日記です。
日曜日の夕方、なんとか、アイゼナハ駅にたどり着きました。
アイゼナハは、僕が今、ドイツで一番気に入っている町。
「世界で最も集中できる場所」。
それは、前の記事も書きました。
駅から街の中心までも、5分ちょっと。
アクセスの良さも、アイゼナハのいいところ。
だいたい、ドイツの中都市となると、駅からまた路面電車とか地下鉄に乗らないとダメだから。
アイゼナハは、重い荷物をもっていても、中心まですぐなんです。
利便性は高いです。
で、僕の泊まるホテルに到着♪
このホテル、ドイツで最高クラスのホテルなんだけど、、、
アイゼナハだと、とっても安いんです。
そこも、僕がアイゼナハに惚れた理由でもあります。
このホテル、ベルリンとかハンブルクで泊まると、ここの2倍~3倍になる。
ここだから泊まれるっていうのもあります。
Ohne Moos Nix los...
ホテルが快適なら、滞在もより快適になります。
翌日。
午前中は、ほぼ翻訳という名の解読。
翻訳しながら、集めた文献の整理とか、必要な本のチェックリストを作ったりとか。
難しい論文を読みながら、その「参考文献」から必要なのをピックアップします。
こういう地道な作業は、大都市ではできません。
誘惑が多すぎる、、、(・_・;)
で、、、
昼過ぎに、一度ホテルを出ます。(部屋の掃除をしてもらうため)
ホテルの目の前には、Lutherさまの銅像があります。
「この人に負けないぞー!」
という、なんとも意味不明の気合いを入れて、、、
山に登ります(苦笑)
アイゼナハの街から2kmほど離れたところに、
僕的には、「ノイシュヴァンシュタイン城」よりも好きなお城があるんです。
これもまた、アイゼナハに惚れた理由。
ドイツには、色々と古いお城が残されていますが、、、
その中でも、僕が最も気に入ったお城が、アイゼナハにあるんです。
その名も、、、
Wartburg城!
Burgがお城って意味だから、Burg城はおかしいんだけど、、、(・_・;)
頑張って、山登りします。
途中までバスで行って、そこから山をひたすら登ります。
…とはいえ、20分くらいかな!?
ただ、太った中年の人間には辛い、、、(・_・;)
お城に向かう途中、突如、ホテルが現われます。
しかも、五つ星ホテル。。。
ここ、泊まってみたいかも!?
真夜中の「お城」が見られる!?
ホテルの城壁の中。
コンサートでもやるのかな!?
楽しそうだな。
いつか、このホテルに泊まってみたいなぁ、、、と。
で、さらに、登ります。
ホテルからあと少し。
この階段を登り切れば、、、
僕がドイツで今、一番お気に入りのお城、、、
ジャジャーン!!!
来ました!!
Wartburg!
ヴァルトブルク城!
ひゃー、やっぱ、素敵だー。
ただ、一つ分かったことがある。
このお城には、「午前中に来るのが望ましい」。
太陽の関係で、午後になると、「逆光」になっちゃいます。
このお城には、午前中に来るべきなんだ、と悟りました。
この城壁のシンプル美!!!!
ロマネスク建築の美しさに惚れている僕。。。
しかも、こんなお城を、どうして、こんな山の上に作ったかなぁ、、、
やっぱ、こっちの人って、不思議、、、
(ただ、中世の騎士たちの立ち寄り場だったとか、、、)
素敵でしょ!?
ノイシュヴァンシュタイン城もいいけど、、、
僕はこっちの方が「美しい」って思うんです。
多分、ほとんどの人が、「ノイシュヴァンシュタイン城」の方が美しいって言うと思うけど、、
でも、こっちは、中世の世界がそのまま残されたお城。
あっちは、狂った王の道楽のためのお城。
「機能」が全然違います。
ここは、お城ですから、、、
門があって、そこをくぐらないと、中には入れません。
きっと、「門番」もいたんだろうなぁ、、、
見てください!
山の上に建てられたお城の中に、町があるんです!!!
これ自体、驚愕ですよね。
神秘的というか、ミステリアス。。。
さらに、門があって、そこをくぐります。
かつては、きっと、ここまでたどり着ける人は極めて稀だったのでは?!
でも、この先に、騎士たちの温泉や馬の洗い場なんかがあったりします。
お城の一番奥から見た風景です。
いやー、「森」ですねー。
森。
この森を見るために、ここに来たといっても過言じゃないです。
この2週間半、本当に、色々と動いて、色んな人にあって、大変でした。
日本では考えられないくらいに、アクティブに生きています(苦笑)
日本だと、僕は地味に、ほぼ動くことなく生きてますからね、、、
日本の山なんて、前に登ったのはいつだ!?、というレベル。
ただ、このお城も、平和ではなかったんでしょうね。
敵を迎え撃つための「武器」がいたるところに残されています。
大砲もありました。
ここは、お城側から見た入口の「門」。
昔は、この門を閉めて、敵の侵入を防いだのかな、と。。。
いい眺めです。
っていうか、こういう風に、自然の中に家があるっていうのが、ホント素敵です。
日本も、こういう町がいっぱいあったらいいのに、、、
土地のない日本じゃ、絶望的に無理だろうけど、、、
(ドイツやポーランドを見ると、本当に本当に、日本には土地がないですね。
なお、このお城には、徒歩、車のほかに、こんな素敵な「乗り物」?でも行けます。
かわいらしかったです。
お城を降りて、街も通り過ぎて、、、、
郊外にある「Marktkauf」という超巨大大型スーパーに行きました。
ここはいい!!
ドイツ最後の日のお土産を買うのにうってつけの場所です!!
とんでもない広さのスーパーマーケットが入っていました。
アイゼナハの市内も、見どころ満載です。
こちらは、かつての「城壁の跡」。
欧州というのは、「城壁内の町」と「外の町」を隔てる文化がありました。
歴史的な町の壁、って書いてあります。
その他、アイゼナハには、色んなお店があります。
なんといっても、古本屋さん。
アイゼナハには、結構たくさんの古本屋さんがあります。
古本と新書とカフェを備えたお店もありました。
欲しいなぁと思っていた本が手に入ったので、大満足♪
日本じゃまず買えないから…
この本屋さんは、本当に良かったなぁ、、、、
古典やマニアックな本がいっぱい置いてありました♪
子どものためのおもちゃ屋さんや雑貨屋さんも意外とたくさんあります。
しかも、全部、個人店!!
こんな感じで、、、
ドイツには、ドイツに固有なメーカーや商品があって、
それぞれのお店で、色んなものが用意されていました。
そして、アイゼナハと言えば!!!
Bach!
小川さん。
否、バッハですよねー。
一応、聴いておきましょう!
やっぱり、素敵ですねー。
優雅な感じがします。
バッハが生まれた町こそ、アイゼナハなのです。
なので、世界中から、バッハファンがここに集結します。
ここが、バッハの家です。
なかなかエレガントな家であります。
ここで、バッハは生まれ、育ったと言われています。
1685年って、、、(・_・;)
凄いですねー。
バッハの音楽は、この時代に作られているんですねー。
17世紀の音楽、、、
日本では、この頃、どんな音楽を奏でていたのでしょう!?
この時代に、こんなすごい曲を作っていたなんて、、、
さすがは、ヨーロッパ!と思ってしまいます。
Bachhaus Eisenach.
生誕の家の隣りには、、、
こんな、近代的な建物があるんです。
こここそ、バッハミュージアム。
全世界から、バッハを愛する人が日々やってくるそうです。
入場料は9€ということで、、、、
「僕にはまだ早いな、、、」と思い、断念しました。
…というか、多分、来年、学生たちと来るだろうから、楽しみに取っておこうかな、と。
バッハミュージアムの前には、観光バスがいっぱい止まっていました。
高齢の人が多い気がしたけど、、、
いずれにしても、世界のバッハ、ですからね。
土日は結構、すごいことになるそうです。。。
で、このバッハの家の近くに、、、
『地球の歩き方』にも紹介されているホテル兼用レストランがあります。
その名も、Am Bachhaus。
この地域のローカル料理が食べられる、ということで。。。
美味しかったです。
このお店については、また別記事で♪
面白いなあ、と思ったのが、このシーン。
分かりますか?
「ルター通り」って書いてあるんですけど、
その標識の下に、バッハの銅像が見えるんです。
どっちやねん!って。。。(・_・;)
ルターとバッハ。
この二人のことが気になる人には、たまらない町なんです。
素敵でしょ? アイゼナハ。
ルターミュージアムに向かう途中(Unterwegs)、、、
なかなか、素敵な風景が続きます。
これ、かなりの坂道なんです。
アイゼナハは、ゆるやかな山間にある町で、
ちょっと行くと、こういう坂がいっぱいでてきます。
「ここはどこ? ドイツじゃない!」
って、思うような風景が続きました。
ドイツというより、東欧の奥深くの小さな町って感じでした。
(イメージ的に、、、)
いわゆる「廃墟」的な家もありました。
隣りの家が壊され、家の側面が丸出しになっています。
多分、人は住んでいなそう、、、
そして、、、
ルターミュージアム近くまでやってきました!
見てください! この素敵な家を!!!
これですよ!!
ドイツと言えば、こういう家!!!
バッテンのついたデザインが大好きなんです。
このバッテンは、いわゆる「ロマネスク」の様式。
癒されます。
木組みの家。
下からのアングルです。
素敵でしょ!?
左手の建物は、ルターミュージアムではなく、、、
教会の建物でした(教会の協会みたいな感じ!?)
Weihehandlungは、Weihe(聖別式、奉献式)+Handlung(行為)のこと(!?)
Weihは、Weihnachten(クリスマス)でも、使われていますね。
日曜日は、子どものための式もあげているんですね。
で、この建物の隣りに、、、
ルターミュージアムはありました!!!
このミュージアムについては、ひとつ前の記事で熱く語ったので、、、
ここは、クールに、、、
最高に楽しかったです。
でも、やっぱり何度見てもいいなぁ、と思うのが、、、
こちらの「ゲオルク教会」。
バッハが洗礼を受けた教会です。
でも、なんといっても、アイゼナハといえば!!!
この「メインストリート」でしょう!!!
8時過ぎのストリートは、ホント、いい感じです。
ほどよく田舎で、ほどよくお店がいっぱいあって、、、
でも、何より、人がそんなに多くないのが、最高に気持ちいいんです。
ずっと、大都市ばっかりに行ってたから、、、
Erholungできました。Entspannungできました。
そして、いっぱい翻訳しました。
***
アイゼナハ、さようなら。
Auf Wiedersehen!
いよいよ、この夏の旅も終盤戦へ。
あと少しです。。。
寂しいなぁ。。。