房州屋本店は、佐倉でもとても有名なお蕎麦屋さん。僕も既に行っています☆
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/bd56db807cd48a6cddc057741bebeabe
が、らんちばさんの情報によりますと、なんとこの房州屋に「新町店」があるんだそうです。
しかも、なんとこの新町店には「中華そば」があるんだそうです。これはスクープですよ!素晴らしいです。さすが悪麺友+最強ライバル、らんちば氏であります。
http://blog.livedoor.jp/lanciba/archives/51725703.html
http://blog.livedoor.jp/lanciba/archives/51821838.html
http://blog.livedoor.jp/lanciba/archives/51829625.html
これは、渾身のレポです。「蕎麦屋のラーメン」というのは、僕にとっても昔から興味がありましたし、石神さんも数年前に「蕎麦屋のラーメン」の特集を行ったこともあります。あまり、注目されないジャンルですが、「蕎麦屋のラーメン」というのは、ある種、独自な存在であり、味にもどこか共通点があるように思います。
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さて、この房州屋新町店、佐倉の城下町、かつての主要道路沿い(?)にあります。お店の目の前に、巨大な市営駐車場がありますが、この場所にかつての市庁舎があったそうです。また、このお店のお隣には、かつて(戦後期)、大きな映画館があり、たくさんの人でにぎわっていたそうです。
お店の前にはショーウィンドウがあり、そこにちゃんとありました!
どういうわけか、札がななめを向いていますが、ちゃんと「中華そば」がありました。
店内は、もうまさにthe 昭和の食堂という感じです。こういうノスタルジックな食堂は、ホント癒されます。ホッとするというかなんというか。
店内には、常連さんらしき昔からのお客さんがたくさんいました。房州屋本店は、どちらかというと観光客向けのお店で、すごい混雑していて、ある種殺伐としていますが、こちらは、ゆるやかな時間が流れていますね。小さい頃から通っていたんだよ~と語れそうなお客さんでいっぱい。
なんと、このお店、創業100年以上。この辺りは、そういうお店が結構あるそうです。もう50年以上、このお店を守っているおばあちゃんの話によると、戦前から中華そばを提供しているんですって。味も当時のままだとか。つまり、戦前から食べられているラーメンがそのままここで食べられるんだそうです。
で、メニューです。
中華そば、ありました。かつては「味噌ラーメン」もやっていたそうですが、現在はやっていないそうです。
このお店では、出前をやっていて、中華そばは大人気だとか。この日も、残りあと一杯ということで、たくさんの人に愛されている一杯だということが分かります。凄い、、、
この日は大勢で行ったので、色々と注文しました。が、僕は絶対中華そば。誰にも譲りませんでした(爆)。
見てください!
これが、佐倉の地で、戦前から提供されている中華そばです。チャーシューも麺も具も、戦前のままなんだとか。つまり、これこそ、従来から伝わる伝統のラーメンの形態なんですね。いわゆる清湯スープに醤油を割った感じの味で、ダシというよりは、タレで食べさせるタイプの中華そばですね。
この中華そばを食べて一番思ったのは、「麺が旨い」ということです。ここの麺、自家製麺なんだそうです。それもずっと昔から。この自家製麺がすこぶる旨いんです。「ラーメンは麺で決まる」とよく言われていますが、麺が美味しいと、それだけで幸せな気分になります。
方向性としては、長寿庵@あやめ台に近い味かな、と。
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/0c128e0b754d195b00c65ebfe13da35d
なんか、見た目もほぼ同じですね。ただ、器はこっちの方が断然レトロです。
チャーシューは、ラーメンに最適な肩ロースを使っているのかな。ほうれん草はちょっとした添え物的に。なると、ねぎも定番。
個人的には、メンマがよかったなぁ、と。臭みがなくて、ぽきぽきしていて、これはいいです。ここでは、メンマラーメンが食べたいかも(ないけれど、、、)
多分、ノスタルジック系が好きな人には喜ばれる味だと思いますが、イマドキの味とは全く違うので、一般的なラーメンフリークの人向けではないです。ただ、「戦前の味のラーメンが食べたい」という人は、是非こちらのお店に来て、この雰囲気の中で食べてもらいたいですね。
…っていうか、ラーメン好きを名乗るのであれば、こういうラーメンこそ、しっかりと食べておいてもらいたいと思います。まー、なんというか、音楽(ロック・ポップス等)でいえば、ビートルズですよ。ここのラーメンを食べずにラーメンを食べ歩くというのは、ビートルズを知らないで音楽を楽しむということに近いかな、と。好き嫌いの問題じゃない。ビートルズを知らんで、ロックやる?!みたいな。
しかも、ロックは戦後の文化。中華そば~ラーメンの歴史は戦前から。しかも、それがちゃんと継承されているわけです。それは本当に凄いことです。
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あと、他にも色々食べられました。
こちらは、セットのミニ生姜焼き丼です。イマドキのチェーン店っぽさを微塵も感じさせない生姜焼き丼でした。ほへー。チェーン店のお肉と全然違う。味付けも全然違う!!!
天ぷらそば。天ぷらがどかーんです。
そして、蕎麦がめちゃめちゃ旨い!! おダシもしっかり効いています。普通に美味しいです。
けんちんそばですね。野菜がいっぱい入っています。切り方も素敵でした。
こちらは、ちょっと珍しいきのこ丼です。きのこの卵とじ丼ですね。結構ヘルシーで、女性に人気だとか。
こちらがいわゆるもりそば。+ミニ牛丼。
ここのお蕎麦には、ホント心が動きましたね。普段、心が躍るお蕎麦を食べていないので。。。お蕎麦はホント蕎麦が命なんですね。汁は定番のあの味です。ホッとする味わい。
牛丼もまた、一般の大手牛丼店とは全然違う味わいです。何が違うんだろう。とにかく味が全然違うということだけは間違いないと思います。、、、なんていうか、家庭で作る牛丼に近いって感じかな。
素敵なお店でした。
中華そばを食べるもよし、お蕎麦を堪能するもよし!ですね。