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梅雨入りもして、雨の降る日が多くなりましたね。
庭のドクダミの花ももうすぐ終わりそうで
アジサイのつぼみが開き始めました。
最近玄関の階段を、二匹のすこし大きな子猫が
上って家の奥によく入って行きます。
家に小さな兄弟の猫が
玄関から入ってくれるのは
なんとなく見ていて気持ちがほっこりします。
猫というので、磁器のランプを思い出しました。
昔、陶磁器のデザインの仕事をしていたのですが
その会社がとても美しいニューボーンという
磁器の商品を作っていました。
ふつうの磁器よりももうすこしやわらかい
温かみのある上品な白です。
その素地の中で、猫の体のランプがあったのですが
体の縞が淡くくすんだきれいな紫色でした。
残念ながら今はその会社はないのですが
ニューボーンを作っていたメーカーさんは
今はどんな物を作ってみえるでしょうか。
二十代の頃は、時間のスピードが速く
人との出会いも通り過ぎていきましたが
今は様々な仕事をされた人に出会うと
その人の仕事にとても深い興味と
出会えたことが幸せに感じられてきます。
練り込みの色土を作っていた工場のご主人、
銅版転写の小さな工場で
椅子を向かい合わせて作業していた
お父さんとアメリカ帰りの息子さん、
陶器のくすり(釉薬)のお店を開いていた
お酒が大好きな奥さん、
小さな静かな町で、ゆったり時間が流れていました。
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