遂に、BUCK-TICK待望のフルアルバムがリリースされました!!(拍手) 今回のアルバムは、「超ポップ」らしく、初期B-Tファンとしてはすごく嬉しい展開。「こういうのが欲しかったんだ」、といわせてくれるか?リボルバー!
アマゾンのコメントでは次のように説明されている。
デビュー20年というアニバーサリー・イヤーに発表される記念碑的フルアルバム。'70年代のデヴィッド・ボウイが'00年代モードと共に蘇ったようなロック・ミュージカル風ナンバー「Mr. Darkness & Mrs. Moonlinght」、天使と悪魔がステップしている映像が浮かび上がってくる近未来的シャッフル・チューン「リリィ」、妖しくもダークな音像を撒き散らしながらグルーヴしてくロカビリー「La vie en Rose~ラヴィアンローズ」、ヒリヒリと繊細なエモーションを響かせる幻想的ミディアム「SNOW WHITE」。オーバーダビングを抑え、5人のメンバーによるダイレクトなバンド感を軸にした本作で彼らは、パンク、ゴシック、ヘビィロック、ニューウェイブといったイディオムをしっかり踏襲しながら、しかし、きわめて斬新な手触りのロック・ミュージックを描くことに成功している。ロック・バンドというスタイルは決して朽ちることがない。自由なセンスと枠にはまらないアイデアがあれば、いくらでも刺激的なサウンドを生み出すことできるのだ――このアルバムを聴いていると、ついそんなことを思ってしまう。(森朋之)
引用元
とても分かりやすく、かつ適切なコメントで、作品とコメントがよく対応されている。さすが! ここにもあるように、この【天使のリボルバー】は記念碑的アルバムなのだ。20年、これはすごいことだ。しかも、メンバーチェンジや活動休止は一切なし(まあ、もともとルーズなバンドなので、休止はないようなあるような、、、って感じだが)
ちなみに、僕は渋谷のタワレコでCDを購入したのだが、今週の土日にタワレコ地下1Fでバクチクのフォト展+ビデオ上映が行われている。タワレコでCDを買うと、その巨大なパネルが抽選でもらえる・・・かもしれない。/店員さんに聞いたら、「バクチクのCDはすごい売れてますよ。購入する人の年齢は非常に幅広いですね。老若男女問わず、お客さんはいます。私はタイムリーでは聞いていないけれど、すごいかっこいいと思いましたよ」、、、とのことでした。(千葉の某CD屋ではすでに19日の時点で売り切れていた・・・)
1.Mr.Darkness&Mrs.Moonlight
ドンチッドンチッ・・・というどろどろしたドラムでスタート! 妖しいような、明るいような、突きぬけているような、篭っているような・・・ なんと複雑なテイストなんだ?!この一曲目に関しては、前作の雰囲気が若干残されている気もする。もう少しストレートなポップを期待していたが、見事に裏切られた感じだ(いい意味で)。ちょっとジャジーな感じで、大人のバクチクを堪能することができる。
2.RENDEZVOUS~ランデヴー~
解説不要かな。アルバム二曲目にピッタリ。(全体を通して聴いてみると、やっぱりこの曲が一番はじけているかな~?!)
3.モンタージュ
前評判のよかった一曲。イントロのジャンクな感じがたまらない。この曲はこれまでのバクチクをしっかり髣髴とさせるような一曲だ。安心して聴ける曲と言えるだろう。これまでのバクチクをずっと知っている人なら、「おお、こんな感じだよな」と思ってくれるだろう。サビの「year・・・・・」は今井コーラス炸裂。かわいい?! ギターソロは注目!! 壊れたギターって感じがして最高!
4.リリィ
シャッフルシャッフル!ユータベースで始まる一曲。まさに、跳ねる音だ!! モンタージュ以上にポップ。「瞬き 風 永遠」っていうBメロの雰囲気が大好きかも。歌詞のところどころに「遊び」があって、心地よい。夏の終わりにぴったりな一曲かも?!超ポップだぞ!
5.La vie en Rose~ラヴィアン・ローズ~
どわわわわわ・・・ ユータ&トールの渋いイントロでスタート。星野&今井のギターのからみもすごい好き。この曲は星野さん作曲で、これまでとちょっと雰囲気が違う。「人生はバラ色」と歌うあっちゃんの声、たしかに心に響きました。
6.CREAM SODA
不思議な曲だ・・・ 明るいような狂ったような・・・ 「感情」としてはとても複雑な心境。こういう曲ができるのもバクチクの強みかも。他のバンドがやったらドンビキかも?! 歌詞的にはめっちゃ面白い!!やっぱりあっちゃんは天才なんだ。「ねえねえ 君って何てチャーミング ねえねえ 君って何てキュート! 大 大好きさ 大好きなんだ 大 大好きさ 大嫌い!」って・・・ すごい人間模様を的確に描いていると思った。すごい! (曲的には微妙かも?!)
7.RAIN
ここでバラードだ!メロディーがすごい綺麗、美しい。悲しいとかそういうんじゃなくて、美しい・・・ 最後のバイオリンがすごいキレイ・・・ かっこいいとかかなしいとか切ないとか、そういう領域を超えた芸術的な一曲。
8.BEAST
なんかグレイっぽいイントロ?! かなりはじけたスピードポップ(?!)。歌詞は、なんだか深そうに見えるけど、実はフィーリングで書いてそう・・・あっちゃん、真相はいかに?! 本作でも一番激しい感じの一曲かな?!(でも、前作のNIGHTMAREほどの敬虔さはないな・・・)
9.絶界(kei超おススメ!)
ダーティーで軽めに歪んだギターとあっちゃんのボーカルだけで始まる。しかし、Aメロが始まると、勢いのある情熱的なアップビートに変化する。70年代ポップスっていうか、ちょっと切なくて、孤独感が伝わってくる。これ、好きです。セブンスヘブン~TABOO時代のテイストもちらりほらり・・・ カスタネットの音がカルメンチックで素敵です。
10.Snow white
星野サウンド炸裂! 星野さん独特なメランコリーポップで、すごく気持ちよい。嗚呼、溜息がでてしまう。切なすぎる・・・ 歌としての完成度もすごい高い。これもちょっとスペイン風っていうか・・・ どこか哀愁の漂うセンチメンタルな一曲だった。
11.スパイダー
イントロのギターの音、大好き!!こういう斬新的な音はバクチクならではだ!歌メロはすごいポップ。あっちゃんもすごいリラックスして歌っている感じがする。これはまさにライブ用の一曲なんだろうな。「天井裏スパイ 愛」って・・意味が分からん(そこがGOOD) どこか懐かしさがありつつも、確実に次世代ロックサウンドになっている。そこがまたすごくにくい!
12.Alice in Wonder Underground
エピキュリアン!!! 解説不要!
*エピキュリアンは、僕の心の師匠エピクロスの思想を受け継いだエピクロス学派のことを指している。なお、エピクロスの文献はほとんど残されていない。散文はすでに翻訳もあり。ショーペンハウアーの文献で結構エピクロスについては説明されています。僕も、かつてエピクロスについて書きました。
→「エピクロスと福祉」(エピキュリアンの説明あり)
→「エピクロスについてⅠ」(翻訳)
→「エピクロスについてⅡ」(翻訳)
13.REVOLVER
すごい不思議な曲。激しい曲といえばそうなんだけど・・・それだけじゃない何かがある一曲。最後にぶっこわれて終わったって感じかな・・・