Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

KISAKI(Phantasmagoria)、引退を表明!

現在のVISUAL系界において、KISAKI(keiとタメ)は、大きな役割りを果たしている重要人物である。彼のレーベルUNDER CODEは、V系では『大手』であって、中堅のバンドをたくさん抱えているビッグレーベルでもある。

彼の経歴はとても面白い。

KISAKIは、和歌山出身の31歳。1976年3月生まれ。STELLA MARIAでV系シーンに参入する。その後、20歳頃に、あのDir en greyの前身バンドLa:Sadie's(ラ・サディース:1995-1997)を結成する。もしかしたらKISAKIがいなければ今のディルもなかったかもしれない。その後、La:Sadie'sは解体。KISAKI以外のメンバー4人は、Dトミーのフリーウィルのバックアップを得て、Dir en greyを結成。KISAKIは、これまたトミーのフリーウィルの傘下レーベルとなるMatina(名古屋のSoleil関連のレーベル)を立ち上げた。結構込み入った話だが、ともかくDトミーの弟分として、KISAKIもディルも頑張った、ということだ。また、KISAKIは、それと同時に、MIRAGE(1997-2000)の活動も開始した。このMIRAGEも、それなりのところまで登りつめたが2000年に解散。しかし、KISAKIはバンドを辞めなかった。そして、2000年1月にSyndromeを結成。現メリーのKenや現DのRuizaなど、後に活躍することになる豪華メンバーが参加していた。だが、このバンドも2002年11月に「無期限活動中止」となる。こうやって見てみると、かなりいいところまで人気を展ばしつつも、あえなく解散というケースが立て続きに起こっている。そして、2003年には、独自のV系レーベル、UNDER CODE PRODUCTION(=株式会社アンダーコードプロダクション)を創設、さらに2004年には、自身が「最後のバンド」と表明したPhantasmagoriaの音楽活動も開始させた。UNDER CODEは、どちらかというと旧V系のコッテリしたヴィジュアル系バンドが中心となったレーベルで、マニアの間では高い評価を得ている。Phantasmagoriaもかなり激しくメロディアスな路線で、かなりの人気を博していた。遂に今年こそメジャー行きか?!と思った矢先・・・ メンバー二人が脱退を表明したのだ。バンドにとって、二人のメンバー脱退は非常にイタい。Phantasmagoriaの活動は暗礁に乗り上げてしまった、かのように見えた。

そんな彼が、先日、現役バンドの引退を表明した。

詳しくはこちらを参照

とはいえ、現役生活の引退であって、音楽業界からの引退ではないようだ。彼のブログでも、「もちろん裏方の人間として出来る限りのサポートはしていくつもり」とコメントしている(引用元)。COLORのトミーちゃんみたいな役割りを担っていくことになるのだろう。若手のV系バンドマンたちにとっては有難い存在になるだろう。昨年、彼の会社で色々とあったが、今後は経営者/指導者/アドミニストレーターとして存分に力を発揮してもらいたいと思う。

*KISAKIは僕と同年ということもあって、応援したい気持ちも強くあった。僕らの先輩たち、LUNA SEA、黒夢、ラルクなどは、V系黎明期ということもあって、うまく流れに乗ることができた。だが、僕ら30歳前後はイマイチぱっとしなかった。ディルは別格としても、ピエロやファナティックやシャズナなどいいところまでいきつつも、先輩バンドのように完全なるポピュラリティーを獲得するに至らなかった。そこも是非とも今後考えたいテーマである。
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