久々に家族で「八幡屋」へ。
八幡屋は千葉―市原の間で最も人気のあるラーメン屋さんの一つ。開店当初から結構来ているお店だ。今回で8回目くらいかな。実家から近いということもあって、よく愛用しているお店の一つである。
今年になって、味のリニューアルがあった、という話を聞いていたのだが、本当にリニューアルしていた(苦笑)。メニューを見ると、鶏白湯ベースのラーメンがメインメニューとなっていて、さらにあっさり鶏ラーメン、味噌ラーメン、つけ麺、と、四種類のラーメンが提供されていた。
今回は、鶏白湯和風(魚介)、鶏白湯醤油、あっさり鶏醤油の三種を注文(写真、上から順)。
鶏白湯和風(魚介)は、かなり濃厚で、魚介の香りのする鶏白湯スープだ。濃厚魚介系という意味ではトレンディー路線。さらに鶏白湯ということで、これまたトレンディー路線。その二つのトレンディーが合体したのがこのラーメンというわけ。かなり濃くて、連日ラーメンを食べ歩いている僕としては、かなりきつかった。年のせいというより、ラーメンの食べすぎによって体が受け付けなかったのかもしれない。全然不味くはないのだが、かなりしつこく感じられた。だが!それなのに、他の鶏白湯ラーメン専門店に比べて味が薄っぺらい感じもした。両国にある鶏白湯ラーメン専門店と比べるのもなんだが、旨味という点ではあまり強くなく、くどさが際立ってしまうような・・・ ちょっと厳しいが、素直にそう感じた。魚介+鶏白湯ってあまり合わないのかもしれない・・
鶏白湯醤油は、結構食べやすかったかも。和風に比べると、味に雑味やブレがなくて、鶏白湯の旨味を堪能することができた。うん、こっちの方が断然オススメかも。麺は細麺(和風も同じ)。
あっさり鶏醤油は、あっさりとはいいつつもかなりパンチのある攻撃的なラーメンであることは間違いない。麺は鶏白湯よりも太め。ただ、鶏白湯と比べると断然食べやすい。年配の方にはこっちがいいかも。
全体的にみて、やはりグレードの高いラーメン屋さんであることは変わらない。ただ、どうしても「トレンディー路線」が見え見えで、オリジナリティーという点で弱い感じがしてならない。「鰻」をテーマにしたラーメン屋にしては、鰻の良さが際立っていない、というか。鶏白湯の方が目立ってしまって、鰻という個性が隠れてしまっているようにも思える。で、鶏白湯を売りにしてしまうと、他の有力な鶏白湯専門店と比べてややインパクトが弱い印象が出てきてしまう。ちょっと宙ぶらりんな感じがしてしまうのだ。
でも、これが答えではなく、八幡屋の進化の一つの過程と考えると、それほど問題ではない。これから先、八幡屋がどんな道を歩んで、「八幡屋のラーメン」を完成させていくのか。こちらの方が問題だと思う。今後も、影ながら応援したいラーメン店の一つである。今日も、お客さんはたくさんいて、繁盛していた。