Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

三宅島あじさいラーメン@大網 昭和52年創業!ニンニク炸裂チャーシューメン!

一つ前の記事で「予告」いたしましたが、、、

とても素敵な素敵な時間を経験しました。

運命は、その時を待ち続けていました。

この日の出張先①は「永田駅」でした。

目的地近くに「ロッキー」があったので、行くも、定休日。。。

(google情報だと「水曜日」は営業日になっているのに!)

で、空腹のまま、出張先①を訪問し、その後出張先②へ。

出張先②は東金エリアだったので、②の訪問後、

急いで、新店「立川マシマシ東金市役所ご近所店」に向かうも、、、

まさかの「臨時休業」(!?)…

(google情報だと「水曜日」は営業日になっているのに!)

なんて日だ、、、と。

連日の過酷な出張Dayのため、もうラーメンを諦めて静かに帰ろうと思いました。

こういう日もあるんだ、と自分に言い聞かせて。

人生なんて、そんなもんです、、、(その時は、そう思っていました)

東金駅から都賀に帰るルートは二つ。

大網~千葉経由で帰るルートと、成東経由で帰るルート。

すぐに帰るなら、大網経由。

東金にこだわって他のお店に行くなら、成東経由。

気力を失った僕は、東金駅に向かい、すぐに帰るルートを選びました。

そして、電車に乗り、乗換駅の大網駅へ。

大網駅で千葉行きの電車を見ると、待ち時間は20分…Σ(゚д゚lll)

次の電車は32分後…。

大網といえば、「みたけ」が有名ですが、時間的にもう昼の営業は終わってる。

どうしようか…と考えていたら、思い出したんです!!

大網駅から徒歩1分のところに、素晴らしい老舗のラーメン店があることを!!

ネット情報はほとんどないので、営業しているかどうかは分からない。

改札を出なければ、営業しているかどうかも分からない。

イチかバチかで、改札を出て、お店にかけつけました。

そのお店の名は、、、

三宅島あじさいラーメン

です。

でも…、店内を外から見ても、営業している雰囲気が全くない、、、

店内は暗く、明かりもついておらず、人影もなく、、、

「今日はなんてついてない日だ…」、と落ち込みました。

絶望的な気持ちで落ち込んでいたら、お店の横に荷物をもったおばちゃんが現れました。

あ、ここの店主さんだ!!(と直感しました)

「今日は営業してないんですか??」

「あー、もうお昼の営業してないのよ・・・」

「そうですか・・・ 夜の営業だけなのですか?」

「もう歳だからね。夜だけしかやらないの」

「そうですか。ここのラーメンが食べたくて来たんですけどね・・・」

「あら、そうなの? …じゃ、お湯が沸くまで待ってくれる?すぐ開けるわ」

!!!!

ってことで、なんと、午後の4時前なのに、お店を開けてくれたんです!!

店内に入ると、12年前に訪問した時とほぼおんなじ雰囲気。

昭和52年創業なので、今年で42年目の大網の老舗店。

42年前に、店主さんがお一人でこのお店を始められたんですって。

しかも、その理由も教えてくれました。

「生きるために、そして子どものために、やるしかなかったのよ」

その背景についてはお聴きしませんでしたが、色々とあったんだと思います。

最初は、「居酒屋」をやろうと思ったんですって。

でも、周囲(親族)から、「子どものことを考えると、居酒屋はよくない!」と反対され…

ならば、ラーメン店をやる!、という方向になったそうです。

修業先(?)に選んだのは、足立区綾瀬にあった「あじさい」(当時は「みやけ」?)というお店だったそうです。

チェーン展開を始めていて、その本部が「あじさいグループ」だったそうです。

三宅島出身の人が立ち上げた会社で、そこから「三宅島あじさいラーメン」という言葉が出てきたんだとか。

なるほど…。

しかし、ここの店主さんがグループに加盟してから2年後、本部は倒産。

グループの系列店も次々になくなっていったそうです。

Twitterで、次のようなツイートがありました。

この証言から、「三宅島あじさいラーメン」が、大網だけでなく、静岡の栄町界隈に存在したことが分かります。

30年以上前に確かに存在したラーメンチェーンの「あじさいラーメン」。

いったいどんな人が創業して、どんな展開を見せたのか。知りたくなりました…。

話が長くなりました。

今は全国にここしかない「三宅島あじさいラーメン」。

僕が前回訪問したのは、12年前、2007年6月のことでした

この時に食べた「オニオンラーメン」に感動しまして、

「2007年に食べた衝撃のラーメン20杯」に選出させて頂きました

(毎年1月恒例の衝撃のラーメンシリーズ、2007年から始めてたんだ…)

「衝撃のラーメン」に選出しつつ、12年来なかったという非情な僕…

店主さんに「オニオンラーメンに感動したこと」を話すと、喜んで下さいました。

メニューです!!

味噌、醤油、塩各種ありますね。

今回は、改めて普通に食べたいなと思い、醤油の「チャーシューメン」をお願いしました。

こちらのお店のチャーシューメン、どんなラーメンなのでしょうか?

「ちょうど昨日、チャーシューを作ったので、一番いいお肉よ」とのことで♪

ジャジャーン!!

来ました!!

三宅島あじさいラーメンの「チャーシューメン」!!

今回は特別(?)に「オニオンチャーシューメン」にしてもらえました!

僕が「オニオンラーメンに感動した」と言ったからだと思いますが…

嬉しいなぁ、嬉しいなぁ(;;)

外房と言えば、玉ねぎ入りラーメンですが、ここも玉ねぎは重要な食材です。

(ただし、「オニオンラーメン」はメニュー表にありません!!)

醤油ダレに、豚骨ベースのスープ、4枚の大きなチャーシュー、そして、わかめ。

そこに、青森産のニンニクを使用した「特製ニンニク醤油」が入ります。

シンプルだけど、ワイルドなチャーシューメンですよ!!

お味も、とんでもないことになっていました。

すっきりとした醤油スープなんですが、もうワイルドワイルド。。。

チャーシューの煮汁で作った醤油ダレとしつこくない豚骨(+鶏)スープ。

バランスがよく、くどさが一切ないキレのあるしょっぱいスープ。

そして、迫りくるニンニク醤油のパンチ!!

ニンニク醤油豚骨鶏ラーメン」!

これは、旨い、旨すぎる!!!(僕的に…)

昭和の面影を残す、かつてのジャンキーな醤油ラーメンだ、、、

二軒フラれたことは、もうこの時点では完全に忘れていました。

麺は、こんな感じです。

聞けば、「42年前からずっと同じ東京の製麺所なのよ」とのこと。

今も、都内の製麺所から取り寄せているんだそうです。凄い!

かつての「あじさいグループ」の麺をここで食べられるのです。

素朴で、ブツブツとした中太縮れ麺で、食べやすかったなぁ。

量も適量で、程よくお腹一杯になれました。

チャーシューはこんな感じです。

店主さんがずっと40年以上作り続けている絶品チャーシュー。

老舗の古いお店のチャーシューですが、パサパサ感はなし!

聞けば、このお肉、スープには使っていないんですって。

チャーシューの煮汁は、スープのタレ(かえし)に使うのみなんですって。

お酒をいっぱい使っていて、それで柔らかいのでは?と仰っていました。

低温調理チャーシューではありませんが、柔らかくて美味しいチャーシューでした。

これもまた、40年続けてきた店主さんの匠の技、と言えるんでしょうね。

いやー、もう、大満足です、、、

味の旨みを強めるために、スープを温める際にひき肉を加えていました。

肉の旨みをスープに入れるためには、ひき肉が一番なんです。

スープの美味しさを引き立たせるための工夫もしっかりしているんですね!

***

三宅島あじさいラーメン。

12年ぶり二度目の訪問となりましたが、

まさにここに来るための「試練の一日」だったのかもしれません。

運命は、この時を待ち続けていた、そう思いました。

フラれた二軒のどちらかが営業していたら、ここに来ることはありませんでした。

その二軒が営業していなかったからこそ、ここに行くことができました。

もう、「運命」にしか感じませんでした。

店主さんは「私の代で、このお店はおわり。取り壊すわ」、と。

後継ぎはおられないみたいで、とても残念な気持ちになりました。

昭和の「幻」のチェーン店の味を踏襲する貴重な「あじさいラーメン」。

それがなくなってしまうのは、あまりにも哀しすぎる、、、

僕が「ここに来るのも最後になるかもしれませんね」と言うと、「あら! まだやるわよ。また来てよね!」と叱られました(苦笑)

そうです!!

まだ、このお店は確かに存在しているのです!!

店主さんも、できる限りは続けていくと仰っていました。

なので、是非みなさんも一度大網の知られざるこちらのお店で食べて頂きたいです。

昭和50年代に存在した幻の「チェーン店」の味。。。

僕もまた行きたいと思います!!!

おばちゃん、色々とありがとうございました。

貴重なお話をゆっくり聞かせていただいて、本当に嬉しかったです!!

コメント一覧

kei
定点観測者さん

まさに、「禍福は糾える縄の如し」ですね!! こんな展開になるとは夢にも思わなかったです。他店には申し訳ありませんが、営業していなくてよかった、と(不謹慎にも)思ってしまいました。

でも、立川マシマシには行きたかった(;;)
定点観測者
禍福はあざなえる縄のごとし、と言うところでしょうか…
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