安倍総理 辞任の意向固める 持病の悪化が影響か(2020年8月28日)
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先ほど、安倍さんの辞任が一斉にメディアで報じられました。
このブログでも、ことあるごとに安倍さんの批判をしてきました。
8年間…。
それは長い長い月日でした…。
御病気の悪化ということで、今後はゆっくり休んで頂きたいです。
僕なんぞには想像できませんが、「総理大臣」という重圧はとんでもないものだと思います。なってしまえば、(ある程度の人であれば)やれるのでしょうけど、やりたくてやる仕事でもないというか…。プライバシーもあってないようなものでしょう。想像でしか言えませんが、とてつもなくしんどい8年間だったのでは?、と思います。
戦後、最も長期にわたって総理大臣として活躍した「記録」は、きっと今後も残り続けるでしょう。憲政史上最長となる通算2887日は、おそらく今後(僕が生きているうちは)更新されないのでは?と思います。
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それはそれとして、主権在民の日本。一番大事なのは、この国で生きる一人ひとりの国民です。独裁国家でないのだから、トップが変わるのは必然ですし、いずれは交代するのが(できるのが)、民主主義の社会の一番の強みです。
安倍さんが続行しようと辞任しようと、この国に生きるすべての人たちは、今日も明日も生きていかなければなりません。そんなすべての人たちこそ、もっとも大事な存在なのです。
これから、更に極端に全体主義的・権威主義的・独裁的な総理大臣が登場するかもしれないし、また逆に、民主主義的で反権威主義的で透明性の高い総理大臣が登場するかもしれません。
いずれにしても、(どの政党にしても)自由で公平で公正で民主主義的なリーダーを望みます。この数年の香港の動きを見て、日本人も少し目が覚めたと思います。自由や公平性や民主主義を失うということは、どういうことなのか、をリアルに目撃したと思います。
僕自身、色々と考えさせられ、自由、公平性、民主主義、反権威主義がどれだけ大事かを再認させられました。誰がトップになるかは、どうでもいいといったらあれですけど、問題ではなくて、僕らがずっと大事にしてきた自由で公平で民主主義的な社会をどうやって守っていくか、ということが大事なんですよね。
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安倍さんのことは批判してきたけれど、安倍さんそのものを批判したいわけではなく、彼の発言や政治的思想を見ていくと、自由や公平性や民主主義や人権といったこの国(あるいは西欧諸国の価値)の土台が崩れるのではないか、と危惧し、それを恐れての批判でした。
それは、近隣諸国(中国や北朝鮮やロシア)からの脅威というよりは、むしろ日本国内で、その内側から壊されるのではないかという脅威でした。(憲法改正の話など)
海外の国々を脅威と感じるか、それとも内部から崩れていくことを脅威と感じるかで、安倍さんへの支持/不支持もはっきり分かれていて、「分断の時代」とも言われるようになっていました。
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00年代の自民党の崩壊~10年頃の民主党政権の崩壊~10年代の安倍政権一強時代を経て、(またその間にSNSが劇的に発展したことによって)僕らの政治的関心もずいぶんと強くなったと思います。
きっと誰も、中国や北朝鮮やロシアといった「非民主主義」?「強権(独裁)国家」?の国を求めてはいないと思います。が、民主主義の社会が崩れるのはとってもあっという間だということも、やはり僕らはすでに学んでいます。
今後、どうなろうとも、誰が首相になろうとも、自由で公平で民主主義的な社会を守っていくこと、これこそが一番大事なことなんだろうなぁって思います。
与党も野党も、この国の人たちは心の奥底から信頼してはいないと思います。国民から信頼される、いや、国民みんなが安心して明日の朝を迎えられる社会にしていこうという気持ちの強い総理大臣が、次の総理に任命されることを願っています(祈っています)。
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しかし、誰が次の総理になっても、その人は色んな意味で「地獄」だろうな…、と。
賛成派も批判派も、少しだけでも、そのことを気遣ってあげたいところかな。
安倍さん強烈支持者も、反自民の人も、きっと次の総理を認めやしないだろうから…。
一番怖いのは、次の次の首相が「独裁者」にならないこと…かな!?