海辺華
2019-05-06 | 日誌
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先日、高崎市タワー美術館での展覧会で
山口蓬春の「海辺華」という日本画を観ました。
描かれたかたちに墨の輪郭線がほとんどなく
絵の具の色がそのままそれぞれの形に落としてあるような
紙の上で自由に色が踊っているように見えました。
貝殻も、色で絵を描いたあとに
どうしてもその形に必要な線のみ一部
さっくりと筆を落としたように見えます。
画面を斜めに大きく二分している黄色の砂浜と青の水の色。
青で塗られた波の水もまた、線がなく
紙に一気に青の絵の具を置いたような
自然に残る絵の具の跡が
水が動いているようで面白いです。
どんな画材を使っても、どんな時代に生まれても
制約を受けずにのびのびと
自由に絵を描く作家は素敵ですね。
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