今日は朝から出張で木更津へ。
遂に、徒歩で「みちのく」まで行ける出張先に恵まれた!
「白河ラーメンみちのく」は僕が千葉県内で、
未だに行ってなくて、最も行きたいお店の一つだった。
念願中の念願、待望中の待望だった。
みちのくは木更津から久留里線に乗っていくのがスタンダードだが、
久留里線自体、かなり本数が少なく、ハードルは高い。
今回は出張先までタクシーで行って、そこから歩いて向かった。
(その間にも、なかなかレアそうなラーメン屋さんがたくさんあった!)
みちのくは口では説明できないような場所にあった。
何気なく目にするようなロケーションでは断じてない。
しかし、店内はたいへんな活気をみせていた。
若者からお年寄りまで、幅広い客層に恵まれている。
店内はバリバリ昭和の食堂チックな感じ。
もう、この雰囲気だけで僕の心はノックダウン。
厨房には二人のおばちゃんがいて、
これまた「内房の風情」たっぷりで、まさに内房の風物詩。
店主の鶴岡さんを拝見できただけでもうお腹一杯(汗)
もちろん「白河ラーメン」を注文。
それから、別皿で「揚げ葱」トッピングも。
(揚げ葱あり、なしで、どう味が変わるのかをチェック!)
出てきた白河ラーメンはもう僕の心をどきゅんとさせるヴィジュアル。
黒い澄んだスープに、ほうれん草となるととチャーシュー。
これぞラーメン、これがラーメンという感じで、
見ているだけで幸せな気分になっちゃう。
スープはもう完全に完成しきっていて、
あっさりとした醤油ベースで、深みと年季を感じる味わいになっていた。
決して目新しさや派手さはないものの、
「深さの次元」で、どのラーメンよりも説得力があるって感じだ。
麺も、涙しちゃうほどに美しい平打ちの縮れ麺。
不ぞろいな麺がますます僕の心を揺さぶるのだ。
地味に感動、じわりと感激、そんな感じだ。
あっさりスープでも全然もの足りなさを感じさせない麺になっている。
チャーシューは直球ど真ん中のストレートって感じの肉で、
これでチャーシュー丼を食べたら最高だろうな、という印象を受けた。
これだけでも十分に満足なのだが、
ここからがドラマの始まりだ。
ラーメンを3分の1ほど食べたら、トッピングの揚げ葱を投入。
これが結構な量で、味がどんどん変化していく。
味がどんどんパワフルになっていって、スープがどんどん若返っていく感じ。
揚げ葱を半分くらい入れると、もはや味の原型すら見えなくなる。
そして、これが超インパクト系なのだ。
地味な昔ながらのラーメンが現代を特徴付けるインパクト系へと変貌するのだ。
この変貌に、ドラマ性を感じてしまった。
あっさりシンプル懐かしの醤油ラーメンから、
徐々にパンチのある複雑な先鋭的なラーメンへと変わっていく。
このトッピングをつけなければ、
恐らく「ああ、なるほど。レトロで美味しくていいなぁ」って感じだっただろう。
だが、この揚げ葱を加えることで、
「やべ~、マジすげ~、うめ~、やべぇ~~~」、と唸りたくなる。
是非、こちらに来たら、
白河ラーメンwith揚げ葱トッピングで食べていただきたいな。
若者もお年よりも男性も女性もOKなパワフルラーメンだった!
ホント、素晴らしいラーメン屋さんだったと思う。
絶対にまた来たい、と心から思ったな!!