨の降る日が多くなりましたね。
庭のドクダミの花ももうすぐ終わりそうで
アジサイのつぼみが開き始めました。

最近玄関の階段を、二匹のすこし大きな子猫が
上って家の奥によく入って行きます。
家に小さな兄弟の猫が
玄関から入ってくれるのは
なんとなく見ていて気持ちがほっこりします。

猫というので、磁器のランプを思い出しました。
昔、陶磁器のデザインの仕事をしていたのですが
その会社がとても美しいニューボーンという
磁器の商品を作っていました。

ふつうの磁器よりももうすこしやわらかい
温かみのある上品な白です。
その素地の中で、猫の体のランプがあったのですが
体の縞が淡くくすんだきれいな紫色でした。

残念ながら今はその会社はないのですが
ニューボーンを作っていたメーカーさんは
今はどんな物を作ってみえるでしょうか。

二十代の頃は、時間のスピードが速く
人との出会いも通り過ぎていきましたが
今は様々な仕事をされた人に出会うと
その人の仕事にとても深い興味と
出会えたことが幸せに感じられてきます。

練り込みの色土を作っていた工場のご主人、
銅版転写の小さな工場で
椅子を向かい合わせて作業していた
お父さんとアメリカ帰りの息子さん、
陶器のくすり(釉薬)のお店を開いていた
お酒が大好きな奥さん、
小さな静かな町で、ゆったり時間が流れていました。



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