神楽坂エクスプロージョンで行われている祐と祐ファンのための企画。今回で五回目。エクスプロージョンは素晴らしい!
オープニングアクトはなんか凄い人。叫びの人だった。ここまでぶちギレのライブは久々かも。途中でギターの音が出なくなって… その後が凄かった。
で、本日の戦いの相手であるヤマジカズヒデさん。80年代のハードロックフリークなら御存知だろう。なんか凄い世界観をもったサウンドだった。ギターの音が(一つなのに)幾様にも聞こえた。それから開放弦を駆使した絶妙ギターワークには、思わず引き込まれてしまった。全体的には、まったりしたライブだったかな。途中で演奏を止めちゃったり、歌詞を忘れちゃったり、お客さんに「なんか聞きたい曲ある?」と聞いて見たり・・・ すごい人だと思った(よほどの実力と自信がないと出来ないだろうな、と)
そして真打ち、新宿心音会板谷祐の登場だ。最初に祐持参のDVDがスクリーンに映し出された。スラットバンクスのToyだ。お客さんのテンションも上がる。スラット時代の祐を大スクリーンで見れて満足♪
そしてライブがスタート。まずは「片手にピストル~」という出だしが印象的な沢田研二のカバー曲(「サムライ」)。今の祐にピッタリの一曲だった。で、お馴染み「ランディロード」。今日の祐の声は最上級だ。すごく綺麗。気合いも入っている!
で、MC。「皆様の心に素晴らしい風景をという理念をもってやっています。そして、言葉を超えて愛し合おうぜ BABY・・・」、と。このセリフはホントかっこいい。でも、ちょっと照れながら言っている(ようにも見える)祐がかわいい。で、お馴染み、「It's rainy on my road」. これも祐の名曲だ。
4曲目はZI:KILLのNO MORE TO SAYだ。今日も聴けて幸せ。柏で聴いたときより安定していた気がする。すごく丁寧に歌っているような。お客さんも思い思いにこの歌の歌詞を口ずさんでいた。みんな、一人ひとり、色んなことを思い返しながら聞いているんだろうな~って。
で、続いて出だしに日本語の歌詞が入ったLC No. 「お前が寂しいなら そばにいるぜ」と歌っているとき、「ああ、祐~ いつまでもそばにいて~」、と思うのは僕だけじゃないはず。この曲のメイン(フ~ウ~ウ~ウ~)は、風を祐が歌で表現しているような感じ。XのTOSHIが自然を歌いたいと言っているが、まさに祐こそ自然の代弁者なんじゃないかなって思う(TOSHIよりも、自然になりきっている感がある!)。TOSHIと祐のライブ、やったら凄いんじゃないかな。お互い、弾き語りのアコースティックだし。歌詞では、「悲しくもない 欲しくもない ただいつものルーサンルサンルー」っていいなあ。今日の裏声は半端なかった。すごい…
で、6曲目はディララ~と続くLC No . アレンジが随分変わったなあ、と。心音会の歌は、ライブを重ねる毎に進化していく。変わらないために変わり続ける、というラーメン界では定番の言葉が祐にも当てはまる。彼が彼であるために、変わり続ける。そういう精神にこそ、僕は惚れているのだ。これからもどんどん変わり続けてほしい。もうちょっとやそっとの変化で驚くほど、ファンも未熟じゃないですから! きっと今のファンだったら、彼がひっくり返って歌っていてもついていくだろう。
7曲目はこれまでワンマンライブでしか演奏されたことのないLC.No.32。I say you stand on the road....(と聴こえた)、と歌う名曲。ラストの方がとてもおしゃれで、微妙なコード進行だった。こういう凝った曲も祐の声には合うし、奥行きが出てきたなぁと思う。ラストは三拍子になり、彼にまた少しの変化があったことが窺えた。曲作りにも彼のこだわりが出てきたってことかな。
8曲目は、「エンドウミチロウさんと映画Attitudeに捧げます」という「仰げば尊し」のカバー。祐が歌うと、なんか違う曲に聴こえてくる。学校関係者としては、嬉しい一曲だ(しかし、この歌詞がどこまで現代において通じるのは微妙。わが師の恩って・・・)
そして、ハナミズキが9曲目。この曲はもはや祐の定番カバー曲。ギターもとにかくうまくなった。2年前とは比べ物にならないくらいに。それが嬉しいんだな。
10曲目以降は、LC-No.の炸裂。僕が大好きな曲がずらりと並んだ! 彼のLC-No.は、これまでの彼の歩んできた道を否定するものではなく、むしろ逆に肯定して、さらにそれを深めようとしているようにも見える。ジキルでもスラットでもcrazeでも演奏できるだろう。けれど、彼一人で、彼のギターと共に歌うことに、これらの歌の価値はあるんだと思う。彼の声を最大限に生かす方法が、まさに心音会のアプローチなのだ。祐のファンとして、やはり僕は彼の歌が、声が最大限に生きることを望むのだ。
10曲目は、slow downに似た展開のLC-No. 最後の「ルスタンルスタンwow」ってところが印象的。ちょっと落ち着く感じかな。11曲目は僕が大好きなLC-No. 多分一番好きな曲だ。最後にYou gonna take it downってところがめちゃめちゃカッコイイ。12曲目は心音会としてはかなり古い「リンダリンダ」。サビの「シララシララシララ wow wo ho」ってところが鳥肌もの。13曲目は「つまりは」。今日は、「フォー」ってところも絶好調だった。本当に今日の祐はすごい。気合入っているし、心が入っている。で、最後のrandy love!ってところはキュートに。14曲目は、LC.No.1。「こぼれた涙の行方など~・・・」っていう一言に胸がキュンとなる。そして、ラストはいつものあれ。
ライブ本編終了時で、既に10時半過ぎ。千葉人の僕には限界の時間。この後、メタルうさぎさんとのトークなんかもあるんだろうけど、ここで撤退。惜しむ気持ちを胸に、ライブ会場を出た。なんとも、その後1時間くらいレアな映像が流れたんだそうだ。都内に住んでいる人はいいなぁ~と思いつつ、うしろ髪をひかれる思いで、千葉に戻った。
皆様の心に素晴らしい風景を!