Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

いよいよ【政権選択】の衆院選がはじまるぞ!!

みなさん!!

いよいよ衆議院選挙戦(衆院選)が始まりますよ~!!

選挙の中でも一番重要な衆議院の選挙。「政権選択の選挙」とも言われています。

これからの日本の歩む道を決める一大イベント!


>第49回衆議院選挙は19日公示され、12日間の選挙戦に入りました。今回の選挙は与党が過半数の議席を確保して、連立政権を継続するのか、野党が勢力を伸ばして、政権交代を実現するのかが最大の焦点で、NHKのまとめによりますと、午前11時半現在で全国の小選挙区には848人が立候補し、比例代表には13の政党と政治団体が名簿を届け出ました。

引用元はこちら


この国の多くの人が「無党派層」と言われています。

その無党派層の人向けに記事を書きたいと思います。

「少し政治に興味があるけど、どこに・誰に投票していいのか分からない」という人向けです。日本で最も多いのは、この支持政党なしの無党派層なんですよね。その中で、今回の選挙に関心のある人にとって少しでも意義のある記事になれば幸いです。

2019年に書いた「超かんたん選挙ガイド」はこちら

今回は、このガイドを踏まえて、少し突っ込んで【主要政党の歴史的背景】や【今回の選挙の見どころ】について少し詳しく書いてみます。きっと本ブログの読者のみなさまにも楽しんでもらえるのでは?!、と。

***

➀まず、選挙は、楽しみましょう!!(そこ?!)

今年はコロナで、イベント等がホント少なかったですよね?!

とりあえず自分の推しを見つけて、その人や党に票を入れて、選挙報道を楽しむ!!

それだけでいいんです。簡単でしょ?!

(政治家のみなさんにしてみれば、プライドと権威と生活費を守るための骨肉の争いかもしれませんが、僕らからすれば、そんなこと、知ったこっちゃありません)

そのためには、、、

②選挙に行って、投票しよう!!(go and vote!)

これが大事です。本当にそれが大事なんです。

この際、ぶっちゃけ誰でもいいんです。どの党でもいいんです。とにかく選挙会場や期日前投票所に行って、(無記名ではなく)どこかの人や党の名前を書いて、投票箱に票を入れましょう!!

僕も実際、選挙会場に行ってから、その瞬間に「この人にしよう」「この党にしよう」って決めて、投票することもあります。その場で、ピーンと来た人や政党でOK! 「顔」や「雰囲気」で選んだっていいんです💦

お仕事で忙しい人は、期日前投票ができます。行列ができていることもありますが、それでもそんなに長い時間は取られません。

一番残念なのは「投票しないこと」です。世界には、選挙をしたくでもできない国もいっぱいあります。近隣の香港は、自由な選挙ができていた国なのに、事実上政権選択のできない国になってしまいました。中国、北朝鮮、ロシアなど、選挙制度自体が「?!」という国もあります。

選挙に行って、自由に投票することができる国は、実はそんなに多くないんです。また選挙は行われても、形式的なものに過ぎないという国(例えばベルドイムハメドフ大統領の得票率98%を誇るトルクメニスタンetc)もあります。日本は(おそらく)ちゃんとルールに基づいて選挙が行われている国ですので、投票しないともったいないです。

で、その投票において一番大事なことは、、、

推しの政党を選択しよう!

衆院選は、「政権選択の選挙」と言われています。

この衆院選で最も人気の政党が、一番力をもつようになります。みなさんに選ばれた党が「与党」になる、ということですね。なので、是非とも「推し党」を探す楽しみを味わいましょう!

ただ、無党派層の人たちにとって「めんどうくさい」のは、この政党選びなのかもしれないな、と思ったんです。ある(無党派系の)若者はこう言ってました。「立候補者については大丈夫。顔とかイメージで選べるから(笑)。でも、政党はぶっちゃけよく分からないんです。自民党と公明党以外知らないし…」、と。

びっくりしたのは、実はわりと「自民党」と「公明党」以外知らないという若者が多い、ということでした。何人かの高校生や大学生に聴いたのですが、この二党(与党)以外、知らない(よく分からない)という人が多かったんです。また、野党を知っていても、たとえば(マスコミ等のミスリードもあり)「共産党」については、「ヤバい党」「危険な党」「独裁政党」「日本を中国みたいにする党」というイメージしかなかったりするんですね。

こちらのサイトでどの政党があなたに近いかが診断できます

今回は、簡単に各政党について僕なりに解説をしてみたいと思います。簡単に政党を書くのってすごく難しいんですけど、敢えてチャレンジしてみます。

あくまでも僕なりの理解というか、歴史的な解釈ですので、その点はご了承ください。(途中までは一応「中立」を意識して書きますが、徐々に自分の見解が出てきますので、中立ではありません。政治的なことって、そもそも中立的には語り得ないんですよね…)


まず…

ずっとずっと一番人気が高いのは「自由民主党(自民党)」です。とにかくすごい人気です。どんなに政治に興味がなくても、自民党だけはみんな知っていると思います。

結党は1955年です。第二次世界大戦が終わって10年が過ぎた頃にできた古い政党です。

この55年に結党されて以来、ほぼず~~っと自民党がこの国を動かしてきました。90年代に一度ドタバタ劇がありましたが、実際に自民党が選挙に敗れて野党になったのは、2009年~の民主党政権の時だけです。戦後の日本は、事実上ほぼ自民党だけが政権を担ってきました。1955年以降、自民党が政権を取られたのは、たった3年だけです。

自民党の初代総裁は、「民主党時代」に総理大臣になった鳩山由紀夫さんの祖父鳩山一郎さん。由紀夫さんのおじいさんが自民党の初代総裁なんですね。その当時に、一郎さんと対決したのが、安倍晋三さんの祖父である岸信介さん。鳩山さんに負けた岸さんは、自民党の初代幹事長になりました。1957年には第三代総裁になり、自民党の地位を確固たるものにしました。学生運動(新左翼)の時代とあって、今以上に国内外での分断が激しく、彼は「左派思想」を抑え込みました。

66年前に自民党のトップを担った鳩山さんや安倍さんのお孫さんたちが今の日本の政治界を動かしていると思うと、歴史ってつながっているなぁ、と思いませんか?! 今の自民党の議員さんの多くが、その結党当時の政治家のお孫さんや曾孫さんなんですよね。「世襲議員が多い」というのも、自民党の特徴です。安倍さんも麻生さんも石破さんも岸田さんも河野さんも石原さんも(更に若手代表の小泉Jrも新鋭気鋭の福田達夫も)みんな世襲議員です。(詳しくはこちら

自民党がいいか悪いか、支持するかしないか、多くの人が語っていますが、一度その自民党の歴史を勉強してみるのもいいかもしれません。僕は、第二代の石橋湛山さんが好きで、石橋さんのことを学ぶ研究会に参加していた時期もありました。

「政治家が自己の信念を持たなくなった理由はいろいろあろうが、要するに選挙に勝つためとか、よい地位を得るとか、あまりにも目先のことばかりに気をとられすぎるからではないだろうか。派閥のためにのみ働き、自分の親分の言う事には盲従するというように、今の人たちはあまりに弱すぎる」by 湛山

長いスパンで見れば、自民党は、すそ野の広い(保守もリベラルもごっちゃの)総合商社的な政党でしたが、今は反リベラル色の強い保守政党(一部に国家主義的な議員の集まる政党)と国内外で見なされています。

また、自民党は(規制緩和や市場開放の)新自由主義路線を歩んできたと言われていますが、宮台先生は「自民党は新自由主義ではない」と見ていて、なかなか分からないところも多くあります。それに加え、(古い政党とあって)「世襲」「縁故」「忖度」が蔓延しているところも自民党の特徴だと思われます。(最近の自民党は<新自由主義の仮面をかぶった縁故資本主義>の政党だとの声も上がっています(詳しくはこちら))

詳しくは自民党の公式ページを

他方、今存在する政党で最も古いのが、「日本共産党」です。

広い意味での「共産党」ができたのは、1922年です。自由民主党よりもずっと古いですね。今年は2021年なので、100年の歴史をもつ政党ということになります。老舗政党という意味では、日本共産党が一番老舗の政党だと言われています。

ただ、この1922年に結党された共産党(第一次共産党)は、政党というよりは結社(非合法の秘密結社?)で、1924年に解散しています。その後、集合と分裂を繰り返して、1970年に今の日本共産党のスタイルが確立しました。なので、名前としては古い名前ですが、今の共産党は「団塊ジュニア」とほぼ同い年なんですね。

その今の共産党の初代トップに立ったのが、宮本顕治さんという人でした。彼は、東京帝大(現東大)の経済学部に在学中に、労働者階級の文学(プロレタリアート文学)に目覚め、国家からの弾圧を受け続けました。この当時に、共産党の書記局長になったのが不破哲三さんで、この人もまた労働者団体(鉄鋼労連:現日本基幹産業労働組合連合会)の書記から出発しています。

労働者と言ってもピンとこない人も多いかもしれませんが、簡単に言えば、経営者や資本家たちに使われているすべての人たちです。経営者にこき使われ、低賃金で働かされ(=「搾取」され)、どれだけ真面目に働いても決して裕福にはなれず、ただただ経営者や資本家の富の増大のために使用されるだけの存在、そういう人たちの権利や自由や豊かさを勝ち取ろう!というのが、共産党の精神です。この精神は、世界的に有名なマルクス&エンゲルスの『共産党宣言』の最後にある「Proletarier aller Länder, vereinigt euch!(すべての国の労働者よ、団結せよ!)」という言葉に現れています。

詳しくは共産党の公式ページ(あゆみ)を

圧倒的な人気と権力と岩盤をもつ自民党に対して、その自民党よりも古くて労働者階級のために戦い続けてきた共産党。この二つが現在の日本の政党の代表かな、と思います。ラーメン店で言えば「老舗店の代表」みたいな?! ただ、共産党は一部のコアな支持層には支えられていますが、(日本が今後目指すところの)二大政党制の一翼を担うところまでは(当面)いかないかな…、と思います。


ここで素敵な動画を!

VOICE PROJECT 投票はあなたの声 
(秋元才加 安藤玉恵 石橋静河 小栗旬 コムアイ 菅田将暉 Taka 滝藤賢一 仲野太賀 二階堂ふみ 橋本環奈 前野朋哉 ローラ 渡辺謙)

豪華ラインナップです🎵

あれこれ言っても、まずは選挙を楽しむのが一番です❕❕


さて、、、

次に知って欲しいのは、「公明党」と「立憲民主党」ですかね?!

自民党と連立を組んでいるのが「公明党」です。

公明党の主な支持基盤は「創価学会」だというのは有名な話ですね。

結党は、1964年と50年以上前に作られた政党で、古い政党と言えば古い政党です。創価学会第2代会長の戸田城聖さんから第3代会長の池田大作さんへと移行する時期に生まれました。あまり一般に知られていないと思いますが、戸田さんはもともと小学校の教員で、初代牧口常三郎さんの『創価教育学体系』をまとめた人でもあります。創価学会は、教育に熱心で、またその実践もあり、現在でも「創価大学」があるように、教育や教育学(特に平和教育)に力を入れてきました。

基本的には、仏教系の宗教団体であり、また日蓮の教えをルーツにもっているので、保守政党を称する自民党とは相性がよいのだと思われます。また、労働闘争系の共産党とはほとんど接点がないかと思われます。ただ、公明党の理念は「大衆とともに語り、大衆とともに戦い、大衆の中に死んでいく」(立党の精神)で、労働者の解放を目指す共産党とそんなに違わないようにも思います。ただ、「大衆」と「労働者」をどう解釈するかで、色々違いは見えてきそうです。

平和・人道・連帯を呼び掛けている政党なので、リベラルな政党とも言えそうですが、僕が調べる限り、リベラルとも保守とも謳っておらず、その立場はとても「あいまい」であり、またそれが創価学会の精神(現世利益)につながっているのかもしれません。つまり、状況に応じて右(保守)に行ったり、左(リベラル)に行ったり、と。そういう意味では「是々非々」を掲げる日本維新の会とつながるかもしれません。ただ、基本的には、共産党と同じくコアな支持層に支えられる小規模政党で、「二大政党制」の一翼を担うことは想定されていないと思われます。

詳しくは公明党の公式サイトを

自民党、共産党、公明党に続いて、知っておいて欲しいのが、野党第一党の「立憲民主党」です。

歴史のある上記3党に比べると、とてもとても新しい政党ですね。結党は2017年。たった4年前に誕生した政党ですが、現在野党の最大勢力となっています。事実上、自民党に代わって政権を担うことのできる唯一のオルタナティブ政党であります。自民党に代わることのできる大政党なので、自民党と同様に間口の広い政党です。

この立憲民主党のモデルは、アメリカの民主党かなと思います。保守化した自民党に対して、リベラルな立憲民主党。オバマさんやバイデンさん同様、枝野さんも元弁護士さんです。なので、人権や民主主義や平等といった思想を強くもっていると思われます。アメリカの民主党とは違って、歴史はありませんが、目指す先はアメリカの民主党かな、と思われます。ちなみに、幹事長の福山さんも法学部・法学研究科修士を出ています(付け加えると、岸田さんも法学部出身です☝)

上に見たように、戦後日本は事実上自民党だけが政権を担ってきました。唯一自民党が野党に転落した2009年からの3年間、政権を担った「民主党(1998年結党)」の政権時に内閣官房長官だった枝野幸男さんが、民進党崩壊の後にこの立憲民主党を立ち上げました。なので、(戦後日本政治史において)政権の側に立ったことのあるレアな野党政治家であります。

多分、「民主党政権時」の迷走ぶりを覚えている人も多いかもしれませんが、今の若者たちは分からないと思います。もう10年も昔のことですからね。とはいえ、ネット時代。色んな人が色んな事を言っているので、なんとなくは分かると思います。ただ、事実としては、1955年に自民党が結党されてから、ずっと自民党だけが政権を担ってきて、2009年に初めて(ようやく)自民党以外の政党が与党になったのです。慣れに慣れた自民党に対して、何もかも初めてで何もかも分からない(旧)民主党です。ある意味で、うまくいかなくて当然という話でもあります。創業50年の超大型人気ラーメン店(スタッフはみな二代目・三代目)に、創業数年の未熟なラーメン店が戦いを挑むようなものです。

以上、四つの政党が今回の選挙で重要な政党となります。

これ以外にも色んな政党がありますが、そこは省略いたします。(相性診断で僕と親和性の高い「日本維新の会」、個人的に大好きな山本太郎率いる「れいわ新選組」、政党としてこっそり応援している「社会民主党」、立ち位置のよくわからない「国民民主党」などがありますね☝)

***

俯瞰してみれば、今、日本は、自民党の一党独裁の時代(1955年~2009年、2012年~2021年)を経て、「二大政党制(Two-Party System)」に向かう道の途上にあるのだろう、と思います。

自民・公明 VS 立憲・共産

ようやく、この中道右派VS中道左派の二大連立政党対決の構図が出来上がりました。

二大政党制と言ってもピンとこない人もいるかと思います。これまで、こんなにはっきりと対立軸が示される選挙ってなかったので、、、。

たとえば、アメリカの大統領を思い浮かべてみてください。今はバイデンさんですね。バイデンさんやオバマさんは「民主党」の人です。他方、トランプさんは「共和党」の人です。アメリカは、ほぼだいたい振り子のように、民主党と共和党が交互に政権を取り合っています。リベラルな民主党と保守の共和党がず~っと競い合っている状態なのです(詳しくはこちら!)。どちらが政権を取っても、アメリカはアメリカですよね?!

ドイツも(たくさんの党はありますが)二大政党制の国です。CDUとSPDという二大政党があり、常に緊張関係にあります。最近は更に複雑化して、連立じゃないと政権が成り立たない状態になっていますが、基本的に(連立を前提とした)二大政党制となっています。もちろんどちらが政権を取っても、ドイツはドイツです。

イギリスも「労働党」と「保守党」の二党が常に競い合っていますし、韓国も「共に民主党」(革新系)と「国民の力」(保守系)が政権を取り合っています。どちらかの政党じゃないとダメという話にはなりません。

二大政党制とは何か、についてはこちらをチェック

この二大政党制がベストな政治システムかどうかは分かりません。ただ、一党独裁よりはよいのでは?!(まだましなのでは?!)、と僕は思います。いや、日本にはまだまだ「自民党だけが政権を取ればいい」と考えている人も多いですし、「自民党以外に信用できる政党はない」と思っている人も多いです。それも当然で、55年以降、ほぼ自民党だけが政権を担ってきていて、自民党でない政党の政権経験がほとんどないんです。不安ですよね…。その気持ちは分かります。僕も、「立憲って、大丈夫かなぁ…」と思っていますもん。

ただ、これまでと変わらず自公政権でいいのか、それとも新しい立憲に希望を託すのか。そこが今回の最大のポイントです。基本的にどちらが政権を取っても、基本的な経済政策や安全保障(国防)は変わらないと考えてよいかと思います。基本的にはこれまでの経済政策を引き継ぐだろうし、また日米安保の枠内での安全保障という意味ではどちらも大きくは変わりません-僕的には、対米ケツ舐め外交からの脱却こそが大事だと(本気で)思っていますが、そんなことを言う政党はありません…-。

よって、

今回の衆院選の最大の見どころは、

このまま自公連立政権で、これまでと変わらない政治を選ぶのか?

立憲民主党(野党連合:共産党・社民党・れいわ)に投票して、二大政党制の可能性を拓くのか?

ここにあると思います!!


Re-thinking

おそらく今回も、自公が過半数以上の議席を獲得して、岸田政権が続くんだろうな、と多くの人が思っています(衆院選の前に菅さんを降ろしたのは、やはり絶妙な政治的判断でした…)。よほどのことがない限り、自公連立政権が崩れることはないでしょう。彼らの「権力への意志」は絶大です。

ただ、僕たちは、トランプ前大統領のあのミラクルも知っています。「なんだ、あの人は?」「こんな人が大統領になることはないだろ?!」って誰もが思っていたのに、瞬く間にあれよあれよとトランプファンが増大し、本当に大統領になってしまいました。そういうミラクルもあるんですよね。

もしたくさんの日本人が選挙に行って、自民党と公明党以外の政党に投票すれば、「ミラクル」が起こるんです。安倍さんも麻生さんも菅さんも岸田さんも「野党議員」になるんです。たまには、野党議員というのもいい経験になると思うんですよね。

こんなふうに書くと、「そんな簡単に(ミラクルとかって言って)、政権交代を求めていいの? 日本は大丈夫なの?」って思う方もいるかもしれません。その点は、大丈夫なんです。2009年~2012年の民主党政権の時、色々ゴタゴタはありましたが、日本は崩壊しませんでした。悪いこともいっぱいありましたが、いいこともありました(と言っておきます)。

それに、基本的なことは、政党や政治家ではなく、「官僚」がやってくれます。中央官庁の国家公務員(1種)たちです。この人たちがいるので、どの政党が政権を担おうと、ある程度の道筋や方向性は彼ら(エリート集団)がやってくれるんです。だから、政権が変わったからといって、日本が転覆することはないんです。逆に、政権が変わったら転覆するような政治体制の方が怖いです。「どの政党がやっても大丈夫」になっているのが、先進国の政治システムだと思います。

話が長くなりました…。

そろそろ終わりにしますね。

今回の衆院選の最大のポイントは、戦後初となるほどレアな<ニ大政党制の選択選挙>になっている、という点にあります。

メディアは細かい政策をあれこれぐちゃぐちゃ言って、有権者を混乱させています。でも、そこにあまりこだわらない方がよいと僕は思います。また、「○○党になったら日本は終わる」とかという言説も無視していいと思います。国ってそんな柔じゃないですから。

それより、これまでと変わらない政治を選ぶのか、これまでとは違う政治を選ぶのかが重要だと思います。

そうなると、これまでと変わらない政治を望むなら自民党へ、そして、これまでとは違う政治を望むなら立憲民主党へ。その二つの選択肢に絞り込まれるんです。

二大政党制という観点で見れば、この二つの政党の一騎打ちになることが望ましいんです。これまで「一強他弱」と言われてきましたが、今回は「二強(二コア)一騎打ち」の構図になりました(二強=自民・立憲、二コア=共産・公明)。こんなすっきりとした対立構図は、ホントに珍しいです。

無党派層の人たちに求められているのは、単純化していえば、自民にする? 立憲にする?ってことだと思います(もちろん他の政党に投票することを否定するものでありません)。

いずれにしても、色々勉強して、この国の未来のことを真剣に考えて、そして選挙をおおいに楽しみましょう!

10月31日は、Go and Voteです\(^o^)/

コメント一覧

今井寿は音色の魔術師
立憲共産党
VS
自由公明党

ですね。

平等をモットーとする共産党なのに

労働組合連合が共産党大キライな理由を深掘りすると実に面白いですね♪
sehensucht
通りすがりさん

コメントありがとうございます。マニフェストについては今回は語りませんでした。

マニフェスト(Manifest/manifesto)は、政治的にはマルクスの『共産党宣言』(Manifest der Kommunistischen)から使われ始めたと言われていますね。

なので、マニフェストの本来の意味は「宣言」であります。宣言とは何か。そこにどれだけの政治的責任が問われるか。また、それをどこまで実現できるのか・したのか。そこについては、明確な「基準」は(今のところは)ないと思います。

政治家をプロと見なすか、アマと見なすかも、国によって違うと思います。日本は「職業としての政治家」が多く、社会で数年働いて以後、ず~っと職業政治家として生きている人が(与野党問わず)多いなぁと思います。これはこれで問題だとずっと思っています。

この記事を書いて分かったことは、日本人は「自民党政権」しか知らない、ということ。自民党は、3年を除いて、ずーっと政権を担い続けている、ということ。そして、今回の選挙で初めて、「二代(二コア)政党制」の選挙を迎えている、ということです。

ネットを見ると、政策の違いや特徴についてはすごく扱われていますが、戦後史の中で政党を簡潔に述べた記事やサイトがなかったので、書いてみました。

1週間後、どうなりますかね? 予想通りに自民党と公明党が圧勝でしょうかね?! 
通りすがり
もはや形骸化した言うだけならタダでしょ?なマニフェストについて語って欲しいですね
マニフェスト守らないかったくせに逆の立場になれば対抗にそれを指摘する間抜けな政党がある様ですし
1番大事なことですが政治家はプロです
プロが初めてだからとか過去にこんな事例や災害がないとか言い始めたら誰に任せれば良いのでしょうか?
財源説明もなく寧ろ減税し負担軽減と言いつつ配布だ無料化とか根拠不明なマニフェストと同じ無責任ですね
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