2021年3月、郡山ラーメン巡りもラスト2!
「もう一つの郡山ブラックラーメンの原点」となる「枡はん」の次に向かったのは…
これまた、「真の元祖郡山ブラックラーメンの継承店」ともいえる郡山ブラックの代表格、
春こま食堂
であります!!
創業50年以上!(60年くらい?!と聞きました)
なぜここが「真の元祖ブラックラーメン継承店」と言えるのか、というと、、、
こちらのお店の創業者となる店主さん(引退)は、かつて、今はなき「ますや分店」で修業しており、その「ますや分店」の味を今日に至るまで、57年にわたって出し続けているからです。
「枡はん」の創業は、昭和55年(詳しくはこちら)。こちらの「春こま食堂」の創業は、昭和39年(『ラーメンWalker福島』参照)。なので、創業的にも「春こま食堂」の方が圧倒的に早いんですね。
じゃ、「ますや本店」と「春こま食堂」のどちらが「元祖」「原点」なのか、ということになります。多分、この記事が、今回の郡山ラーメン巡りのクライマックスになるんじゃないかな?!、と。「郡山ブラックラーメンとは何なのか?」の…
結論から言えば…、・・・いや、最後に言いましょう(苦笑)
ご覧ください! この完璧なお店の外観!
これぞ、我が求める理想のラーメン食堂だ!っていう感じです。少し色あせた赤い暖簾に、白い文字で書かれた「春こま食堂」。しかも、うまくお客さんのおじちゃんが入ってくれてて…。更に、その上には「酒は大七 みそラーメン」と書かれた古い看板が、、、
郡山駅から歩いて行ったんですけど、ぶっちゃけ、めっちゃ歩きました。遠かった…(-_-;)
多分、バスかなんかが出ていると思うので、公共交通機関を使うことをおススメします。歩くと、40分くらいかな…。
…
店内は、さすが人気店とあって、人がいっぱいでした。常時「満席」になっているお店…かな。客層も色々で、老若男女問わず、多くの人に愛されているお店なんだなぁって思いました。
メニューです!!
ラーメンは一杯、650円也。これ、消費税込みなので、本当に安いです✨
チャーシューメンでも、800円!
あとは、タンメン、塩ラーメン各種に、味噌ラーメン各種。
うん、ここは完全に立派なラーメン店であります。
…
というわけで、、、
ジャジャーン!!
ラーメン(650円)
です!
ご覧ください、この素晴らしきラーメンの姿を!!
何かが突出したヴィジュアルではありませんが、これこそがラーメンの本来の姿だ…って思うような、完璧なラーメンって感じがしました。
日本中に色んなラーメンが存在しますが、その中でも、「最も理想的な王道のラーメンの姿」がこのラーメンにはありました。「オリジナル」を感じるオーラ(アウラ)がひしひしと伝わってきます。
トッピングは、ネギ、メンマ、なると、チャーシュー三切!!
zoom up!!
スープは、…これぞ、王道の「The 昔ながらの中華そば」のど真ん中!っていう味わいでした。「胡椒を入れて完成するスープ」と言いましょうか。
枡はんのラーメンも「昔ながらのラーメンのど真ん中」でしたが、こっちの方が更に「ど真ん中感」が強く出ていたように思われます。…「似て非なり」かな。
味わいとしては、どちらも「昔ながらの中華そば」なんですが、「こだわり」「中毒性」という意味ではこっちの方が上のような気がします。味のパンチが強いというか、油分が多くてファット感があって、クセになるというか…
でも、たとえばこのラーメンを千葉で食べたら、「ああ、来た、昔のラーメンの味…」って書いちゃうだろうなぁって思います。多分、郡山では、こういう「昔ながらのあの味」が好まれるというか、まだまだ根強い人気を保っている、ということなのでしょう(推測)。味的には「来々軒」の流れを汲む「進来軒」の味に似てるというか、、、
いや、もしかしたら、僕ら(首都圏の人たち)が当たり前のように食べてきた「昔ながらの醤油ラーメン」って、この郡山エリアから伝わったものなんじゃないか!?って勘繰りたくなります。例えば「春木屋」なんかは、今でも「昔ながら」を感じない味ですよね?! けど、都内にも、「ああ、昔ながらのスープだ」って思うようなラーメンっていっぱいあって。じゃ、それはいったいどこから来たんだ?!って話で…。
郡山の老舗の人気ラーメン店の味って、かなりその「昔ながらのスープ」の味に似ているんですよね。鶏豚だけで作る昔ながらのあっさり醤油スープがそのまま愛されているエリアの一つとして、この郡山を考えてもよいのかも?、と思うに至りました。(そういえば、山形市内のラーメンも同じ感じだったかな…)
おそらく、修業先の「ますや分店」の味をそのまま受け継いだ味なのでは?!と推測します。「本店」の味は、(僕の観点からすると)今の店主さんのお力によるものが多いと思います(=つまり、昔の「ますや」で出していたラーメンとは違うもの)。
と考えると、郡山ブラックラーメンの原点の味って、ここ「春こま食堂」のラーメンなんじゃないか!?って思えてくるのです。今はなき「ますや分店」の味を実直に継承する春こま食堂のラーメンのスープ、これこそが「ブラックスープ」の原風景なのでは!?、と。
麺はこんな感じです。
中細のゆるい縮れ麺!? ボソボソっとした食感が「東北」を感じさせます。
これぞ、「東北クオリティーの麺!」と言いたくなるような中華麺でありました。
これまで食べてきた数々の郡山のラーメンの中では、一番「東北」を感じましたかね。
量はかなり多く感じました。
チャーシューはこんな感じで、、、
三枚なんですが、パズルのように組み立てると、これは「一枚」を三分割したものかな、と。
少ないものを多く見せるための配慮?工夫?っていう気もしなくもないですね。
味は、それこそ昔ながらの製法というか、昔ながらの中華そばに入っていそうなチャーシューでした。今となっては、こっちの方が「新鮮さ」を感じるほどに、、、
ナルトは二つ。メンマは、臭みがなくて、タケノコみたいな食感。
で、最後のトドメはやっぱりこれ!
GABAN=ギャバン=必殺!!
郡山のラーメンに不可欠なこのアイテム!!
これを入れれば、一気にスパイシーブラックラーメンに大変身!
昔ながらのラーメンには、これがマストアイテムでしょう。他のお客さんも惜しみなく胡椒を投入していました。やっぱりみんな「胡椒」が好きなんだなぁ~(n*´ω`*n)。
***
というわけで、、、
歴史と伝統のある老舗ラーメン店「春こま食堂」の実食レポでした!!
現在の厨房を担うのは、二代目のお父さん。そして、三代目となる(?!)息子さん(22歳)も働いていました。この三代目の子がとても真面目に働いていて、なんだか応援したくなりました。
寡黙そうで黙々とラーメンを作る横で、そのアシストをしていました。時代を反映してか、まわりをよく見ていて、コミュニケーション力も高そうに感じました。
これからまだまだ未来しかない22歳の若者に、心からのエールを送りたいなって思います。
僕もまたいつか、ここの美味しいホンモノのラーメンを食べに来たいなって思います。
駐車場もばっちりです。
春こま食堂、郡山の名店です。
と同時に、「最も古きよき郡山ブラックラーメン」、ここにあり!?、かな!?、と。
場所はこんなところです。
個人的には、このお店をまず先に食べるといいかも!?って思いました。ここを食べた後に、「枡はん」「ますや本店」と食べ歩くと、「郡山ブラックラーメン」の理解が進むかも!?
あと、このお店の前に、もう一軒、「郡山ブラックラーメン」を出すお店があるんです。
この写真の中央の真っ黒い「古民家」。
この古民家でも、郡山ブラックラーメン(のnew wave)が食べられるんです!
>詳しくはこちら!