今日は、うちの学生3人とドイツ語レッスン。三時間ほどの学びだった。
初等教育や福祉の世界に行こうとする学生にドイツ語を教えるのは、またいろんな意味で面白い。もともと初等教育はドイツ語圏で発展したわけだし、教育学の伝統といえばやはりドイツ教育学。ドイツと教育は、日本においても、とても深いつながりがあるのである。フレーベルの名は、初等教育の世界では知らない人はいないほどだし、ペスタロッチやヘルバルトやシュタイナーは、初等教育・保育の世界では欠かせない人物である。
だが、現在の初等教育学・教員養成において、ドイツ語を学ぶ学生は極めて少なくなってきている。第二外国語自体の存続さえも危うい状況にある。大学生でドイツ語の文献を辞書なしで読める学生はほぼ皆無と言っていいだろう。英語を学ぶ学生は多いが、英語以外となると非常に危機的状況にあると思う。特に、教育学や社会福祉学の場合、今や「英語」オンリーの一極集中となっている。アメリカ(やイギリス)の教育学ももちろん進歩的でいい面も多々あると思うが、今のアメリカの事情を鑑みると、のんきに構えていられない。いろんな意味で、危機を乗り越えてきたヨーロッパ、特にドイツやフランスの教育や福祉は、学生たちが学ぶべきことをたくさん持っているはずである。・・・
と、ウンチクを語っていても仕方ない。少なからず、うちの学生の内の数名がドイツ語を学ぼうとしてくれている。僕もできるかぎりサポートしていきたい。
というわけで、そんな稀有な学生諸君と一緒に、稲毛にある「バーデンバーデン」というドイツ・フランス風創作料理のお店に行った。このお店は、我が千葉市を誇る欧風料理専門レストランで、本場欧州で何年も修行されてきたシェフ、河合俊幸さんのお店である。僕自身は4、5回目くらいかな。だいたい毎年来ている。
⇒(こちらも参照!)(+前回のkeiの記事はこちら)
このお店には実にバライティー豊かなメニューが用意されているが、今回は、「麺料理」を中心に紹介したいと思う。ドイツの麺文化といえば、やはりイタリアンのパスタが圧倒的に強い。ラーメンもあるにはあるが、極東のマニアックな料理であることには変わりない。あちらでヌードルといえば、やはりパスタだ。(ただし、日本のラーメン(RAMEN)も、インスタントラーメンであれば、どんなスーパーでも入手可能な状態にまで達している)
ドイツならではの麺というと、やはりSpätzle(シュペッツレ)というシュヴァーベン地方の郷土料理だろう。これは、小麦粉と玉子と水をこねて作るヌードルで、南ドイツでは古くから愛され続けている家庭料理の一種だ。僕はチーズ入りのシュペッツレが大好物。そんな話をバーデンバーデンの店主さんにお話したら・・・な、な、なんと、「あるよ~」の一言。たまたま(?!)キッチンに用意してあったとのことで、特別に調理して頂いた。これが超絶品であった。
写真下に白く見える短いパスタ(マカロニサイズ)が、シュペッツレだ。この麺こそ、ドイツの麺文化を代表するヌードルと言っていいだろう。この麺を特別にミートソースで和えてくれた。ドイツ風スパゲティーともいうべき「超個性的創作料理」であった。このパスタがもうほっぺたが落ちそうなくらいに美味しくて、びっくりしてしまった。メニューにはないけど、もし何かの機会があったら、「シュペッツレ」、是非体験していただきたいと思う。ドイツにも、立派な独自の麺文化はあるのだ!!
で、ここ、バーデンバーデンでは、季節のメニューとして、緑色の麺の一品料理が用意されていた。麺マニアのkeiとしては食べないわけにはいかない。kei先生大興奮であったが、学生たちは結構冷静・・・のようだった。
こちらは、クリームソース系のヌードル。麺が真緑でとても美しかった。なんとも天然素材100パーセントということで、ヘルシーかつコシのあるつるっとした麺だった。具もたくさんあって、ボリュームも満点であった。こちらは、現在であれば、堪能することが誰にでも可能だ。是非、稲毛駅にお立ち寄りの際は、このバーデンバーデンに立ち寄ってみてほしい。ここのレストランは、味、雰囲気、共に最高レベルだ。
Baden-Baden(バーデン-バーデン)