Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

中華そば ますや本店@郡山 明治元年創業!いざ「郡山ブラックラーメン」の聖地へ!

双葉駅からいわき経由で向かった先は、「郡山」でした。

郡山には、幼い頃に来た記憶がかすかにあるくらいで…

新幹線で通過することは度々ありましたが、下車するのは、もういったいいつぶりだろう…って。

その郡山に訪れた理由は、…色々あるんですが…💦

その大きなミッションの一つが「郡山ブラックラーメン」の究明であります!

数日前に、市原の海士有木にある「中華そば一休」のレポを書きました。

中華そば一休-IKKYU- 郡山「ますや本店」を継承する第五のブラックラーメン!?

この一休との出会いから、「これは絶対に郡山に行かなければ!」と思うに至ったんです(Iさん、きっかけを作ってくださり、ありがとうございましたm(__)m)。

郡山ブラックラーメンを語る上で絶対に欠かせないのが、

ますや本店

であります!

こちらのお店(のルーツ)はなんとなんと「明治元年創業」というとんでもなく歴史のあるお店なんです。(これまで色々古いお店を食べ歩いてきたけど、明治元年というのは相当古い方です…)


「ますや本店」当主の柴原久男さんの曾祖母・柴原マスさんが明治元年に開いた「ますや食堂」が、郡山ラーメンの原点。平成15(2003)年にいったん閉店しましたが、「ますや本店」として再出発したのです。麺も「ますや食堂」の麺を作っていた機械をそのまま使用し、昔ながらの製法を守っていいます。加水の少ないストレートの中細麺が基本(好みで細麺、ちぢれ麺、太麺を選択可能)。

引用元はこちら


このますや食堂はお蕎麦や饂飩がメインのお店だったみたいです。その後、ますや旅館となっていた時期もあったそうです。その後、(戦後)「ますや」としてラーメンを作り続けてきたというわけです。また、「ますや分店」もあり、そこのラーメンがまたとっても凄かったみたいですね。

ますやの歴史についてはこちらを参照

そんなますやの味を受け継ぎながら独自に進化させたのが、こちらの「ますや本店」なんですね。このお店自体としては、約20年くらいの歴史のお店のようです。

なお、「ますや本店」には、現在、「台新店」と「駅前店」があります。一休のお店の人から「台新店に行くように!」と言われていたので、「台新店」を目指しました。

Google map上の情報だと、11時半~19時まで営業と記載されていました。

最近はもうすっかりGoogle map頼みになっているので、その情報を鵜呑みにしていました。

郡山駅に着いたのが18時頃。ホテルにチェックインして、バスの時間を調べたら、いいバスがない…。でも、とにかくまず「ますや本店」のラーメンを食べたかったので、タクシーを使うことにしました。19時閉店ということは、18時半には現地に到着したい…

で、「ますや本店」に到着したのが、18時35分くらい。外はわりと強い雨…。

「暖簾は出ていないけど、お店の灯りがついている」、と思い、タクシーの運転手さんには「ちょっと待っていてください」と言って、お店の中に恐る恐る入ってみました。

そうしたら、店主の柴原さんと女性スタッフさん(奥様?)がおられて、厨房で仕込み?をしていました。

「もう営業は終わってしまいましたか?」と尋ねると、店主さんは「当店はお昼のみの営業でとっくに閉店しているんです」とのご回答が!!😨… 「ええええ??…(なんてこった…)」

「ネットでは間違った情報が出ていて、困っているんですよね」、とも。

「これは、もうダメか…」と思いましたが、ダメ元で「千葉の『一休』でこちらのお店のことを知って、千葉から食べに来ました!」と伝えると、、、

なんとなんと!!(ここでミラクルが起こったんです!)

「ああ! 一休の店主さんから話は聞いていますよ。よし、なんとかしましょう!」と言ってくださったのです!! 僕は、「えええ?! いいんですか? いいのですか?」…、と。

そうしたら、店主さんは寡黙な笑みを浮かべて、「大丈夫です」と言ってくださいました✨

タクシーのところに戻って、「運転手さん、大丈夫でした! ありがとうございます!」と言うと、運転手さんも「よかったですね!」、と言ってくださり、料金を支払って、お別れしました。

一休の店主さん(ますや本店の店主さんの従兄弟さん)が、僕が郡山に行くことを伝えてくれていたんです😢。直接本人にそのことを話したわけではないのですが、ちゃんと伝わっていました。ここを読んでくれるかどうかは分かりませんが、本当に本当にありがとうございました!)

さて、、、

色んな偶然や必然が重なって、お店の中に入ることができました。

早速、メニューを見てみましょう!!

「中華そば一休」同様、三種類のラーメンがメインになっていました。

一休では、「真」「蓮」「華」でしたが、こちらの本店では「もと(元)」「でん(伝)」「しん(新)」になっていました

三種もあると、ホント迷います…😢

とりあえず、今回の目的でもある「郡山ブラックラーメン」の「伝(でん)」は絶対に食べるとして…

あともう一杯、「元」にするか「新」にするか…

レトロマニアの僕としては、昭和初期の味を再現したという「元」に惹かれたので、こちらをお願いしました。

いよいよ、念願の「郡山ブラックラーメン」とのご対面です!!

嗚呼、もう胸のトキメキが止まらない…(⋈◍>◡<◍)。✧♡

麺は、ブラックラーメンの伝は「中麺」を、、、

そして元の方は、ちぢれ麺でお願いしました。

この四種類からの選択、というのも「一休」と同じなんですね!

というわけで、、、

ジャジャジャジャーン!!!

ひゃ~、すごいすごい!!

」+海苔(870円)

です!!

なんて、素晴らしく美しいヴィジュアルのラーメンなんだ…😨

それに、チャーシューが大きすぎて、肝心のスープが見えない…(ブラックラーメンなのに…!)

zoom up!

スープを飲むと、…おおおお、これは、旨い、、、😨

一休で食べてきたばかりなので、「一休に似ている」ということはよく分かりました。

竹岡、八王子、富山、高井田の「黒いラーメン」とは異なる味わいの「ブラックラーメン」、まさにここにあり!っていう感じでした。

ここのスープは、寸胴の中のスープに醤油も入れて作るスープで、その醤油が煮詰まって真っ黒になる、という「漆黒のラーメン」なんです。使っているのは、会津の「キンタカサゴ特級醤油」なんですって。

この郡山ブラックラーメンを言葉で言い表すとしたら…

濃い味の昔ながらの醤油ラーメンをブラッシュアップさせた味

濃口醤油を使った昔ながらの中華そばの進化バージョン

という感じでしょうか!?

黒いご当地ラーメンの中では、八王子ラーメンと高井田ラーメンに近いタイプ??(少なくとも、竹岡式ラーメンと富山ブラックラーメンとは別物のスープかな…って) ただ油っぽくないので、高井田ラーメンが一番近いかなぁ…。でも、高井田ラーメンよりも、毒気があって、尖っていて、でも、甘みもあって…、と。

店主さんのお話によれば、「高山ラーメンに近い味わい」とのことで、言われてみると「ああ、そうかもしれない」って思いました。ネットの一部では、高山ラーメンもブラックラーメンだ、という意見も出ているほどで、また作り方からしても「高山ラーメン」の兄弟みたいな感じかもしれません。更には「飛騨ブラックらーめん」なるものもあるみたいです。

ただ、(郡山市内のブラックラーメンを食べ歩いた後の感想として)ここのブラックラーメン(伝)は、郡山ブラックラーメンの中でも、かなり独特といいますか、かなり突出したラーメンになっているように思います。

凝っているというか、マニアックというか、オリジナリティーが高いというか…

濃い醤油味で、まろやかで、まさに「こくまろブラックスープ」と言いたくなりますね。

麺はこんな感じです!!

ここのスタンダードが「中麺」みたいなので、中麺(中細麺)で。

この麺もまた、時代に合った感じのコシのある強い麺でした。

見た目こそ、昭和ノスタルジックな麺ですが、ちょっと違うかな、と思いました。

スープも麺も、「昔ながらの醤油ラーメン」のようでいて、ちょっと違う。他のブラックラーメンほどに強烈な個性はないかもしれないけど、実はどこよりも統合されていて、全体的なバランスのよいブラックラーメン、と言えるかもしれません。

チャーシューは、「もも肉」「ばら肉」「ミックス(おまかせ)」から選択できるのですが、最初はみんな「ミックス」でお願いするんだそうです。部位が違えば、食感も味も違ってきます。どちらも「大きくて」「柔らかくて」「薄い」チャーシューでした。この薄くスライスされた大きなチャーシューもまた、このお店ならではのアプローチですね。ここのチャーシュー、どっちも「こんなチャーシューがあるのか!?」っていうくらい、ビックリする美味しさでした(お世辞でもなんでもなく…)

メンマもスタイリッシュで、臭みがなくて、コリコリっとした食感が心地よいメンマでした。

そしてそして、、、

ジャジャーン!!!

」+煮玉子(840円)

です!!

こちらもまたとんでもなく魅惑的なヴィジュアルのラーメンです…😨

なんて、お美しいんだ…。

もう、一目見ただけで、「こりゃ、凄いラーメンだ…」って思いました。

漆黒のスープ、そして溢れそうなチャーシュー…

zoom up!

こちらのスープもまた「漆黒」、つまりブラックラーメンになっています✨

でも、お味は上の「伝」とは全然違って、「こくまろ」というよりは「あっさり和風」かな、と。いや、でも、まろやかさはこのスープにもある。ってことは、「あっさりまろ和風」?!…

濃厚ではないけれど、ダシ感もしっかりあるし、醤油の味もしっかりあるし、また魚介(魚粉?)の旨味も強く出ています。ひゃー、これ、僕の好みの味わいだわ、、、(n*´ω`*n)

作り方としては、上の戦後生まれの「伝」よりも古い手法のラーメンとのことですが、90年代のラーメンブームの時に飛び出てきた有名店に匹敵するような味わいです。

麺はこんな感じで、素晴らしい「ちぢれ麺」です!!

この麺もホントよかったなぁ、、、

割とハードタイプの縮れ麺で、存在感もあるたくましい麺になっていました。

中麺もよかったけど、やっぱり東北に来たらこういう「ちぢれ麺」が食べたくなるなぁ…(東北の麺のクオリティーの高さについては、このブログでももう10年以上前から讃えてきました!)

煮玉子(味玉)の切り方も美しいです。

この「切り方」に、店主さんのお人柄というか丁寧さが感じられます。

そう、ここのラーメンはどれも「丁寧さ」があって、元カメラマンという経歴をもつ店主さん故の「こだわり」があるんですよね。それこそ、「どう見えているか」という視点こそ、カメラマンの力量だと思うので…(そう、某カメラマンさんからお話を聞きました)。

チャーシューも、破壊的に美味しかったです。

先にも書きましたが、こんな美味しいチャーシュー、そうそう食べられないぞって思うほど…

この大きさ、この薄さ、ちょっと半端ないです。頑々坊子のように「スライサー」を使っているのかな?

いずれにしても、ここのチャーシューは是非食べてほしい逸品ですね。全国的に見ても、かなり上位にくるレベルじゃないかな??

***

というわけで、、、

ラーメン初巡りとなる郡山の一軒目は、今回のこの旅の最大のミッションの一つである「ますや本店」でした。ここのブラックラーメンを食べないことには、郡山ブラックラーメンについて何も言えません。

ただ、ここは、単に「郡山ブラックラーメン」の発祥のお店というだけでなく、「個性派のこだわりのラーメン店」でもありました。人気が高いのも、心からうなづけます。麺もスープもトッピングも本当によかった。

また、我が千葉の市原に登場した「中華そば一休」の素晴らしさについても再確認できましたね。僕の感覚からすると、一休のラーメンは、ちゃんとここのスープを再現しようとしています。まろやかで濃い口醤油感のある「醤油の味の濃い昔ながらの中華そば」。(更に、「木更津ブラックラーメン」を出す「木更津ラーメン大輝」もまた、この郡山ブラックの流れに入るんじゃないかな?!、と)

「赤い外房」に「黒い内房」、まさにそんな構図がよりくっきりと見えてきそうな気がしてきました。黒いラーメンが集まる内房線エリア、というのもまた、とても魅力的ではないかな?、と。ただ、「君津豚骨」や「ホワイトガウラーメン」のように、内房には「白いラーメン」もいっぱいあるんですよね。…いや~、千葉のラーメン界も複雑だ…💦

ますや本店「富田店」が閉店になったみたいです。

でも、駅前店は営業しています。マニアでなければ、駅前店が一番安心して行けると思います。(実際に行ってみましたが、駅からとっても近かったです!!)

営業時間にはご注意を!!

ネットとかでは、夜営業までの時間が出ているものが多いですが、2021年3月時点では、昼営業のみ(11:30~スープ切れまで)となっています。

夜に行っても、営業していないので、お気を付けください!!

ここまで来たら、更に遠くにある「あのお店」に向かわなければ…

「ラーメンWalker福島」で「2020年グランプリ」を受賞したあのお店へ!!

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