Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

したや食堂@銚子 看板も何もない昔ながらの食堂のラーメン&オムライス!

銚子には、まだまだ行ったことのない「食堂」がいっぱいあります。

食堂文化 という意味では、銚子は千葉最高峰だと思います。

なぜ、これだけ、町中に食堂があるのか。残っているのか。

これに答えるだけでも、数年の調査・研究が必要かもしれません。

らんちばさんとも、「まだまだ未訪の食堂、いっぱいあるね」と話していました。

今回、大塚支店、ちょくらの後に向かったのが、

したや食堂 /下谷食堂

という古きよき食堂であります。

聞いたことのないお店ですが、食べログではレポがあがっています

らんちばさんが、どこからか調べてきてくれました!

らんちばさんのレポはこちら!)

こちらのお店、なかなかにマニアックです。

まず、暖簾以外に、なんの情報もないのです。

ショーケースはありますが、それを見なければ、普通の一軒家。

場所的にも、商業地ではなく、住宅地なので、とても静か。

よほど気を付けていなければ、車で通り過ぎる場所。

…なのに!! 

看板もなければ、ボードもなければ、のぼりもなければ、何もないんです。

ゲバゲバでど派手な看板をいくつも出しまくるお店がある一方で、

ここまで何も出さずに、ひっそりと存在するお店もあるんです。

それでいて、創業は前の東京オリンピックの年、

つまり、1964年創業のお店なのです!!

なので、創業54年の歴史をもち、55年目の現役の食堂となります

ちなみに、僕の生まれた1975年、現在の場所に移転したんだそうです。

すっかり色あせたショーケースのレプリカ。

もはや原型をとどめてない…。

でも、また、そこが「レトロマニア」にはたまりません。

僕のテンションは一気にクライマックス!

カツ丼や天丼もありそうです。

まさに、「昭和の食堂」ですね。

そろそろ「令和」ですが、昭和の文化は令和にも残していきたいところです。

メニューです。

ラーメンは一杯500円!

ワンタン(麺なし)は、なぜかラーメンよりも高い600円。

チャーシューメンならぬ、「チャシュメン」は750円!

チャーシューメン好きとしては、チャシュメンも食べたいところですが、、、

三軒目ってことで、、、(;´・ω・)

更に、食堂らしいメニューがずらりと並んでいます。

月見そば、野菜そば、肉そば、かれーそば、天ぷらそば…

玉丼、カレーライス、親子丼、カツ丼、天丼、中華丼、チャーハン、

そして、らんちばさん大興奮の「オムライス」までもあります!

更に、オムレツライス、カツライス、生姜焼ライス、テキライスも。

僕的には、この「テキライス」がめっちゃ気になりました。

というわけで、、、

ジャジャーン!!

こちらが、したや食堂のラーメンです!!

ちょっと、この味のあるヴィジュアルに、おっ!?となりました。

のり、ねぎ、わかめ、小さいチャーシュー、そして刻みねぎ…

シンプルなラーメンなのですが、なんとない「オーラ」がある、というか…

渋い、というか、オールディーズというか、、、

目を閉じて、これを食べると1964年の東京オリンピックの熱狂が伝わってきそう。

1964年頃にみんなが食べていたラーメンの味って、こんなだったのだろうか、と。

お店の人に聞くと、作り方も味も全く変えていないと言っていました。

なので、きっとこういうラーメンが巷にいっぱいあったのでしょう。

もちろん、今のラーメンとは全く異なるラーメンであります。

スープは、ずばり昭和の(屋台風)の荒々しい味わい。

臭みを結構残したタイプのスープで、そのインパクトは強烈です。

ラード(若干古い?)の臭いが結構強い!?

これ、ダメな人にはダメかもしれない(とくに若い人は)。

昭和の漢たちが食べていたワイルドな淡麗醤油スープ!?

臭み消しとして、野菜とか入れてないのかな?(入れてても少量?!)

ここまで野性味のあるラーメン、今の時代、なかなか食べられません。

でも、これとて、「ラーメン」なんです。

否、これが「ラーメンだった」んです。

日本の古き良き醤油ラーメン。

パターン化され、体系化され、「ラーメン」が固定化されている今、

こういう本来のラーメンから学ぶべき点は色々あるように思いました。

若いラーメン店主さんにこそ、ここのラーメンを食べてもらいたいです。

そして、そこから、何か新しいアイデアを生み出してもらいたいものです。

温故知新。

地平の融合。

麺は、こんな感じです!!

なんか、よさげな麺でしょ!?

銚子の製麺所の麺をずっと使い続けているそうです。

素朴で、柔らか目で、しっとりとした優しい麺。

量はわりとあった方かな?(三杯目だから、そう感じたか…)

そして、こちらが、オムライスです!

何の変哲もない食堂のオムライス。

…なんですが、、、

ここのオムライスを食べて、「おお!」ってなりました。

ここのオムライス、めちゃめちゃ、攻撃的でパンチがあってキレキレ…。

しょっぱさがあって、ジャンクさもあって、大塚支店のと全然違う…

ライスも卵の中でぎゅっと詰まっていて、食感がとてつもなくよくて…

想定外に、感動してしまいました。

旨い!!!\(^o^)/

ケチャップも、少し手を入れているのかな??

ケチャップ入りの食堂のオムライス。

でも、その中でも色々あるんだな、と分かりました。

少しだけ、らんちばさんが食堂のオムライスにはまった理由が分かったような…。

オシャレな洋食屋さんではまず出てこないようなオムライス。

昭和を感じる、レトロなオムライス。

こういうオムライスもまた、日本の食堂文化の一つとも言えそうです。

***

したや食堂(下谷食堂)。

東京オリンピックの年に生まれた老舗の食堂。

そのラーメンは、そして、オムライスは、レトロマニア絶叫の味世界でした。

古き良き昭和の味がここに残されていた、と言ってもよいでしょう。

おじいさんとおばあさんがお二人で切り盛りする姿にも心打たれます。

こういうお店でこそ、新たな学びがある、と僕は思いました。

古きを知り、新たな道を見いだす。

また、今、元気なお店も、やがては年をとります。

こういうお店を目指すんだ、という「未来」も見えてきそうです。

ただ、今の外食業界は、すぐにバイト、従業員、雇われ店長…と、

人がどんどん増えていき、また店舗も増えていきます。

なので、「夫婦で、二人三脚で、営業を静かに続けるお店」、

それ自体が今の時代には「新しさ」があるかもしれません。

夫婦二人三脚で営業を続けるお店を今の時代で考えると、

そういうお店は、やっぱり魅力的だし、素敵だし、また行きたくなります。

(例えば、彩蓮@大森台、篤々@勝田台など!)

このしたや食堂は、その「最終目的地」を示してくれているように思いました。

(もちろんご夫婦二人で切り盛りすることがどれほど大変かも考えつつ…)

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