実に、二年ぶりの悲願の再訪となりました。
平成十七年創業にぼしラーメン
こだわり拉麺一恭
です!!
平成17年というと、2005年です。
2005年というと、僕がブログを始めた歳です♪
ということは、一恭も今年で創業15年ってことじゃないですか!!
おめでとうございます\(^o^)/
そんなアニバーサリーな年に再訪ができてホントよかったです(;;)
一恭が創業した頃、お父さんと来た日のことを思い出します。
2005年に数回行ったんですけど、その年に僕はおゆみ野を離れたんですよね…
で、気づけばそれから10年…
2015年以降は、色々と縁があって夏に訪れることができていました。
ですが、その縁も2018年で終了し、2019年の夏は行けずに終わりました(;;)
そして、2020年、ようやく再び「こだわり拉麺一恭」に来ることができました!
一恭といえば、「海空土」の流れを汲む「煮干しラーメン」のお店です。
2005年から頑なに「煮干し」にこだわった実力派の中堅店。
最近知ったのですが、一恭は、2005年以前の海空土の味を忠実に守り抜いているんですって。(使っている煮干しの量は、海空土関連店の中ではトップクラスとも言われています)
海空土自体、この15年で本当に大きく変わりました。「ラーメンのスープ=店主の人生」じゃないですけど、楠田さんがその時その時に「最高だ」と思う一杯を提供し続けてきた結果として、海空土のスープも大きく様変わりしました。
「今の海空土」の味、そして、15年以上前の「かつての海空土」の味。
その二つがあるとしたら、一恭のスープの味は、「かつての海空土」の味わいなんですね(当然、時代も作り手も違うので、全く同じというわけではありませんが…)。それは、楠田さんご自身がお認めになっていることでもあるんです。
今回はそういう視点で、一恭のラーメン&つけ麺を味わいたいと思います\(^o^)/
(ちなみに、死ぬほど大好きな「冷やし煮干しラーメン」はもう少し経ってからだそうです! 2020年、また一恭に来なきゃな…\(^o^)/)
一恭のこだわり、いっぱいです\(^o^)/
無化調、こだわりのいわし各種、醤油ダレ、麺、油、メンマ、チャーシュー、
どれもこだわり抜いた、選び抜いたものばかりです。
これもまた「15年以上前の海空土」のこだわりなんでしょうね…(今の海空土も、そこは変わらないと思っていますが…) ただ、スープもタレも脂も、この15年で大きく変化したことは間違いないと思います(そもそも寸胴自体が大きく変わりました。寸胴から釜へ、と)
さて、、、
メニューです!!
本当は、シンプルに「ラーメン並」を食べようと思ったのですが、、、
よ~く見ると、「ラーメン小」(0.5玉、570円)があるではないですか!!
…となれば、「ラーメン小」を頂きつつ、「つけめん」も食べられるな、、、と(苦笑)…
つけめんを頼めば、後で「スープ割り」がお願いできて、ここの「スープストック」のそのままのプレーンなスープの味を楽しめる、、、と。
どちらも(改めてじっくり)味わいたいので、ラーメン小とつけめん並を頂きます!!
トッピングも色々あるんですけど、、、
今回は「ラーメン」&「つけめん」を店内連食するので、我慢しまして、、、
…
いきますよ~~
ジャジャーン!!!\(^o^)/
こちらが「こだわり拉麺一恭」の基本のラーメン(小)です!!
来ました来ました~~♪♪
なんか、とってもかわいい器なんですけど、、、
「かつての海空土」という視点で、このラーメンを眺めてみると、たしかに「かつての海空土」のヴィジュアルに似ているなぁ、と思います。今の海空土のらー麺のヴィジュアルじゃない、、、
残存する最古の2007年の海空土のらー麺(の画像)は、というと…
こんな感じでした。(フラッシュをたいているので、ちょっとイメージが…)
記憶を辿る限り、今の海空土のスープとは全然違う味わいだったかなと思います。
刻んだ柚子も「定番」で入っていた気がしますが、、、(この画像にはないですね…)
でも、「イメージ=Vorstellung」としては、まさにこれぞ「かつて海空土!」って思わせるヴィジュアルになっていたかと思います。
さて、問題の「お味」は、、、!?
zoom up!
スープを一口飲むと、「えぐみはうまみだ~~~!!」って叫びたくなる味わいです(苦笑)。
今の海空土のスープは、さほど「えぐみ」を感じないソフトで優しい仕上がりになっています(今も、頭もはらわたも取らない煮干しスープなんですけどね、、、)
でも、かつての海空土のスープは、まさに「えぐみはうまみ!」っていう感じのキレキレのスープだったと思われます。まさにその海空土を象徴するフレーズがそのまま当てはまりそうな味わいのスープです。
やっぱり、一恭のスープは、15年前の海空土のスープなのか!?!?…
味わえば味わうほどに、かつての海空土のらー麺を思い出すことができます。
今の海空土のスープを思い浮かべながら、このスープを飲むと、「全然、別物~!」って感じになります。
キレがあって、うまみが爆発していて、でも、とってもすっきりしていて、、、
一度食べたら、もうそこは意識がぶっ飛んだ世界、、、
あと、注目すべきは「メンマ」!! メンマがめっちゃ美味し過ぎます。
思えば、かつての海空土のメンマにそっくりです。コリコリっとした力強いメンマ。
麺も、やはり今の海空土の麺とは違う印象であります。
草村の麺に似ているタイプの、と言ったらあれですけど、そういうタイプの麺でした。
つるつるしこしこの麺で、ウェットで、滑らかで心地よい食感の麺でした。
0.5玉しかないので、あっという間になくなってしまいました…。
チャーシューも、今のじゃない、かつての海空土のチャーシューって感じでした。
そう考えると、ホント、海空土ってがらりと味を変えてきたんだなぁ、と思いますね。
もう、むちゃくちゃ満足ですよ。
スープの美味しさにもほどがある!!! いいんですか、こんな美味しいスープをこんな風に放出していて、、、苦笑。やっぱり、ここの寸胴の中に沈んで、スープと一体化がしたいところです(苦笑)…
で、、、
つけめん(並、1,5玉/225g)
です!!
こちらもまた、とっても美味しそうで、、、
いや、もう美味しいのは分かっているんです。十分すぎるくらいに、、、
でも、今回のミッションは、「かつての海空土」という視点で語ること。
「今の海空土」にも、素敵な素敵な「魚介つけめん」があります。
今の海空土のつけめんは、かつてはなかったものだと思います。
海空土の場合、ソフトで優しくなっていくらー麺に対して、つけめんの方はどんどんワイルドになっていっている気がします。
それに対して、一恭はどうなっているのでしょうか!?
こんな感じのつけ麺であります。
スープの方は、よどみのないダシ感半端ない煮干しスープ。
麺の方には、ナルト、メンマ、かいわれ、刻み海苔が乗っています。
うん、トッピングに関しては、今・かつての海空土と変わらず…か。
…
でも、2009年の海空土のつけめんを見てみると、、、
カイワレ大根は入ってない、、、苦笑
あと、かつての海空土のつけめんには、小さなすり鉢がついてましたね~。
(一時期、すり鉢みたいな容器にスープor麺を入れていたような、、、!?)
味の方向性としては、海空土のつけスープと似ている感じがしますが、、、
麺をスープに浸して、食べていきます!!
オイリーながらも、さらっとしているスープに、こだわりの麺。
一緒に食べると、やっぱり「えぐみはうまみ!」って叫びたくなる味わいです(苦笑)
とにかく、シャープでキレキレの味わいで、一気に麺がなくなっていきます。
一度食べたら、もう箸は止まりません。止めようにも止まりません!!
そして、最後に、、、
スープ割りです!
かつての海空土の巨大な寸胴の中に入りたい!という願望がありましたが、、、
まさにその願望がそのまま、スープになったような味わいです。
えぐみ、あります!! でも、旨いんです。
タレ(かえし)の入っていない(=味のない)スープをそのままでゴクゴク飲める最高のスープ。(あ、普通の人は真似しないでくださいね。このまま飲むと、慣れてない人は、ビックリすると思いますので…)
でも、料理に関わる人なら、この味のない状態のスープこそ、味わい、そこから何かを感じなければなりません。ラーメンはやっぱり「スープが命」ですからね。
業務用スープなんてもってのほか。薄っぺらい(材料ケチケチの)スープももってのほか。
ちゃんと作ったスープだからこそ味わえるこのプレーンな状態のスープストックのスープ。もう、このスープだけで、お店の真意が伝わる、というものです。
スープ自体として考えると、今の海空土のスープの方がすっきりしていて、えぐみがなくて、極限のスープという感じがします。それに対して、一恭のスープは、えぐみ炸裂、においも強烈、イケイケでアグレッシブな味わい。かつて作っていた楠田さんでさえ、一恭のスープを飲んで、「俺、昔、こんなに攻撃的なスープを作っていたのか?!」と驚くほどなんです。
当の本人である楠田さんも驚きの一恭のパワフル&アグレッシブなスープ。
まだ一恭で食べたことのない人は、是非、この熱量の半端ないスープを味わって頂きたいなぁって心から思いますね。煮干しのダシ感で言ったら、千葉県内でも最強レベルじゃないかな??(我孫子の「煮干しだし醤油ラーメン桂」の煮干しスープも半端ないんですってね、、、まだ未食ですけど…(;;))
***
というわけで、、、
二年ぶりとなる「こだわり拉麺一恭」のレポでした!!
今回は、「かつての海空土の味」という観点で、色々と語ってみました。
この視点から考えることで、「海空土」の変容についても色々と分かることが出てきました。
海空土もずっとずっと変わり続けてきた、ということですし、変わり続けてきた結果が「今の海空土の味」であるわけで、また、「これからの海空土の味」というのも、いつか語れる日が来る、ということなんですね。
同様に、一恭自体も、2005年に創業して、早15周年。この15年で変わっていったと思うんです。多分、作り方の根本は、15年よりももっと昔の海空土の味(レシピ)がベースになっているんでしょうけど、全く同じということはないかと思います。
それに、一恭は、千葉県内でも最高レベルの冷やし煮干しラーメンを産み出しました。ここの冷やし煮干しラーメンは、とんでもなく、とてつもなく美味しいです。あり得ないくらいに美味しいです。銀座の「プルーカフェ」に匹敵するも劣らない素晴らしい冷やしラーメンだと僕は確信しています。
一恭もまた、ベースのスープを大事にしながらも、少しずつ変わり続けているお店なんだろうと思います。
とりあえず、冷やし煮干しラーメンが出たら、すぐに駆けつけたいと思います。
ラーメン茶漬け
なるものも出ていました。
そうか、こういう食べ方もあるのか、、、と。
ここのスープはそれほど「飲む価値」があるということですね。
僕的には、スープを一滴残らずそのまま飲み干したいところですけど、、、
次回は、この肉ワンタンも食べてみたいなぁ、、、(冷やしじゃダメか…)
温キャベツというのも、またちょっと斬新で、、、
海空土にはないトッピングですよね~~、、、
この旗が目印です!!!
おゆみ野エリアで15年美味しいラーメンを作り続けてきた一恭。
これからも(なかなか頻繁には来られませんが)応援したいと思います。
個人的には…、是非、今の味を(つまり15年以上前の海空土の味を)ずっと守っていってほしいなぁって思います。
でも、、、
それでも、きっと変わっていくんだろうな、、、
もちろん「今の海空土」の味にはならない方向へ、と。。。
その向かった先に、「一恭ならではの味(真の味)」が広がっているのでしょう。
道路の向う側には、千葉明徳学園の広い広いキャンパスが、、、
明徳に来たら、是非セットで「一恭」へ!!!
これ、学園前駅の方程式です\(^o^)/