セールスレディ

実は、私もセールスレディしてた時期あるんです。
結婚して右も左も分からない土地に来て、安月給な夫と無職の姑３人暮しで
貧しいながらも楽しい我が家♪そんな時もありました。

夫が脱サラして事業を始めるにあたって、
しばらくお金が入ってこない生活になるから奥さんも働いたほうがいいと助言され・・
手に職などもたない人間なので、はて！？どうしようか？
チラシに入っていた生保のビラ配りの求人に応募しました。
４人が同時に入社して、一人はあくる日出勤しませんでした。
交通費目当てで何回でも応募してくる人がいるということを初めて知りました。
仕事は確かにビラ配りだったのですが
保険に勧誘するための道しるべみたいなものでしたから、
３か月後からは外交員として、ビラで手ごたえのあった人に保険を勧めるお仕事が隠されていたのです。
見ず知らずの職場や個人住宅を「飛びこみ」の仕事は、なかなか大変でした。
１人去り、２人去り、残ったただ１人になりました。

脱サラしてしばらく入金がなく、私の少ない給料でチマチマと生活していましたが
３カ月位から仕事もお金も回るようになり、事務所の手伝いをしながらの二重勤務は体力的にも
精神的にもきつくなり、半年後生保の仕事は辞めました。
若い新人さんに会社の人達はずいぶんよくしてくださいましたが、夫の事業が軌道に乗るまでと決めていましたので
まるで母親のように手取り足取り仕事の仕方を教えてくれたＯさん、泣いて別れを惜しんでくれたのには感動して一緒に泣きました。

セールスレディを全うすることはできませんでしたが、根性と度胸は教えていただいたように思います。
一般家庭への訪問じゃなく、企業への訪問が主だったのも幸いしたかな？そんな気がします。
Ｏさんとは、２０年後Ｏさんが亡くなるまでお付き合いが続きました。
「保険に入ってよ」保険月前の６月と１０月になると必ず訪問を受けて、保険以外の話しで盛り上がっていたことを思い出します。