Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

【四日市あすなろう鉄道八王子線】に乗って、僕が赤ちゃんの時に暮らした『笹川団地21号棟』に行きました。

桑名の名店「らぁめん登里勝」で美味しいラーメン二杯を食べて、

四日市に行き、名店「鉢ノ葦葉」で人気のラーメン&ご飯を食べて、

そのまま、赤堀駅まで徒歩で向かいました。

赤堀駅は、なんとも風情のあるローカルな駅でした。

この赤堀駅を走るのは、

四日市あすなろう鉄道

です!

この電車は、僕の記憶の中にはまったくありません。

両親が撮ってくれた写真の中にも出てきません。

ただ、亡き父がこの当時、通勤で使っていた電車だ、と聞いていまして。

僕が赤ん坊の時、父は、この電車に乗って、通勤していたんだなぁって…。

これもまた、僕のルーツとなるかも、と思い、乗ってみたかったんです。

電車がやってきました。

「こ、これが、亡き父が乗っていたであろう、あすなろう鉄道か…」

なんとも言えない気持ちになりました。

っていうか、なんだ、この電車は?!?!

通常の電車よりかなり小さい電車ですぞ、、、💦

タテもヨコも、通常の電車のみならず、路面電車よりも小さくないか?!


狭軌である国内の在来線の線路幅が1067mmなのに対し、こちらは762mmの特殊狭軌線です。

別名ではナローゲージと呼ばれており、鉄道会社の『あすなろう(narrow)』はここから名づけられています。

引用元はこちら


narrowっていうのは、「狭い」っていう意味ですよね。

線路幅が狭い、という特徴をもつのが「あすなろう鉄道」なんですね。

詳しい鉄道の話はこちらを参照

うちの父もかつて、「すごく小さくて狭い電車だった」と言ってました。

そうか、こんなに狭くてかわいい電車だったのか、、、と。

ちなみに、同じく三重の【三岐鉄道北勢線】の線路幅も同じ「762mm」になっています。

三岐鉄道北勢線の線路幅についてはこちらを参照

このように、バスよりも横幅が狭いのが特徴ですね。

だって、座席、2列しかないんですよ、、、💦

バスでも、横に4人座れるじゃないですか?!

この電車は、2列しか座席がないんです。

この狭さ、薄さに、感動と衝撃を覚えました。

この電車に乗って、我が父は、通勤してたってことですよね。

でも、僕が生まれてしばらくして車を買ったので、その後は車通勤だったはず。

赤堀駅から、十数分で、最終駅に到着です。

見てください、このかわいい電車の姿を!!

タテもヨコもホントにちいちゃくてかわいいんです💓

かつては、このサイズの電車も全国津々浦々にあったのかな?!

今は、もうホント、こういうローカルな電車って消えるのみだからなぁ、、、

あ、そういえば、宇都宮駅に新たな路面電車ができたっけ?!?!

宇都宮の最新型・近未来型の路面電車の話はこちら!!

電車の姿かたちも、時代に応じて変化していくのかも、ですね。

こちらが、最終駅、

西日野駅

です。

今は、この西日野駅で終わってますが、かつては違いました。

僕が赤ちゃんの頃は、更に先の駅があったんです。

その証拠が、駅前にありました。

西日野駅の次の駅は、「室山駅」で、最後の駅が「伊勢八王子駅」でした。

当時の駅の写真も展示されていました。

これが、元室山駅ですね。

こんな風情のある駅だったんですね。

僕が生まれた1975年当時は、まだ元気にここを走っていたんでしょう。

我が父は、最終駅の伊勢八王子駅から乗っていたんだと思われます。

この伊勢八王子駅から歩いて15分くらいのところに、僕の人生初の「住み家」があります。

このバスに乗って、生まれ故郷の町に向かいます。

このバスのシルエット?デザイン?色のコントラスト?は朧げに覚えているんです。

その目的地は、「笹川団地」です。

この笹川団地が、僕の本当の故郷となります。

ほぼ記憶にはないですが、写真には残っています。

現在の笹川団地の最寄りの停留所は、『公団住宅前』です。

ここを降りて、少し歩いたところに、僕の人生初の住居があります。

これが、48年前の笹川団地です。

48年後の今、笹川団地はどうなっているんだろう、、、

実は、ず~~~っと気になっていたんです。

おそらく、これが、僕が住んでいた笹川団地21号棟からの景色だと思います。

この写真の中央上部に見えるのが、「郵便局」だったと思います。

あと、「百五銀行」もこの辺りにあったはず。

百五銀行の帰りに、父に抱きかかえられて道路を渡る僕。

この「ひゃくごぎんこう」という言葉に、僕は郷愁を感じるんです。

小さい僕も、きっと、「ひゃくごぎんこー」って言ってたはず。

あとは、「さんびーむ」という言葉。

この辺の言葉も、全部、僕に固有な「ルーツ」を示すワードなんですよね。

これが、今どうなっているのか…。

見えてきました…。

笹川団地が、、、😢😢

こんな風景だったよな、、って思いながら、、、

ありました。笹川団地21号棟!!

ここが、僕の人生初となる「住み家」です。

ここで、赤ちゃんだった僕は、生活して暮らしていたんですね。

もちろん、物心なんてつくはるか昔のことだから、覚えてませんが…

この21号棟が、僕が最初に暮らした場所。トポス。

おそらく、今も物質的には、僕が赤ちゃんだった部屋が残っているのでしょう。

残念ながら、どこの部屋かまでは分かりませんでしたが、、、💦

きっと、この写真のどこかの部屋が、、、

僕の人生初めての「おうち」「いえ」だったんでしょう。

わずか4年ほどしかいなかったので、全くほぼ何も覚えていませんが…💦

今の笹川団地は、「外国人」「日系人」の多く集まるエリアになっています。

ブラジルからやってきた人が多く、スペイン語やポルトガル語の表記もあります。

日系ブラジル人の話も昔から興味があって、、、

僕の故郷は今や、グローバルな団地になっていたんですね。

この動画で、この団地のグローバル性について確認することができます。

三重県内では、最も多くの日系人ファミリーが過ごしているのかな?!、と。

そして、驚くべきは、、、

上にもちらっと書きました、

サンビーム〈Sun Beam〉

がまだあったんです!!!

それから、思い出の「百五銀行」の文字も見えます!!

当時の百五銀行の建物は、なかったかな、、、💦

サンビームの裏手には、日系人向けの呑み屋や飲食店が並んでいました。

でも、郵便局は、まだありました!

この建物、間違いなく、かつての僕の写真に入っていました。

また、その後ろの団地も、同じ形のまま、残っていました。

うん、間違いなく、この写真のままだ、、、

48年過ぎても、この郵便局と後ろの団地は変わってなかった、、、

こちらも、うっすらと記憶があるようなないような、、、

僕が、そのまま四日市で暮らしていたら、通うことになっていた小学校。

この小学校、もう、廃校になっている様子でした。

誰もいなくて、草も生い茂っていました。

四日市市立笹川西小学校。

何かが違えば、ここが僕の母校になっていたのかな?!

廃校になっちゃったのかな??


平成31年3月31日 閉校しました。
平成31年4月  1日 笹川西小学校と笹川東小学校が統合し、四日市市立笹川小学校として開校しました。

引用元はこちら


とのことです。

西小と東小が統合したんですね。

通っていた学校じゃないので、感情的に何かが起こるわけではないですが、、、

「そっかー」って。。。

最後、サンビームあたりで、85歳のおばあちゃんとお話できました。

かつては、僕と同じ「笹川団地」に住んでいたみたいです。

でも、この笹川団地の家賃は(高齢者には)高くて、県営?市営?の団地に引っ越したんですって。

そのずっと昔から、サンビームはサンビームという名前だった、という証言も得ました。

かつては、多くの若いファミリー層がいっぱいいた、とも。

今から40年くらい前といえば、そのおばあちゃんが45歳だった頃、、、

もしかしたら、このおばあちゃんとも団地内で会っていたかもしれないんだなぁ、、、

…と思うと、すこし、じーんっときましたね。

***

出自とは何か。

何を知れば、出自を知ったと言えるのか。

産まれた病院と、そして、赤ちゃんの時に初めて暮らした家、住み家。

この二つは、原点やルーツを知る上で欠かせない情報だなって思いました。

その後、自分がどこへ行ったのか、それも知りたいところですが、、、

でも、まずは、この二つは絶対だろうなぁって思いました。

僕の場合、産まれた病院はもう「廃業」になっていて、当時の様子は聴けません。

でも、生まれて初めて過ごした場所(笹川団地)に行けば、何かしらの「手がかり」とか「情報」は得ることができます。出自(Herkunft=origin)は、親の名前とか親の情報とかだけではないのかもな、と改めて思いました。

親に関して言えば、結局のところ、どんな人間だったかって、分からないままなんですよね。たとえ、長年一緒に暮らしたとしても、、、。

知り得る情報の中に、「親の名前」とか「親の出生地」とかもあっていいけど、「自分」の問題として考えると、それ以上に、自分が生まれた場所、自分が赤ちゃんの時に暮らしていた場所の情報こそ、大事なんじゃないかなって。

そんなことを考えました。

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「赤ちゃんポストと緊急下の女性」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事