今回の旅で、個人的に一番楽しみだったのが「ネルトリンゲン」でした。
前々から、ディンケルスビュールとネルトリンゲンには行きたかったんです。
もちろん「進撃の巨人」が生まれるずっと前から、、、(;´・ω・)
ロマンティック街道沿いにありますし、ロマン派の僕としては行かないわけには…、と。
(ロマン派だったんだ、(;´・ω・)、、、)
結論的には、めっちゃ素敵な小さな町でした。
…
問題は、この町に「ラーメン」はあるのかどうか、です。
残念ながら、さすがにまだこの町に「ジャパニーズレストラン」はありませんでした。
でも、調べると、アジア系のレストランが三軒ありました。
①China Restaurant Shanghai(高級中華店)
②Asia Imbiss Thu Trang(軽食屋さん)
➂China Thai Spezialitäten(食堂)
この中で、いわゆる「ヌードルスープ」があるのは、➂だけでした。
②のThu Trangは、焼きそば系が充実していましたが、Nudelsuppeはありません。
というわけで、、、
China Thai Spezialitäten
にやってきました!!
中国とタイの名物を出すお店っぽいですが、経営者はベトナムの人でした。
喩えれば、ポルトガル人が日本でフランスとイタリアの料理店を出す感じ?
より文脈的に言うと、トルコ人が日本でフランスとドイツ料理を出す感じ?
いや、違うか、、、(;´・ω・)
メニュー表です。
とにかくいっぱいあります(苦笑)
アジアン系の料理がずらりと勢ぞろい。
そして、どれも「安い」!!
6€あれば、かなりお腹一杯になれます。
まさに、日本の「食堂プライス」です。
ヌードルスープ系は一つだけありました!
Mien Ga(ミエンガー)
です!!
Mienは「麺」のことで、Gaは「鶏」のこと。
なので、ミエンガーは、元来「鶏麺」=「チキンヌードル」。
ただ、使用されるのは、小麦粉の麺ではなくて、「春雨」。
春雨を使ったチキンヌードルスープ。
値段からして、これは「サイドメニュー」のスープかな、と。
ジャジャーン!
ネルトリンゲンで(おそらく)唯一のヌードルスープ、
ミエンガー
です!!
ネルトリンゲンでベトナム料理のミエンガーを食べる!!
世界のヌードルスープ研究者としては、これも貴重な経験です。
(せっかくバイエルン州にいるんだから、南ドイツ料理を…とは言わないように!)
サイズはややミニサイズですが、これだけでそこそこお腹一杯になりそうです。
zoom up!
お味的には、これは「タンメン」ですね!!
ネルトリンゲンで食べるタンメン!!(;´・ω・)
野菜の甘みと鶏の旨みと塩のしょっぱさと。。。
わりと白濁としたスープになっていて、旨みのあるスープでした。
麺が中華麺なら、これはまさに「タンメン」のお味であります。
で、麺!!!
ドイツ語的には、「Glasnudel」、英語だと「Cellophane noodle」。
日本語だと「春雨」となって、中国語だと「粉丝」となります。
春雨は、ジャガイモやサツマイモのでんぷんから作られる麺。
(似ているビーフンは、「うるち米」で作られるんだとか)
春雨で食べるタンメン、と考えると、想像しやすいかもしれません。
期待していたよりも、ずっと美味しくて、するすると食べられました。
春雨もいいなぁ~、、、
…
このお店で、麺処こまとよ@五井のアプローチの意味が分かりました。
ベトナムの人にとって、麺といえば、春雨やビーフンなんだ、と。
だから、「中華麺」へのこだわりがない。
日本人は、ラーメン=中華麺という「刷り込み」があるけど、
ベトナム人には、その刷り込みがなく、麺については「中立的」。
だから、「こまスターめん」みたいな変わったラーメンができたんだ…。
面白い、、、実に。。。
で、こちらが、ミニチャーハンです!!
ミニとは言っても、日本人的には普通の量です。
これで、たったの3€。。。
上のミエンガーと合わせても、5.50€!!
安いですね~~~\(^o^)/
もやしが入っているのが、こっちのチャーハンの特徴かな!?
もやしとニンジンがいっぱいの油少な目のチャーハン。
パラパラっとしているのが、特徴的です。
日本のチャーハンとはやっぱり味が違います。
しょっぱくないし、油っぽくもないんです。
パラパラ感もかなり強めで、お米もやっぱり違います。
でも、美味しい♪
ベトナム人シェフの作る東南アジア風のチャーハン。
ミエンガーとの相性もばっちりで、お腹一杯になりました!!
***
ネルトリンゲンまで来て、ヌードルスープを探し求めるのは僕くらいでしょう(苦笑)
でも、ありました\(^o^)/
ベトナムの麺料理のミエンガー。
ここの店主さんご夫妻は、移民二世みたいです。
ご両親がベトナム戦争時にドイツに来たんだとか…。
1975年頃に移民としてドイツにやって来た人たちの息子・娘世代。
その二世のご夫妻のお子さんも店内にいて、お手伝いをしていました。
はるか異国の地で静かに生きるベトナム人家庭。
その家庭を支えるこのお店、この料理、この味。
そう思うと、ここでミエンガーを食べることの意味も深まってきます。
可能なら、是非フルサイズのミエンガーとかフォーとかを食べてみたいですね。
一人で、このお店で食べていたのですが、この二人の学生が僕を見つけてくれて…。
このお店の奥さんと四人で語らいました♪
異国の地で、同じアジア人同士、語り合うというのもなかなかよい経験です。
日本だけにいると、「中国人が~」とか「韓国人が~」とかってなりそうですが、
はるか異国の地にいけば、僕らはみんな「アジア人」。
一番ほっとするのが、アジア人なんですよね。。。
中国や韓国の人たちなんて、見た目だけじゃ絶対に見分けられませんから…。
ヨーロッパにいると、ホント、同じ顔にしか見えませんもん、、、(;´・ω・)