木更津に「かずさアカデミアパーク」という一帯があります。様々な企業の研究所等の集まる企業用地で、のどかな場所なのですが、独特な雰囲気をもった不思議な空間になっています。
http://www.kazusa-ap.jp/
http://www.kazusa-ap.jp/info/index.html
このかずさアカデミアパークの近くに、創業13年のラーメン屋さんがあることを知り、かけつけました。その名は、「ら~めん日可里(ひかり)」です。一応、「ドライブイン」ということになっていますが、紛れもなくれっきとしたラーメン専門店です。かなり木更津の中でも奥まった場所にあり、アクセスも良いとは言えませんが、すごい人気店なんだそうです。しかも、竹岡式ラーメンが提供されており、またチャーシュー丼も美味しいと評判だとか。
既にブログなどでも紹介されているお店ですが、メディア・雑誌等ではほとんと紹介されていないように思います。
http://www.ra-men.org/shop/17780/ (画像情報等なし)
http://ramen.walkerplus.com/shops/detail/m12015689/map/ (レポ等なし)
http://blogs.yahoo.co.jp/oraleakios/51450578.html
http://blogs.yahoo.co.jp/musicliferockstar/18933156.html
http://ameblo.jp/jack-no7/entry-10917091695.html
http://blogs.yahoo.co.jp/glvben/25933959.html
このように、ブロガーさんの記事としては結構ありますが、いわゆる主要メデ
ィア・雑誌等ではほとんど見たことがないです。やはり「情報」って偏っているよなぁ、と思いつつ、ブログってやっぱ凄いなとも思いました。ミドルメディアとしての役割をしっかり果たしていますよね。雑誌媒体と口コミの間にあるもの、それがブログだと思いますし、それを書くブロガーさんというのは、まさに評論家と一般人との間にいる存在だと思います。公的な意味がここにあるように思いますね。
さて、日可里です。このお店は、峠の茶屋みたいな感じのお店です。のどかな場所に、広大な駐車場を完備しています。ちょっと建物は古そうですが、ラーメン店としての歴史はそんなに長くはないかな。おばちゃん店主さん(?)がお店を守っておられました。
メニューを見ると、まさにラーメン屋さん!という感じのラインナップでした。竹岡式ラーメンがメインのようですが、つけ麺があるのがちょっとしたポイントかな。つけ麺がやたら美味しそうに見えました。ラーメンとはまた違った味わいのスープなんだそうです。が、まずはストイックにラーメンをば。なお、ミニチャーシュー丼セットで注文しました。
出てきたラーメンは、まさにこれぞ竹岡式ラーメン!と言いたくなるようなヴィジュアルでした。真っ黒いスープ、トッピングは、メンマ、チャーシュー、きざみ玉ねぎのみ。潔くて、シンプルで、そして、なんともノスタルジックな見た目となっています。
お味は、、、 教科書的な「竹岡式ラーメン」という印象を受けました。スープは、お湯割りではなく、ダシをしっかり取っているとのことでした。そのせいか、いわゆる王道竹岡式ラーメンよりは、味が若干濃い目、重たい感じがしました。醤油の味は、かなりかなり立っています。内房ソウルフードという感じですね。
麺は、乾麵ではないと思いますが、オーソドックスな縮れ麺でした。それなりに弾力性のある麺だったかと思います。量はほどほど。
チャーシューは、かなり脂多めですかね。しっかりと味がしみ込んでいて、スープに馴染むと、とろとろチャーシューに変化します。この変化が結構気持ちよかったです。
それから、気になったのは、ちょっと玉ねぎが少ないかな、ということです。もう少し玉ねぎがどさっと乗っていたら、また印象が違っていたと思いますね。でも、それゆえにこそ、「教科書的」なのかもしれませんが。
僕的には、「普通の竹岡式ラーメン」という感じでした。真面目なラーメンとも言っていいかな、と。竹岡式ラーメン自体、かなり個性的なラーメンだとは思いますが、その中では、地味なタイプのラーメンでした。
そして、人気のミニ・チャーシュー丼☆
見てください。この美味しそうなチャーシュー丼。
大きく切られたチャーシューの奥に、細切りにされたチャーシューがごろごろと入っています。そして、チャーシューと一緒に盛られた玉ねぎがなんとも嬉しいですね。房総=玉ねぎというのが、らんちば&keiの一つの大きな視点ですからね。
玉ねぎと共に生きる千葉人。いいですねー。
改めて思ったのは、内房は、すっかり「竹岡式ラーメン」が定着しているな、ということです。この味、やはり外部の人にしてみれば、かなり変わったラーメンだとは思うんです。が、この地では、当たり前のように、自然に食べられています。そこに、地元への根づきを強く感じました。ただ、内房にはたくさんの竹岡式ラーメンを提供するお店があります。その中で、どう差異化をはかっていくか。そして、この竹岡式ラーメンをどう発展させていくか。そんな課題も、このお店のラーメンを食べて、考えました。
この地域を「矢那」というので、「矢那のらーめん」なんですね。
広々~。店舗の奥にも駐車場が広々とあります。