Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

Merry 【M.E.R.R.Y】 待望の3’rdアルバム!最高傑作?!

ネオ・ヴィジュアル系をリードするメリー、待望のメジャー3'rdアルバムが遂にリリースされた。

メリーは技術、センス、個性、パワー、オリジナリティー、毒、あらゆる要素が備わったV系バンドである。他の現役V系バンドに比べると動員力で若干出遅れているところもあるが、逆に「遅咲きの花」としてブレイクするその瞬間を待っている、ともいえなくもない。

メリーといえば『レトロック』。レトロとロックを融合しようという大きなコンセプトをもったパワフルなバンドだ。

そんな彼らのエッセンスがフルにつまったアルバムがこの『M.E.R.R.Y』だ。哀愁、切なさ、刹那、狂気性、暴力性などがうまく重なり合った曲が12曲まるごとパッケージされている。これまでのメリーのあらゆる要素がホント一つに見事にまとまっているのだ。今のメリーの勢いをそのまま体験することができるといっていいだろう。端的に「かっこいい」のだ!

Disc:1 
1. M.E.R.R.Y.MARCH~デンヱンカウキヤウクミキヨク~
これまでのメリーの一曲目の手法を生かしながらも、新たな曲調にチャレンジ。今回のアルバムは軽快なスネアドラムで幕を開ける。ギターとベースがその上に物悲しさを感じさせながら重なり合っていく。どこかドラムが切ない音に聴こえる。そして、突然ジャジーなピアノにのってアップテンポのロックSEに入れ替わる。この辺はホント才能だろう。さすが。裏のピアノがホント聴きどころ。
 
2. 歌声喫茶 『モダン』 
団塊世代の象徴とも言うべき「歌声喫茶」。なんてメリーに合うんでしょう。メリーっていつから団塊世代のバンドになっちゃったんだ?! サウンドはまさにメリー!って言いたくなるほどメリーの王道系だ。最初のBメロからAメロに戻るところが実は聴きどころだったりする。これはナイス。曲の雰囲気としてはかなりレトロで切なくて悲哀を感じる孤独な曲って感じ。僕は大好きだ! もう二曲目で満足の笑みだ!

3. Blind Romance 
シングル曲。メリーらしい感じ。白と黒が混ざらないで一つになった感じ。

4. 青年秘密倶楽部 
わわわ~ インディーズ時代のメリーを髣髴させるような妖しい曲だ。イントロのメロディーが無国籍風でたまらない。インディーズの頃よりもやはり洗練されているので、当時よりも数百倍もかっこいい。ライブでやったらめちゃめちゃ盛り上がりそう。この曲はレトロっていうよりは黒夢?! ギターの音の歪みと響きが初期V系のような雰囲気を生み出している。でも、サビを聴くと紛れもなくメリー。21世紀型のエレクトロな感じが漂う破壊的なロックサウンド。最後の終わり方もナイス。ドラム、ネロ、ホントいいわ~

5. ルルルラララ
本アルバムの中でもかなりいいポジションにある一曲。イントロはもうまさにBUCK-TICKって感じ。TABOOの頃のB-Tが思い出される。でも、Aメロ~は演歌っていうか、ムード歌謡っていうか、ロマンティックなポップスそのもの。ガラの声はほんとレトロな楽曲がよく合う。どこかで聴いたことのあるようなメロディーだが、新しさも感じるのだ。そこがすごい。タイトルのルルルラララは祐の影響?!(そりゃないか・・・) この曲もとてもメリーっぽい。(心なしか現在のデランジェっぽい感じもしなくもない)

6. 日ノ出町、街角ツンデレラ~2番ホーム篇~
話題の一曲(苦笑)。もちろんマキシシングルのバージョンとは全然違う(らしい)。これはめっちゃ「昭和」だ~。 村下孝蔵もビックリじゃないかな?! バックのサウンドもめっちゃ豪華。アコーディオンも入っているのかな? 最初はゆったりした切ない昭和の曲なのだが、途中から突然アップテンポになり、V系サウンドの王道路線を行く懐メロロックに様変わりする。歌詞を読む限り、これって昭和っていうより大正デモクラシー?! 鹿鳴館時代を思い出してしまうのは僕だけ?!

7. 最果てのパレード 
この曲はBlind Romanceのカップリング曲。この曲も実はお気に入りだったので、収録されていることにも素直に納得。マキシ買わなくてもよかったな・・・

8. コックドール・ママ 
テツのベースで始まる一曲。こういう曲を聴くと飯田の成ちゃんを思い出す。テツはV系伝統を踏襲するベースマンとして、これからもどんどん活躍してほしいと素直に思っている。

9. sweet powder 
アップテンポのイントロでスタートするパワフルな一曲。レトロ感もありながら、めちゃめちゃロックしている。このコントラストがたまらない。メリーっていつからこういうバンドになったんだったっけ? 

10. ひらひらとんでる。 
これまたレトロで哀愁漂いつつもモダンで新しい感じ。Aメロ~Bメロはなんかふわふわした感じで、すごい世界観がある。だが、サビに入ると一気にヒートアップする。こういう曲の展開は素直にかっこいいと思う。これも名曲だなぁ。歌詞がどこか椎名林檎みたい(?!)「今でも此処で貴方をずっと待ってゐます」、レトロでしょ?! 最後の「もういひかひ」っていうところがちょっと狂気じみていて震える。 

11. ラストスノー 
おお~ タイトルからは想像できない曲の展開だ。イントロのギターがめちゃめちゃカッコイイ。どうしたメリー?!なぜゆえ? すっげぇカッコイイ。これまでもカッコよかったが、すごく洗練されてきたような気がする。メロディーの入れ方がすごくクールになってきている。これはいい曲だ。ブレイクのところがデランジェっぽくてGOOD。シンセの入れ方もすごく絶妙で、ホントに情景が浮かぶ。

12. 木洩れ日が僕を探してる… 
シングル曲。素直にいい曲。 たしかにラストはこの曲しかないかな?!

Disc:2 
1. PEEP SHOW(7/31 代々木フリーライブ映像) 
2. 最果てポレード(7/31 代々木フリーライブ映像) 
3. Blind Romance(7/31 代々木フリーライブ映像) 
4. Charlie(7/31 代々木フリーライブ映像) 
5. ジャパニーズモダニスト(7/31 代々木フリーライブ映像) 
6. バイオレットハレンチ(7/31 代々木フリーライブ映像) 
7. sweet powder(プロモーションビデオ) 

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