Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

◆Traum von Freiheit◆BETONTOD◆ 最狂のドイツパンクバンドのフルアルバムだ!

この数年で、僕が一番ハマってるドイツのバンド、

BETONTOD

遂に、ニューアルバムがリリースされました!

まずは、まずは!!!

これを聴いて下さい!!!

むっちゃ、カッコいいでしょ?!?!

物悲しく、静かなAメロ~Bメロときて、

どーんとくるサビのメロディー。

最初に聴いた時に、ぶっとびましたよ。なんてこった、と。

これぞ、ドイツの、ドイツ語のパンクナンバーだ!、と。

こういう系のパンクバンドって、ドイツにいっぱいいるんですけど、キャッチーさと熱さと物悲しさという点で、このバンドが突出しているように思います。

とにかく、カッコいい。

今、自分が一番、心底、カッコいい!って思えるのが、このBETONTODなんです。

夏には、絶対にライブに行きたいって思ってます。


さて。

アルバム『Traum von Freiheit』(自由の夢)。

これが、むちゃくちゃカッコいいんです。

もう、理屈とかそういうんじゃなくて。。。

久しぶりに全曲解説!

1. Traum Von Freiheit
このアルバムの代表曲がいきなり一発目。イントロの「Oh~~」ってところが、すごい壮大というか、スケールが大きくて、ゾクゾクします。サビの「大雨の中でみんなでダンスしようぜ!」っていうところが無茶苦茶カッコよくて、もう、今年一番聴く曲になることが確定!それくらい大好きな曲になりました。いやー、BETONTOD、外しません。

2. Mein Letzter Tag
二曲目も飛ばします。前作の看板曲「Keine Popsongs!」に通じる掛け声に、勢いがあってカッコいいです。とにかくカッコいいナンバーとしかいいようがない。そして、とてつもなく突き抜けるサビのメロディー。こういう曲が聴きたかったんす。僕がロックに求めているものすべてがこの曲に入ってる。ギターの音もカッコいいし、入れ方も最高。「もし今日が俺の最後の日だったら、俺はそれをお前には言わない。もし今日が俺の最後の日だったら、お前の笑顔を俺に見せてくれ」、カッコいいじゃん!!

3. Ich Bereue Nichts
そして、ここでワンクッション。ミドルテンポのキャッチーでポップな曲。一般的にはこれでも早い曲だと思うけど・・・。こういうミドルテンポのキャッチーなナンバーが気持ちいいのも、ボーカルのオリヴァー・マイスターのセンスゆえだろうな、と。「俺は何も後悔していない」というタイトル通り、すごくポジティブで、突き抜けていく感じの曲。大人のロックっす! 

4. Für Immer
訳せば、「Forever」。出だしのドラムの「デン、ドン、ダン」がカッコいい。これは、友情というか、固い絆を歌った歌かな。「たとえ俺たちの世界が炎に包まれても、俺たちは永遠だ」って。カッコいいなぁー。酒を飲みながら、最後の一滴まで飲みほしたいなぁ。そんな曲。これもまた大人のロックバラードだな。

5. Flügel Aus Stahl
で、ここで、もう一度、スイッチオン。むちゃくちゃV系チックなイントロで、バリバリ言ってます。V系っていうか、なんだろう。DIE IN CRIESかCRAZE的な…。なわけで、もうドキュンなんですよね。 最後の物悲しいアコギの音が印象的。パンクなんだけど、すごいロマンティックで。いやー、勉強になります。。。

6. Geschichte
これもまたもう、超カッコいいナンバー。菊池哲ばりのドラムに、オラオラ!とたたみ掛けるイントロが続く。そして、中身のある歌詞のAメロ。そして、サビでは、「俺たちは、自由になるために、生まれてきたんだ」、と叫ぶ。今回のアルバムのメッセージそのものになってます。ゴリゴリのバッキングに、メロディアスなギターが重なっていて、もう、むちゃくちゃ僕好み。タイトルは、 「物語」ではなく、「歴史」かな。暗にナチスの歴史のことを言っているような…。そして、最後に「歴史は歴史として残さなければならない」と叫ぶ。こういうロックバンド、日本にいるのか?! 惚れちゃうわ。。。

7. Nur Für Eine Nacht
さらにハードな曲が続きます。いやー、外れない。外さない。ゾクゾクさせられまくり。こんなカッコいいイントロが三発続くんですから…。日本のロックに、もう全然ゾクゾクこない。テクニック的にはうまくなっているんだろうけど、こういうシンプルでストレートなロックナンバーがないんだもん。歌詞的には、ファンの人たちに贈るメッセージかな。サビの最後に、「ひょっとしたら、また会えるだろう。いつか、どこか別の街で」って。カッコいいわー。

8. Ihr Könnt Mich
ここで、ちょっと緊張感のある展開に。へヴィーでクラッシュシンバル炸裂なナンバーに。内容的には、もう「どん底」って感じで。そのどん底から突き上げてくる衝動みたいなものを感じるへヴィメタばりのロック曲。アルバム的には、いよいよ後半戦へ!って感じ。

9. Kämpferherz
タイトル的には、「戦士の心」かな。ギターのアルペジオとボーカルだけで始まり、徐々に展開していく。この辺もよく聴かせる。戦いに出かける仲間に贈る歌、という感じ。単に戦争に行くとかそういうんじゃなくて、人生という戦場で、戦おうとする仲間の背中を押すような曲かな。歌詞がいいんだなぁー。「何が起ころうとも、俺たちの友情は永遠だ」、と。4のFür immerと似た感じといえば似てるかな。この8、9で落として、いよいよクライマックスへ!

10. Alles Was Ich Wollte
ここから、最強にカッコいいロックナンバーが三連発。BETONTODの魅力が存分に詰まった楽曲です。曲も、演奏も、歌詞も本当に本当にカッコいい。「俺が望んでいたのは、お前の冷めた心に炎を見ることだったんだ」、と。

11. Legion Der Verdammten
立て続けに、ド・ストレートで、メランコリックで、ハード&キャッチーなロックナンバーが炸裂する。このメランコリック感が、ドイツパンクの最大の聴きどころなんだろうな。「雨がアスファルトとキスをする場所に、バカ者の一群が暮らしている」って。なんか、祐っぽくて。そして、どこまでもメランコリックで。そして、ハードで。大好きな一曲。

12. Nach All Den Jahren
最後にふさわしい、ものすごいポジティブでキャッチーな一曲。久々に、曲を聴いて、涙が出てきた(感じ…苦笑)。本当に、本当に、BETONTODと出会えてよかった!って思える曲。どこか、ZI:KILLのParadiesに似てる感じもして。この年になっても、好きなものって、変わらないんだなぁって思った。ライブの最後にやったら、本当に気持ちいいだろうなぁ。気持ちよくて、未来を感じる一曲。そして、最後に転調するんだけど、そこもベタで、ゾクゾクする。最高のエンドソングかな、と。


もう、今年一番聴くだろう最高のアルバムに出会えました!

なんていうんだろう、10代の頃に感じた初期衝動みたいなものを感じさせてくれる。ただただ「カッコいい!」って思えるっていうか。「あ、俺もバンドやりたい!」って思わせてくれるっていうか。

こういう楽曲がやりたくて、バンドを始めたんだよなぁって。。。

まー、このバンド自体、もうみんなおじさんだけど、でも、おじさんを感じさせないパワーと熱さと切なさがある。おじさんだからこそ出せるロックサウンドというのもある。日本のおじさんバンドもいっぱいあるけど、こういうバンドって、本当に少ないっていうか、ない気がする。やせ細ったバンドばっかで。。。 …なら、自分がやりたい!って。

まずは、オリヴァー・マイスターみたいなボーカルを探さないとなぁ…(苦笑)

もうね、巧いとか下手とか、デブだとか、何だとか、そういうのって、どうでもいいんだなって。熱くて、カッコいいバンドがやれたらそれでいいって。難しいことはもう、どうでもよくて。技術なんて、やってりゃ、どうにでもなる。それより、熱さというか、パワーというか、そして、どこか感じる切なさや哀愁…

もっともっと、日本の人にも、BETONTODの存在を知ってもらいたいなぁって思います。

最後に、彼らの代表曲? Keine Popsongs!をどうぞ!

むっちゃ、テンション上がるから!!!

13.03.15 BERLIN // C-CLUB
14.03.15 DRESDEN // ALTER SCHLACHTHOF
18.03.15 A - WIEN // ARENA
20.03.15 CH - ZÜRICH // HÄRTEREI
26.03.15 HAMBURG // DOCKS
27.03.15 DORTMUND // WESTFALENHALLE
28.03.15 MÜNCHEN // M BACKSTAGE WERK


結局ね、ドイツをはじめ、欧州って、何よりも、個人を大事にし、自由を大事にし、誰にも支配されず、誰にも従わずっていう哲学が根づいているんだなぁ、と。

もう数えきれないくらいにドイツやその周辺国に行ってるけど、ホント、みんな、たくましいというか、パワフルに生きている。ホームレスの人たちも、紙コップをもって、電車の中で、「お金!」って言いながら、歩きまわってるし。

街に出れば、おっさん、おばさんたちが、平日の昼間から、買い物したり、散歩したり、ぼけーっとしたりしている。夜の駅でも、ヤンキー少年、少女にまざって、不良なおっさんやおばさんがいる。大人も大人で、みんなグレてるっていうか。

世界には、いろんなヤツがいるんだぜ!っていうことを、いつでもこの目で確認することができる。

そして、どんな小さなことでも、すぐに集会を開き、デモをやる。個人がいつでも叫んでる。強烈な個人の集合体が市民となっているから、国側も、いつでも市民=僕らの言うことに耳を傾ける。そして、NoなものはNoと、はっきりと声明する。

ロックも同じで、いつでも、権力や体制に逆らうものとして、人の心に響いている。そして、しっかりと「連帯」を呼び掛けている。少なくとも、BETONTODはそういうバンドだと思うし、ドイツで、絶大な人気とは言わないけど、しっかりと支持されている。

日本のロックも、もっともっとナカユビを立てて、そして、個人と自由を叫んでいかなきゃ。

 

…はい、真夜中のつぶやきでした。

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