Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

GALNERYUS◆PHOENIX RISING メタルを超えた、まさに日本最強のバンドだ!

いや~、もう目からうろこ、ビックリ仰天でした。
ここまで凄い作品を作り上げるとは…

はい。GALNERYUS(ガルネリウス)の最新作が遂に発売になりました!

ガルネリウスを知らない人のために、少し書いておきましょう。

ガルネリウスは、VISUAL系とHEAVY METALをどこまでも融合させたバンドで、
一部のネオヴィジュアル系バンドに強烈な影響を与えたバンドです。
ギターのSyuは、今や日本最高クラスのギタリストで、彼の超絶プレイは必聴です。
先日惜しまれながら解散したDELUHIのLedaは、Syuを師と仰いでいます。

僕が初めて見たのは、ANIMETALのギタリストとしてのSyuでした。当時は10代だったような…
屍忌蛇の後任ということで、それはそれはオーディエンスの目は厳しかったと思います。
それを乗り越え、ガルネリウスでデビューを飾ります。2003年のことでした。

結成当時、X JAPANに影響を受けていることをメディアで語っていて、
X JAPANよりもX JAPANらしい(?!)バンドと、凄い注目されました。

が、サウンドは確かにX JAPANっぽいんですが、バリバリのHeavy Metalで、
若い女の子(?)にはほとんど知られることなく、一部のマニアのみに支持されるバンドでした。

ただ、あまりにもハイレベルな演奏をするもんだから、
一般ファンというよりは、音楽に詳しいマニア/評論家/プレイヤーに圧倒的に認められました。
一度音を聴けば分かると思いますが、半端ないですよ。この演奏力は、、、

けれど、ガルネリウスには弱点もありました。
曲がワンパターンで、どれも同じにしか聞こえず、幅の狭さが致命的でした。
演奏力とは別の作曲・アレンジ面において、かなりキツイものがありました。
海外のHMバンドに比べると、とにかくバリエーションが弱い。
演奏力とクリエイティビティーの両立というのはホント難しいです。
(X JAPANは演奏力では難がありますが、創造性という面では圧倒的でした)

その壁を超えるべく(?)、あるいはたまたま(?)、
2008年にボーカルのYAMA-Bが脱退してしまいます。

正直、僕はこの時点でガルネリウスも「終わった」と思いました。
4枚のアルバムを聴き続けて、「難しい…」と思っていたからです。
巧いバンドは好き。でも、「既成の枠組み」を超えないんです。
「巧いだけ」とはいいませんが、それ以上の「味」が見えなかったんです。

が、しかし、2009年にとんでもないボーカリストを見つけだしてきたんです!

そのボーカルは、かつてYou're the Onlyで大ヒットした小野正利さんでした。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E9%87%8E%E6%AD%A3%E5%88%A9

小野さんを知っている人は多いと思いますが、FORT BRAGGを知っている人は少ないと思います。
FORT BRAGGを知っている人なら、小野さんがガルネリウスに加入することを喜んだと思いますね。
僕もその一人でした。感激でした。中学時代に感激したHMバンドのボーカルが、
あのガルネリウスに入るんですから。
http://www7.tok2.com/home/kilala/fortbragg.htm
http://www.youtube.com/watch?v=6YJKNI2SSHQ

小野さんの歌は、既にお茶の間に入っているわけで、ポピュラリティーもある。
しかも、小野さんのバックボーンは様式美系のヘヴィーメタル。
これ以上にないボーカルを見つけてきたもんだ、と驚きました。


と、前置きが長くなりましたが、この新作を聴いて、とんでもないバンドになったな、と。

もう圧巻でした。素晴らしすぎました。聴き終えた後、しばらく声がでませんでした。
それくらい「作品のクオリティー」が高くて、嬉しくなりました。本当に。

僕自身、もともと聖飢魔Ⅱからロックに入ったので、HMとなると彼らを超えるくらいじゃなきゃ。
演奏が巧いのは当然で、それ以上の楽曲、世界観、クオリティー、ポピュラリティーetc...
あらゆるものがそろって初めて、最強のロックバンドになれるんだと確信しています。

今回の『PHOENIX RISING』は、まさにそういう最強のバンドの作品になっています!
(タイトルがDEEP PURPLEの作品と被っているのは偶然?それとも??!!)

英詩の歌と日本語の歌が半々に入っているのも、またバランスがよいですね。
従来のガルネリウスの良さと、新たな風、新たな息吹が入り込んでいます。

01. THE RISING
02. TEAR OFF YOUR CHAIN
03. FUTURE NEVER DIES
04. SPIRIT OF STEEL
05. SCARS
06. THE WIND BLOWS
07. T.F.F.B.
08. NO MORE TEARS
09. BASH OUT !
10. THE TIME HAS COME
11. THE PHOENIX

【DVD収録曲】
01. CRY FOR THE DARK
02. SILENT REVELATION
03. WHISPER IN THE RED SKY
04. STRUGGLE FOR THE FREEDOM FLAG
※2011.3.5 赤坂BLITZ

もうね、これは、「お願い、とにかく聴いてみて♪」としか言いようがないです。

これまで何千枚ものアルバムを聴いてきたけど、「最高傑作」としか言いようがないです、はい。
国内のロックバンドのアルバムの中でも、最高レベルだと思いました。

ハイスピードのキラーチューンから美しいバラードまで、全部そろっています。

僕が一番衝撃を受けたのは、何気に最後のTHE PHOENIX。
Syuというギタリストの底力、というか、技術じゃない魂が入っていて、感動でした。

音楽は技術じゃない、ましてロックは技術や理論じゃないと思っている僕ですが、
その答えがここにあると思います。

もちろん技術や理論は絶対的に必要です。が、それは手段であって目的ではない。
この曲は、Syuの技術も冴えわたりますが、それだけじゃない魂があるんです。
(とはいっても、半端ない演奏力ですが・・・汗)

個人的にお気に入りなのは、7曲目のT.F.F.Bです!!
これは面白いし、カッコいいし、新しいし、はじけてます。
あと9曲目のBash out!も何気にすごい突き抜けています。

8曲目のNO MORE TEARSの演奏もこれは聴きどころ満載です。
イントロのキーボードとベースのからみがたまらないです!

「最近、いいバンドがいない」とお嘆きの方は、
是非、このアルバムを聴いてみて欲しいです。血が騒ぐと思いますよ。

また、V系バンドに食傷気味の人にも是非、このアルバムを。
ホンモノのロックを今一度感じて欲しいものです。

好き嫌いはともかく、一度こういう音楽に触れておくことは大事なことだと思います。
(一度触れると、今聴いている音楽のレベルが違う視点で見えてくると思いますよ)

いや~、久々に熱くなりました☆

3曲目の「FUTURE NEVER DIES」

***

DVDでは、SyuとLedaの師弟対決?師弟コラボが堪能できます。
で、小野さんがとにかくカッコいいです。それこそ20年以上前から好きなボーカルですからねー。

コメント一覧

kei
なおたんくん

きっとなおたんくんなら気に入ってもらえると思う。めちゃめちゃ巧いバンドだよ。

で、ボーカルは小野さん♪
(なお・ω・たん)
おぉ…なんだかこれは気になります!!!!
Sonata ArcticaやらRhapsodyに一時期ハマったので、たぶん好きです(`・ω・´)
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