僕ら世代のビッグバンドCOLORのボーカル、ダイナマイトトミー氏が映画監督としてデビューする、というすごいニュースが発表された。しかも、70~80年代のロックシーンを主題としたまさにロックな映画になりそうな予感。いったいどんな映画になるんだろう? 震えて待て!!(って懐かしくない?)
ロッカー総出演映画、D・トミーが初監督
70年代に反体制ロックバンドとして人気を博したアナーキーのボーカル、仲野茂(47)が、役者デビューすることが27日、分かった。ビジュアル系ロックの元祖、元COLORのボーカル、ダイナマイト・トミー(44)の初監督映画「Attitu de」に出演するもの。仲野のほかにも、BY-SEXUALやアンジー、ARB、X-JAPANなど70~90年代に活躍したロックアーティストが実名で総出演する。
トミー監督は「具体的な内容は言えません。ただバンド名は実名で、何が事実なのか錯覚する中で物語は進んでいきます」。さらに「セックスにドラッグ。ロックンロールの乱れに乱れた世界に足を踏み入れた連中は2度と普通の社会には戻れない。ロックとは生きる姿勢だということを映画で描きたかった」と話した。
「かっこよく死ぬ」のか「ありのままに生きる」のかを問う、いわば団塊世代に問う問題作だ。その上でトミー監督は「この映画はロックバンド界の負け組の最初の戦いなんです」。
映画は、28日に埼玉・朝霞市のロケからクランクイン。8月には完成し、公開は今秋の予定だ。(引用元)
この記事を読む限り、相当リアルな映画になりそう。僕も時折、この時代のロックシーンのことを考える。あの湧き上がるようなムーブメントはいったいなんだったのか?、と。今のロックシーンを含め、おそらく歴史の中でここまでバンドが加熱した時代は他にないだろう。西のカラー、東のXと言われた時代。さらにさかのぼること、ARBやアナーキーといった元祖ライブハウスバンドたち。いわゆるパンク・ニューウェイブ系の先駆者たちはいったいどんな人間たちだったのか。そこにどんなドラマがあったのか。
僕なんかは、フリーウィルで活躍したV系先駆者たちの話は是非とも聴きたい。かまいたち、ビリーアンドザスラッツ、デカメロン、しいもんきい・・・ トミー氏の言う「負け組」とは思わないが、決して表舞台で咲き乱れることはないバンドマンたち。僕は彼らが大好きだった。もちろん成功したバンドもすごかったけど、成功しなかったバンドもすごく熱かった(多分、成功/不成功はたまたまだったのだろう)。あの時代の何が彼らを生んだのだろう? 団塊世代と団塊Jrに挟まれた世代(「新人類」?)に属するトミー氏がどんな映画を作るのか、今から楽しみで仕方ない。
*トミー氏は、たしかにバンドでは大成功とはいかなかったけど、その後のV系文化の普及、V系文化の継承に関しては多大な影響を与えた。かのディルアングレイだってトミー氏の力あっての大成功だ。また、かつての僕のまわりでは、「トミー氏ににらまれるな・・・」という話も何度か聞いたことがあった。でもそれを逆に言えば、彼に認められれば、V系の中で活躍できる、ということでもあった。そういう意味では、彼は孤高のボーカリストであり、また、V系のドンでもあるのかもしれない。僕は幸いなことに、トミー氏とヨシキが共に大活躍していた頃に一番音楽に熱中していたので、すごいエキサイティングだった。深夜にトミー氏がテレビに出てると、ビデオを撮って、食い入るようにトミー氏の言葉を聴いていたものだ。
この映画がヒットするといいですね!!