2020年11月27日 美浦TC在厩
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美浦TC内の検査の結果、今回の鼻出血は肺からの出血であり、しかも重度のものであることが判明しました。鼻出血は本馬をみてもわかるとおり、再発の可能性の高い病気で、JRAの施行規程でも「装鞍所ひき付け時から競走終了後馬場を出るまでの間に鼻出血を発症したと認められる馬は、発症1回めで1カ月間、2回めで2カ月間、3回め以上は3カ月間出走できない」と厳しい制裁が課せられています。
ここまで時間をいただいて慎重に調整してきたにもかかわらずこのような状態に陥ってしまったとなると、今後も同じことの繰り返しになることが予想されます。このように出走態勢を整えることが極めて難しい状況では、今後出資会員の皆様の維持費出資金等のご負担が大きくなるばかりと判断し、萩原調教師と協議した結果、本馬を引退、繁殖入りさせることにしました。能力をいかすことができず、5戦1勝で引退に追い込まれてしまったことに対し、クラブとしても残念でなりません。出資会員の皆様におかれましては、その思いは一層強いものと思われますが、何卒ご容赦賜りますようお願い申しあげます。なお、ご出資馬の運用終了に関するご案内につきましては、後日郵便にてご送付いたします。
ここまで時間をいただいて慎重に調整してきたにもかかわらずこのような状態に陥ってしまったとなると、今後も同じことの繰り返しになることが予想されます。このように出走態勢を整えることが極めて難しい状況では、今後出資会員の皆様の維持費出資金等のご負担が大きくなるばかりと判断し、萩原調教師と協議した結果、本馬を引退、繁殖入りさせることにしました。能力をいかすことができず、5戦1勝で引退に追い込まれてしまったことに対し、クラブとしても残念でなりません。出資会員の皆様におかれましては、その思いは一層強いものと思われますが、何卒ご容赦賜りますようお願い申しあげます。なお、ご出資馬の運用終了に関するご案内につきましては、後日郵便にてご送付いたします。
2020年11月26日 美浦TC在厩
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来週12月5日(土)中京・ダート1200m牝馬限定戦に出走予定で本日(木)坂路コースにて追い切られたところ、2ハロン目あたりで鼻出血を発症してしまいました。明日、美浦TC内の診療所で検査を受けますが、数回目の発症であり、進退にまで話が及ぶことになるかもしれません。
2020年11月25日 美浦TC
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12月5日(土)中京・ダート1200m牝馬限定戦に菅原明良騎手で出走予定です。明日(木)坂路コースで追い切られる予定です。萩原調教師は「いくらか加減しながらの調教となっていますが、明日はそのような中でも負荷をかけてみるつもりです」と話しています。
【レポートの転載につき、サンデーサラブレッドクラブの許可を頂いております】
エストロ、引退。
ちょっと想像してなかったレポートにとても動揺しました…。
思わず友人に電話をかけてしまいましたw
とはいえ、今週は度重なるレポート。
25日の段階で加減した調教という時点で萩原先生も何かわかってたのかな。
レポートの通り、肺からの出血かつ重度ということで最早どうにもならんという判断ですね。
芝を3つ使って、初めて試したダートで見事な逃げ切り。
何故か復帰してすぐは芝を使って惨敗。
やはりダートに戻します、ということで来週復帰戦でした。
前走ダートを使ってたらな…という気持ちは残りますがやむを得ないと考えます。
これもまた運命か。
血統的には素晴らしい背景で母はポップロックの半妹スピードリッパー。
ステルヴィオの3/4同血なのでマイルあたりに適性があるのは間違いなかったです。
2歳になってすぐの記事でも血統的にはとても期待していたことがわかります。
エストロとの出会いは2018年の牧場ツアー。
ツアー2日目、ノーザンFの感想は「この馬体なら価格も文句なし◎」でした。
その後、マンデラの17(ヴェルトライゼンデ)と悩んだ末に第一希望で出資が確定!
6/5には入厩し、9月にルメール騎手を背にデビューします。
「何もできなかった」と言われ残念だったデビュー戦。しかし翌月には川田騎手を背に3着とします。
次は勝ち負けだな、と感じた3戦目。
鞍上は再びルメール騎手でした。
結果はまさかの最下位で、レース中に鼻血。
出走禁止1ヶ月と、検査の結果肺からの出血とわかり休養へ…
私の経験では初めてでした。
半年間の休養は必要か?と思われましたが約4ヶ月後には早くも復帰。
嬉しかったし勝てたのですが、結果論として戻すのが早すぎたとも感じます。
その初ダートの中山。
見事な初勝利でした。
ポンと出て好位に取り付きなんなく逃げ切り。余裕残しでしたし、上のクラスを感じさせる走り。
木幡育騎手の好プレーも光りました。
勝った相手もデビュー戦だったトリッチトラッチ。その後未勝利・1勝クラスを連勝していますね。
テレビ前で叫びました!
そして同時にこんなに強いならきっと!と夢を膨らませたのを覚えています。
その後は休養し、6月に函館の芝で出走。
自分でも追いつけるかな…と書いていましたが想定通りの6着。
出遅れ気味でしたし、とても消化不良のレースでした。
そして結果、これが最後のレースとなってしまいました。
今年の夏は休養に充てて、早々に中山ダートへの復帰を決定。
しかし8月には調教中に鼻血。こちらも肺からの出血ということで2回目の肺出血。
さらに9月には左蹄の痛みでしばらくのお休み。
それでも12月5日の中京ダート菅原騎手での復帰が決まりました。
馬体は500kgに迫ろうかというところに成長し、カナロアのダートも成績が出ていました。
2020年の復帰も嬉しいな、と感じていましたがどこかで無理している気も…
こういう予感は当たりますね。
そして今週、無念の引退宣言。
結局はあの芝に戻したレースに悔いが残るということでした。
カナロア産駒だし、中山の未勝利戦を見ても、無事ならもっと活躍できた。
でも、これも競走馬の現実です。
まずは無事に母として牧場に戻って、この血統なら良い馬がつくと思うので
次の出走は子どもたちだね!
エストロは本当に瞳の綺麗な馬でした。
この写真が本当に好きだったなぁ。
カナロアの子どもに出資してみたいな。
マイルで強い馬がほしいな、瞳の綺麗で筋肉の柔らかい馬に出資してみたいな…という願いを叶えてくれた馬でした。
いろいろな一口の希望を叶えてくれた馬でした。
エストロ、ありがとう。
競走馬としては早くの引退になってしまいましたが、次の世代に受け継がるバトンを
とっても楽しみにしているね。
たくさんの写真はなかったけど、動画で調教の時に天栄の助手さんがポンポーンと首を何度も叩いていたのを覚えてる。
きっと手応え良かったんだろうなぁ。
くそー潜在能力出し切れなくて悔しい!
きっと、次の世代でこの能力を証明しよう。
ゆっくり休んでください。
きっと良いお母さんになるんだぞ。
ありがとうね!
【エストロ全成績】5戦1勝(1-0-1-3)
2019年
9月デビュー:新潟芝1,400mルメール4着
10月2戦目:東京芝1,400m川田3着
11月3戦目:東京芝1,600mルメール14着
2020年
3月4戦目:中山ダ1,200m小幡育1着❗️
6月5戦目:函館芝1,200m横山武6着
父ロードカナロア
母スピードリッパー
母父ファルヴラヴ
調教師 :美浦・萩原清
生産牧場:ノーザンファーム
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