今日はちょっと用事で朝一番、新宿へ。早朝の新宿は久々だなあ… かつて僕はこの新宿で朝働いてたことがある。ドイツ語学校のお掃除のアルバイト。なんか懐かしいなあー
用事は午前中で終了! となれば、ラーメンを食べるしかない。新宿界隈のラーメン屋さんはまだまだ知らないことがいっぱい。入りはしなかったが、色んなお店を歩いて回った。若月は相変わらず。武蔵にはもう行列がないものの、店員さんの活気ある声には張りがあった。古武士は人気があった。中本もそれなりに。はじめちゃんは大久保に移転して新たに再出発していた。
で、たどり着いたのが、石神さんがつけ麺に目覚めたというはやし家@大久保だった。ずっと前から、はやし家には行きたかった。念願が叶った!
はやし家は予想以上にレトロなお店だった。花の新宿から徒歩10分でこういうレトロなお店にたどり着くなんて・・・ ホント昭和の趣きを漂わせる建物で、店内はかなり狭い。だが、昼時とあって、はやし家は満員御礼。さすが!
お客さんはほぼ全員つけ麺を食べていた。器を見ると、とんでもない量の麺だ。麺は野上製麺?!らしい。麺の量は通常で400g。でも麺を少なめにすると、300g+半熟煮玉子かメンマトッピングにしてもらえる。僕はラーメン好きだけど、大食いではないので、少なめ+味玉で注文!
出てきたつけ麺をみると、少なめなのに量がそれなりに多い。しかも、チャーシューもメンマもたくさん入っている。最近は、儲けを狙っているお店が多いのか、経営が厳しいのか、値段の割りにせこいお店がとても多い(海外ではそんなもんだけど、日本は外食王国。すごいお店はすごいのだ!)。けれど、はやし家の具はとにかくサービス心旺盛、チャーシューもメンマもたっぷり。特にメンマが気になった。タケノコっぽさが残った味わいで、普通のメンマとは違う感じがした。メンマ大盛りで注文する人の気持ちが少し分かった。
ボリューム、サービス共にパーフェクトだ。
スープは、甘味と酸味と辛味がブレンドされた和風醤油味だった。表面には背あぶらが浮いていて、ややこってりしている。魚介のダシの旨味がしっかりついていて、最後まで飽きがこないつけ麺だった。このスープ、言葉にするのが難しい。イマドキのドロドロ濃厚スープではなく、あくまでも中華スープの領域に留まっている。が、和風ダシがすごくしっかりしていて、濃さは十分にある。旨味も他店を凌駕するほど。バランスもよくて、旨味もしっかりあって、本当に完成されたスープだったように思う。
昨今の濃厚魚介豚骨に辟易している人には、こういうつけ麺は(まさに今)よいかも。今の世の中、実はものすごくラーメンのキャパシティーが狭まっているのではないか。カテゴライズ(範疇化)を楽しむフリークはそれでいいかもしれないが、かつてよりもカテゴリー化の影響力が強く出すぎているようにも思える。ま、それだけ、色んなスタイルのラーメンができたってことなんだろうけれども・・・
はやし家のつけ麺は、そういう意味で、どこかにカテゴライズできるようなつけ麺じゃない。あくまでもはやし家のつけ麺であって、~系に属さないと言える。さすが石神本常連店だ。唯一無二のつけ麺、オリジナルなつけ麺と言っていいのだろう。
*お店のおじちゃんがすごく魅力的だった。いい雰囲気だよなぁ~