Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

菊や銚子店@銚子 創業47年!元祖がっつり味噌ラーメンに魅惑のしお(バター)ラーメン!

前々から、「銚子に、あの『菊や』がある」、ということは知っていました。

が、まさか、こんなにも超越的な素晴らしさをもつお店だったなんて、、、

「先入観」って怖いですね。本当に怖いです。

***

「菊や」と聴くと、どうしても「チェーン」、「フランチャイズ」を連想していました。

お店にも、たしかに「銚子店」とあって、そういう印象をどうしてももってしまいます。

が、実際にお店の前にきて、愕然としました。(愕然とっていうのかな、、、)

風情ありまくり、貫禄ありまくり、どう考えても小さな個人店にしか見えない、、、

おそるおそる店の扉をあけると、65~70歳くらいの高齢のご夫婦が厨房に立っていました。

完璧なる老舗店だ、、、と。

メニューも、とてもシンプルで、老舗らしさを感じさせてくれます。

みそらーめん(700円)としお(バター)ラーメン(700円)を頂きました。

僕的には、しお(バター)ラーメンがド・ストライクでした。

 

普通、北海道系の塩ラーメンというと、固形バターがラーメンの上にぽんと置かれてるじゃないですか?!

こちらの塩バターラーメンは、はじめから、スープにバターが溶け込んでいるんです。

だから、最初の一口目からとてつもなく旨い!バター風味炸裂。

そこに、ブラックペッパーがかかっているので、スパイシーさもあり、、、

こりゃ、旨いや、、、と。

シンプルなんです。とてつもなく。

具ももやしと挽き肉のみ、みたいな。なるともチャーシューものりもメンマもない。

でも、完璧な仕上がり。

ご高齢の店主さんが作ったラーメンとは思えないパワフルなラーメン。

でも、ベテランならではの配合というか、バランス感覚。

キャリア数年~数十年の人にはマネできないだろうな、という。。。

全ての老舗=良いお店というわけではないけど、ここは老舗にして素晴らしいお店です。

47年の重みもあり、また、今でも通じるジャンクさというかリビドーというか。。。

生きているんですよね。

まさにリビドーとしか言いようがない、、、。

素晴らしい塩バターラーメンでした。「老舗」というフィルターを外しても凄い美味しいラーメンでした。

 

で、こちらが味噌ラーメン。

今、巷にある味噌ラーメンとは明らかに違いますね。

味噌の入ったラーメン、という感じ? あるいはサッポロ一番味噌ラーメン系?!

昔の味噌ラーメンって、こんな感じだったんだろうな、的な。

塩ラーメンほどの「強さ」はなくて、どちらかというと「穏やかな海」みたいな、、、

とはいえ、かつての「若者の熱狂的な支持」を得たお店、力があります。

そう、40年ほど前、このお店は高校生などで溢れかえっていたそうです。

銚子の若者たちはみんな、ここでラーメンを食べていた。

だから、かつての「ジャンク系がっつりラーメン」だったんです。

とはいえ、今となっては、肝心の若者が銚子に居ない、という、、、

「もうそろそろ、終わりかなぁ」、とつぶやく店主さんが印象的でした。

見てください! この手作り感ほどばしる暖簾。

この暖簾に、「ノスタルジー」を感じずにはいられません。

もちろん、ノスタルジーのみならず、ホンモノの美味しさがここにあります。

(なんで、気づかなかったかなぁ、、、)

ラーメン業界的にも、このお店を記録することには大きな意味があると思います。

それこそ、かつて都内や下総中山にあった「菊や」のラーメンがこうして残っているわけですから。

「もう、このラーメンを食べられるお店なんて、なくなっちまった…」、そうつぶやいていました。

ラーメンに限らず、「味」ってレコード(記録)できないんですよね、、、

レシピはあっても、その味そのものって、残すことができない。

だからこそ、一つ一つの味がかけがえないものなわけで、、、

かつての行列店を思わせる錆びれた椅子。

きっと、ここに、多くの若者が座っていて、ラーメンを待っていたのでしょうね。

そんなかつての若者も今はもう立派な中年、、、

そして、ほとんどの人が銚子の外に行っちゃったんでしょう。。。

これでいいのか、日本よ、と思います。

「地方再生」なんて言葉もありますが、やるなら徹底的にやらないと、、、

人口の都市流出は全然止まりませんよ、、、

銚子は本当にいい町です。素晴らしい町です。

きっと、若者だって、「ここに残りたい」という気持ちがないわけじゃないと思うんです。

ちゃんと残れるように、それこそ「雇用」を確保していかないと。。。

だいたい、「都市」なんて「幻想」なんだもん。。。

僕も、これからも非力ながら、地方再生に貢献できたら、と思うのであります。

その一つの提案が、『銚子天ぷらラーメン』なんですけどね。。。

勝浦タンタンメンに負けないくらいに「物語」も「味の良さ」もあります。

いずれにせよ、菊やのラーメンが食べられるのも、そんなに長くはなさそうです。

是非、一度食べていただければ、と思います。

ラーメンフリークさんなら、この画像で、だいたいどこにあるか分かりますよね。

老舗の坂本、新星の潮の近所です!!

銚子の方向けには、これで分かってもらえるかな、と。

島田総合病院入口付近です。

***

銚子市の行政等のみなさん!

銚子には、「ラーメン」という貴重な貴重な文化がしっかりと根づいているんです。

全国・世界のラーメンを食べ歩くフリークとしても、本当に魅力的なんです。

これを活用しない手はないはずです。貴重な「社会資源」ですよ。。。

B級グルメの路線で攻めるのではなく、また新しいプロモーションで銚子再生を目指すことも可能だと思います。

銚子は、本当に豊かなラーメン文化の根づく町。

当然、「観光地」としても素晴らしい場所。ラーメンのレベルの高い観光地として、売り出せるはず。

(そのためにも、やはり銚子付近までの高速道路もやっぱり欲しいところ・・・)

(そして、成田―銚子間の高速鉄道なんかもあれば、、、)

これからの時代、「脱都市化」を本気で考えていかないと。。。。。

そのためには、銚子市だけじゃなくて、千葉県全体の問題になってくるかな、と。

千葉の「果て」はどこも本当に素晴らしいんだから!!!!

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