山茶花談

さざんかだん

Stars and plants

2021-08-23 | ペン画




ある方が投稿で
竹西寛子さんの解説された与謝蕪村の句を
紹介されていました。
そのやさしい解説に胸を打たれ
本を取り寄せてみました。

短夜(みじかよ)や 毛虫の上に露の玉

”体をおおっているたくさんの毛が、
よく見れば露の玉を捧げているようなのも・・・”
夏の朝は平等に訪れ、作者も毛虫も読者も一緒に生きる。


本の中からもう一句

月天心(つきてんしん) 貧しき町を通りけり

天の中央に座した月の下には
様々な意味での貧しき町、または人。


毛虫の毛の上の露の玉が、美しい捧げもののようだという。

風景に人の想いを重ねて生まれた句は
読む人の想いによって意味もまた様々に。


露や月を、この一年に置き換えてみると
どんな句が生まれてくるでしょうか。





※ Stars and plants     pen F4 333x242mm






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