もう二度と来れないかもしれない武蔵嵐山。
次の用事もあるんですが、どうしてもどうしても、もう一軒気になるお店がありまして。
気づいたら、もうそのお店の方に向かっていました(苦笑)
そのお店は、「五月」とは反対側のエリアにあります、
満腹ラーメン三宝
です!
こちらも、武蔵嵐山の老舗のラーメン食堂ですね。
店内に入ると、L字型のカウンター席のみの小さな店内でした。
狭い厨房には、ご主人と奥様、そして二代目の息子さんがいました。
これぞ、僕が長年追い求めてきた「ローカルな町のラーメン食堂」って感じです。
1982年頃に創業したという、嵐山の老舗のラーメン食堂ですね。
創業40年くらいの老舗店とあって、メニューの数も凄いです…。
五月も凄かったけど、こっちの三宝も凄い、、、💦
しかも、、、
基本の満腹ラーメンは一杯なんと【530円】ですよ!!
この今の時代に、ラーメン一杯たったの530円っていう…。
しかも(結論から言うと)これがむちゃくちゃ旨いんです。
ちょっと尋常じゃないプライス&テイストのラーメンだったんです。
更に、こちらにも「嵐山辛モツ焼そば」(700円)がありました!
二店続けて、嵐山名物の辛モツ焼そばが食べられます😂
いや~、楽しみ過ぎる、、、
…
ってことで、、、
ジャジャーン!!!
こちらが、一杯たったの530円という、
満腹ラーメン
です!!
…ってこれ、、、
まさかまさかの永福町系???!!!
このヴィジュアル、この迫力、この美しさ、永福町を感じずにはいられない…
店主さんに聴くと、40年以上前に、都内の某店で働いておられていて、そこのラーメンをベースに、このラーメンを作り上げたということでした。…が、永福町系ではありませんでした(;^ω^)。(「もう、ないお店」って言ってました)
このラーメンを見ていると、永福町系のラーメンみたいなラーメンって、実はその当時いっぱいあったんだろうなぁってふと思いました。味というよりは、ヴィジュアル的に?!
ホントに、見ていてうっとりさせられます😂
zoom up!
スープを飲むと、
「ぎょぇぇぇぇ~、旨い、旨すぎる! なんだこの味は?!」
ってなりました。
これは、もう完璧に完璧な昭和の名店の味!!!です。
煮干しと昆布、そして動物系のダシが合わさった無敵のスープ。
しかも、何かが突出したわけではなく、70年代~80年代の都内の最高峰の味わい?!
春木家とかさぶちゃんとか永福町大勝軒とか、、、
言ってみれば、戦後の都内で育ち、完成されたあの味わい、、、。
東京ノスタルジックな昔ながらのラーメンが武蔵嵐山駅近くの食堂で?!
もう、興奮絶頂であります\(^o^)/
トッピングはシンプルで、ネギ、メンマ、海苔2枚、チャーシューですね。
これまた、王道中の王道のトッピングであります(メンマが激ウマ!)
麺はこんな感じです。
ここの麺も、実に素晴らしい麺ですね~~。
なんか、…五月の麺と似てるかも、、、(同じ製麺所ってことも?!)
中太の縮れ麺で、食べやすくて、万人に愛されそうな麺ですね。
で、「満腹ラーメン」とあって、本当に量が多いです。この麺の量の多さもまた、永福町大勝軒っぽさを感じさせたんですよね。これ、麺2玉(少なくとも1.5玉は)入っているんじゃないか?!って。。。
これはもうまさに「地方のローカルな名店のボリューム満点の激ウマラーメン」って言っていいでしょう。
池袋から東武東上線で1時間以上離れたこの場所で…。いや~、感慨深いです。
チャーシューもいい感じです。
なんてことないけど、こちらもパサパサしてないしっとりチャーシューです。
チャーシューも素晴らしいし、またメンマも甘みがあって美味しかったなぁ。
なんだ、このレベルの超高すぎる530円のラーメンは、、、
530円で、ここまで完成されたパーフェクトなラーメン、、、
ありえへん、ありえない、ありえってぃー。
…
そして、続けて、、、
ジャジャーン!!!
こちらが嵐山のB級グルメ、三宝バージョンの、
辛モツ焼そば
です!!
ここの辛モツ焼そばは、王道の焼きそばっぽいですね。
五月の辛モツ焼そばよりも、一般的な焼きそばっぽい感じがします。
そのお味は、、、
辛さも抑え目・控えめで、みんなが知っている焼きそばの味わいでした。
もやしやキャベツがいっぱい入った焼きそばに、モツもコロコロと入っています。
モツも、五月の方がでっかくて、存在感があったかな?!?!
基本的には、「ウスターソース」をガンガンに入れた焼きそば味ですね。
お腹一杯食べたい人には、この辛もつ焼そばはいいかも?!?!
あと、辛さが控えめなので、辛いのが苦手な人でも味わえる焼きそばですね。(五月の辛モツ焼そばはかなり辛さがあったので、その点で、差異化はできているかな???、と)
紅生姜もまたいいアクセントになっていますね~。
量もやっぱり多めで、さすがは「満腹ラーメン」と名乗るお店であります。
こうなると、他のメニューも食べてみたくなるわ、、、😢
***
ってことで、、、
武蔵嵐山、二軒目、【満腹ラーメン三宝】の実食レポをお届けいたしました。
いや~、こちらのお店もすっごくすっごくよかったですね~😂
70年代のハイレベルな東京ラーメンを味わえて、更に、嵐山名物の焼きそばも頂けて。
ただ、、、
こちらの店主さんに教えて頂いたんですが、「辛モツ焼そば」も今はもうほとんどのお店がやってないんですって。2011年頃のブームの後、そこまで広まることもなく、また全国レベルで認知されるまでいかず、…
あの頃のご当地B級グルメブームの時に生まれた「新B級グルメ」も、10年以上が過ぎて、かなり消え失せてしまっているのかもしれませんね…。
それでも、こうやって(少なくとも)2店舗で、その当時の「辛モツ焼そば」が提供されているのだから、完全に消滅したわけじゃないんですよね。
B級グルメグランプリにも参加していたんですって。
勝タンが盛り上がっていた頃かな??
…
あと、こちらの2代目は、僕とほぼ同い年の方でした。とすると、店主さんは父と同じ世代かな? ってことは、かなりご高齢だと思います。それでも、厨房に立ち続けているそのお姿には、心打たれましたね。
それに、息子さんが継いでくれるなんて、すごく嬉しいじゃないですか。今の時代に、町中華のお店を継いでくれるなんて、それこそ「奇跡」みたいなものじゃないかな。
決して楽な仕事じゃないと思います。今の若者たちは、みんな(勉強目的じゃない目的で)大学に行っちゃいます。大学に行っちゃうと、きつく苦しい仕事には就かなくなります。
そんな時代に、こうやって親子2代でお店を営んでいるお姿に感動しました。