Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

Graduation During COVID-19-コロナ禍での卒業式-

コロナコロナの2020年~2021年。

その「コロナ禍」での卒業式が行われました。

思えば、このブログでも「卒業式」については色々書いてきました。

「先生」としての想いやこだわりもあり、いつも「不甲斐なさ」や「(何もできなかった)虚しさ」を書いていた気がします💦

これまで16回、「卒業生」を見送ってきました。(昨年は、ドイツへの旅行もあり、(コロナ対策のため)卒業式に参加することはできませんでしたが…)

若い頃は、ドラマとかの影響もあり、「卒業式」という最後の行事にいろいろと大きな期待みたいなものを抱いていました。でも、現実は、そうドラマみたいにはならなくて…(苦笑)

で、「ああ、また何も(教育らしいことが)できないまま、終わってしまった…」と、後悔というか、虚しさというか、悲しさというか、そういう気持ちが強く出ていました。

でも、何度も何度もその「卒業式」を経験し、「こんなものなのかなぁ…」って思うようになりました。かつて、ある偉大な教育者が「教育の仕事はわびしいものだ」と言っていました。そんな「わびしさ」を、いつも「卒業式」のたびに感じて、いつしか、その卒業式に、何も期待しなくなり、何も望まなくなりました。

すると、おかしなもので、毎年(この数年)、学生たちが「意外なこと」をしてくるようになりました。

こっちは「何もしていない」「何もできなかった」と本気で思っているのに、どういうわけか、色々と「ええ!?」って思うようなことをしてきてくれるようになったんです。

今年度は、上の写真にある「木箱」をプレゼントしてくれました。

「!?」

なんじゃ、こりゃ!?!?

この木箱を開けると、、、

ジャジャーン!!!

なんとなんと、、、

学生たちの手紙の入った木箱だったんです!!!

しかも、全員、封筒に手紙を入れてくれているんです。

ちょっとこれにはたまげました(;^ω^)…。。。

これまでも、フォトブックとか寄せ書きとか色紙とか、色々もらうこともあったのですが、全員の手紙入りの木箱は、人生初だ…って。ちょっと、これには本気で涙が出そうになりました(もちろん泣きませんが…苦笑)

しかも、本当に、全員、しっかり「文章」を綴ってくれていたんです。

こんなこと、二度とあるかどうか分からないので、今日は自慢させてください(苦笑)

どの手紙も、しっかり文章が詰まっていて、まずそこに感動しました。社交辞令っぽいものはなくて、みんな、ちゃんと「Beの心」で書いてくれていました。

中には、関係の深い学生もいれば、そこまで深い関係じゃなかった学生もいます。

でも、「深くない関係だから、深くない内容か」というと、そうでもないんです。(そこが教育的に面白いところ)

人間関係的に近い存在ではなくても、僕の「話」から色んな事を考えたり、学んだりしているんですよね。それこそが、僕の求めているところでありますが…。

「仲が良いこと」が、その関係の質の保証(担保)にはならないんですよね。表面上「とても仲良し」なのに、実はお互いにお互いのことを分かっていないということも多々あります。

学生たちの(最後の)文章を読むと、改めて、そのことに気づかされます。みんな、本当にいっぱい書いてくれて、号泣したくなるくらいに、嬉しいサプライズのプレゼントでした。Danke!!

ただ、その一方で、この1年、コロナコロナで、「出会えなかった学生」も多くいました。「会ってはいたけど、出会えなかった」、そういう学生もいたと思います。

「会う」と「出会う」は違うんです。「出会い」というのは、実存的なもので、内面的なもので、その人の中で大きな変化をもたらすもの。そういう「出会い」が、コロナ故に(?!)果たせなかった学生、というのもいると思うんです。

また、逆に、出会ってはいたけど、会えなかった学生というのも(ごくわずかですが)いると思います。人知れず、このブログをこっそりと読んでくれる学生も、これまでにもいました。

僕自身も、あまり人間関係には積極的ではなく、ガンガン人間関係を築いていくタイプではないので、そういう学生の存在も大事にしたいなぁって思います。今年度はそういう学生がいるのかどうか分かりませんが、そういう学生がもしいたら、この場で、「卒業おめでとう!」と言いたいですね。

それに、「卒業」が卒業(終わり)ってわけでもなく、僕の場合、第四土曜日の会もあるので、「もっと学びたい」という人には門戸を開いています。学生時代に直接的にかかわりがなかった人でも、第四土曜日の会の「常連さん」になるケースも多々あるので、卒業後に出会う、という楽しみも残しておきたいなぁって思います。

*次回の第四土曜日の会は、次の日曜日3月21日です✨

というわけで、、、

僕の教員人生17回目の卒業式が終わりました。

「なんもない卒業式だろうなぁ」と思っていただけに、手紙入りの木箱のプレゼントには本当に驚きましたし、心から嬉しかったです。

僕としては、感謝されたいからあれこれしているわけでは(断じて)ないですし、見返りなんて1mmたりとも求めていませんが、でも、こういう素敵なプレゼントをもらうと、やっぱりむちゃくちゃ嬉しいものですね。。。

今夜だけは、それを素直に喜びたいと思います✨

名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「あてどなき日々(日記)」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事