BEYOND THE STARDUST are
Vo 安田政利(元Of-j、元SUPER DROP BABIES)
G KeN(元FATE)
B 由希(元DIE-ZWЗE、元ROUAGE)
Dr 田淵尊仁(元Ange∞Graie、元PARTY ROUGE)
V系フリークなら必ず知っている伝説の名古屋V系バンド、Of-jのボーカル安田政利率いるニューバンド。2007年2月から現メンバーで活動を開始。
安田も注目だが、まずなんといっても由希が再び動き出したことが最大のニュースかもしれない。ヴィジュアル系シーンの中でも異端の存在だったDIE-ZWЗEのベーシスト、そしてルアージュで(短期間だったが)プレイしていた由希が再びシーンでプレイを始めたのは「事件」ともいえるだろう。またドラムの田淵は、あの伝説のバンドAnge∞Graieに在籍していた! Ange∞Graieは、ラルクの熱狂的なファンなら知っている元祖ラルクのギターが在籍していたバンドだ!
2007年9月にリリースしたファーストミニアルバム、Psychedelic Honeyは全6曲入りのアルバムで、現在のところ、ライブでの物販と通販のみで販売されている。
1.月の欠片
かつてのOf-jファンだったら、「おおっ」と思うような出だし。ラジカセから流れてくるようなMC(のような演奏)はちょっと感動かも。曲調は、、、まさにOf-j?!って感じ。気だるいロックンロールって感じ。まったりとしていて、結構ポップな一曲。
2.傾いた太陽
90年代初頭(「ヴィジュアル系」という言葉がなかった頃)の雰囲気がすごく漂っている。ところどころに当時のエッセンスがたっぷりと詰まっている。マイナーコードで、妖しくて、ダンサブルで、カッコイイ。ギターのカッティングやリフもすごくあの当時っぽい。この曲は超オススメかも。ただ、やっぱりちょっとまったりとしている・・・
3.Glamourous
一番まったりとした曲かも。グラムロックとロックンロールのテイストが満載。僕的にはあんまり聴かないタイプの曲かな。実に気だるくて、まったりした曲だ。でも、こういう曲を演奏できるほどにアダルトなバンドだってことかな。同じ名古屋系の清春っぽいとも言えそうだな。
4.Hussy
高速8ビートのロックンロール。TRACYとBOOWYの間くらい? あるいは初期のBOOWYっぽい曲といえるかな。パンクな一曲だ。歌い方なんかはかなりOf-jっぽい。インディーズっぽさと80年代っぽさがよく表現された曲だ。ギターソロはなかなかかこいい!
5.RUINS THE FUTURE
ワイルドでハードな曲。安田さんのダーディーな歌はまさに聴きどころだろう。歌詞も80年代のシーンを彷彿とさせるところがにくい。サビはきっとライブで盛り上がるのだろう。
6.揺り籠に揺られ
本作で一番メロウな一曲。終わりにふさわしいシンプルでいい曲。はぁ~ なんか80年代前半に戻った気持ちになる。
[総評]
全体的にはインディーズっぽいサウンドで、パンキッシュで、ガレージっぽい感じのロックンロールだった。V系っぽさはほとんど感じられない。また、かつての彼らの音には重ならない。あくまでも新しいバンドの新しい音として聴くべきだろう。
いい意味で大人っぽいロックバンドの音になっているし、またいい意味でガキっぽさも残っている。こういうサウンドって最近実はあまりなかったりするし、この方向性でもっと作りこんでいけば、かなりいいバンドサウンドに展開すると思われる。
2008年4月26日(土)には、大塚RED ZONEでライブを行うことになっている。かつてのDIE-ZWЗEのファンやOf-jのファンは要チェックだろう。また手元にある情報によると、現メンバーではラストライブになる模様。