千葉市の山王町で、乳児遺棄事件が起こりました。
23日午後4時25分ごろ、千葉市稲毛区山王町の駐車場で、置き去りにされた乳児が見つかった。近くに住む小学生が発見し、自宅から母親が110番通報をしたという。乳児に身元を示すようなものはなく、千葉県警千葉北署は保護責任者遺棄の容疑で調べている。
署によると、乳児は女の子。生後数日とみられ、へその緒が付いたままだった。おむつを身につけ、毛布に包まれた状態で、アスファルトの上に置かれていた。病院に搬送されたが、健康状況に問題は見つかっていないという。
23日午後4時25分ごろ、千葉市稲毛区山王町の住宅街にある駐車場で「へその緒がある赤ちゃんが捨てられている」と110番通報があった。千葉北署によると、駐車場のアスファルト上に毛布に巻かれた状態の生後間もない女児が置かれていた。女児は病院に搬送され、命に別条はない。同署は保護責任者遺棄容疑も視野に調べている。
同署と消防によると、近隣の小学生が泣き声で女児に気付き、連絡を受けた母親が110番通報した。女児は生後数時間とみられ、おむつを着けていた。現場はJR四街道駅から北西に約2キロの住宅街。
自分の家から自転車で行ける距離内で乳児遺棄が起こるとは…。
生後間もない女児がおむつを付けた状態で遺棄されていて、母親(或いは遺棄した人)は「保護責任者遺棄容疑」で捜索されています。
「おむつを身につけ、毛布で包まれた状態で」というところに、遺棄者の「最後」の愛情のようなものを感じます。
が、結局、この遺棄者(おそらくは母親)のことを支援することはできなかった。
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きっと、数日以内に「遺棄者」は「逮捕」されるのでしょう。
これまで何度も何度も「逮捕される遺棄者(もっぱら母親)」を見てきました。
当然、遺棄者のパートナー(もっぱら父親)は逮捕されることはありません。「遺棄した人」だけが法で裁かれるんです。父親は逃げることができる。でも、母親は逃げることができない(産むのは母親だから)。
生後間もない赤ちゃんなので、きっと生まれる前から色んな問題があった母親だったのでしょう。
行政はこういう問題を抱えた妊婦を「特定妊婦」としてマークします。
特定妊婦は、「出産後の養育について出産前において支援を行うことが特に必要と認められる妊婦」のことで、支援と謳っていますが、事実上は「国家によるヤバい妊婦のマーキング」です。
行政は自分たちが「権力」であり「恐怖の対象」だという自覚がありません。いじめる側がいじめられる側にとって脅威だということに気づけないように、気づいていません。「特定妊婦」なんて言われたら、身震いするに決まっています。
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千葉に赤ちゃんポストがあったら、千葉で内密出産ができていたら、赤ちゃんだけじゃなくて、母親も救えたんです。母親を救うことで、赤ちゃんの遺棄死のリスクを減らすことができるんです。
赤ちゃんポストも内密出産も(匿名出産も)、基本的には「赤ちゃんの命を守る」と「母親の逮捕を防ぐ」という二つの点が強調されるものです。
今の法律では、遺棄した人(もっぱら母親)は保護責任者遺棄で逮捕されるんです。苦しんで苦しんで、絶望の果てで赤ちゃんを置き去ったにも関わらず…。
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それから、山王町は身近な場所なので、色々と考えてしまいます。
場所は稲毛区ですが、稲毛区の果てで、四街道駅からの方が近いエリアです。
工場や倉庫がいっぱい立ち並んでいて、日中はエレクトリックな音が響いたりもしています。
技能実習生や外国人労働者も多くいるエリアだとも思います。
いろんな事情を抱えた人たちが集まるエリアでもあります。
きっと、こういう事件があっても、千葉市は何も動かないんだと思います。
千葉市内でもこういう乳児遺棄や乳児殺害が起こり続けています。
でも、少しも動こうとする気配すらありません。
僕にお金と土地と建物があったら、色々動けるけど、そんな財はもってません😢
懲りずに、一応「学者」という立場からこの問題について書き続けて、訴え続けていきたいと思います。
ペスタロッチーが「妊婦支援」の声を上げてから240年。
日本はあと200年くらい叫び続けないと変わらないと思うので、、、
誰もが安心して、誰もが守られて、育児や子育てができる社会を目指して、頑張ります。
fin.
拙書です。まだまだ読んでもらいたいです…。