何気に、千葉市内で僕がかなりかなり気に入っていて、何気に夢にまで出てきて、心の底から「素敵!」と思えるラーメンを提供しているのが、こちらの生そば長寿庵院内店です。
既にこのブログでも何度かご紹介させていただいています。
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/bc6462c27457657e30bd0a3a1d1ee712
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/e668def2d6af348bc76e30c041a26650
らんちばさんの過去記事もどうぞ☆
http://blog.livedoor.jp/lanciba/archives/51609329.html
ながいき村のcheero1969さんのブログでも紹介されいています☆
http://cheero1969.blogspot.com/2010/12/blog-post_21.html
そんなわけで、千葉に来たら、是非『長寿庵 院内店』へ!!
南京豆さんには心から感謝しております。こんな素敵なお店が千葉にあったことを教えていただいたのですから。ホント、このお店は、教えてもらわなければ辿りつけないお店だと思います。
ご覧の通り、このお店はラーメン屋さんではありません。列記としたそば処、お蕎麦屋さんです。お蕎麦屋さんで食べられるラーメンの価値については、石神さんが一昨年のラーメン本で示されました。僕も、かつてから「お蕎麦屋さんのラーメン」には強い関心があって、機会があれば、食べてきました。
けれど、お蕎麦屋さんがどうこうというのは抜きにして、このお店のラーメンは本当に素晴らしいと思いました。
ちなみに、今日、店主さん(77歳くらい)の奥様(75歳)とお話させて頂きましたが、本当にこの地で50年前からラーメンを提供していたんですって。千葉市内で創業50年を超えるラーメン店ってどれくらいあるのでしょう? 稲毛の進来軒は日本で一番古いラーメン店である来来軒の継承店として知られているけれど、進来軒自体の創業は、昭和44年、つまり今から42年くらい前で、進来軒が千葉に来る前から、このお店ではラーメンを提供しているということになります。
http://jovanniblog.blog114.fc2.com/blog-entry-14.html
ん? 50年前、つまり1960年頃に生まれた千葉のラーメン店ってどれくらいあるんでしょう。そして、今、どれだけのお店が残っているのでしょう。西千葉の北京亭が1965年と言われていますから、北京亭よりも古くからここではラーメンが提供されている。(市川市には昭和8年創業の上海亭がありますが…) タンメン胖もまだ30年ちょっとなはず。
ま、それはさておき。
今回は、家族で行きましたので、たっぷり食べました☆ 僕は、未食のチャーシューメンを頼みました。それから、ミニかつ丼をセットで♪ その他、色々と食べられましたので、それも合わせてご紹介します。
こちらのチャーシューメン、レギュラーの「中華そば」とは違うスープだったんです!
ちょっと前に食べた時から時間があいているので、自信はなかったのですが、ここの「中華そば」と明らかにスープの味が違います。違うんです。
こちらのスープは、甘みと醤油の味が強く効いています。何とも言えない甘みなんです。その根拠となるのが、スープに浮かぶ多量の玉ねぎのスライスなんです。この玉ねぎの影響で、スープ全体に甘みが広がっているのです。また、中華そばよりも、味を濃い目にしているそうです。
甘みの強い醤油ラーメン。どこか徳島ラーメンを彷彿とさせる強烈な味わいといいましょうか。決して、今風のドロドロ濃厚ラーメンではありませんが、味はかなり濃い目になっています。余分な油分がないので、余計にタレの味と玉ねぎの甘みが反映されているんだと思います。これには驚きでした。
店主さんの奥さまも、「チャーシューメンのスープは濃くしているのよ」とおっしゃっていました。
そして、「玉ねぎ」。千葉のラーメン=玉ねぎというらんちばさんの説を補強することになりそうです。昔から、千葉では玉ねぎとラーメンが絆で結ばれていたのですね。それが、また千葉市でも起こっていたとなると、「房総玉ねぎラーメン」どころではない、ということになります。「千葉玉ねぎラーメン」と言うべき、とまで拡大解釈できそうなのです。
チャーシューは、ロースですかね。脂身が少なくて、これまた「こだわり」が感じられました。奥さまも「できるだけ油は取り除いているのよ」とおっしゃっていて、味は濃い目、けれど油は控えめ、というラーメンを作ろうとしていることが分かってきました。
基本的には、「昔のラーメン」ということらしいのですが、僕的には、これは全然昔じゃない。ここまで刺激的なラーメンは、イマドキのお店でも食べられないと思います。というか、今のラーメン店は皆、油で食べさせようとしています。タレとダシで刺激を出し、さらに玉ねぎでインパクトをつける、というこの方法に、斬新さすら感じました。
もちろん、麺は自家製麺です。ここの麺が本当に実に素晴らしいのです。ポキポキっとした食感がたまりません。太めの麺で、弾力性もあります。
そして、量も多いです。物足りなさは全くありません!
このように、火に通した玉ねぎがいっぱい入っています。チャーシューメンだけです!
こちらが、「五目中華」です。塩ベースの甘い野菜ラーメンですね。ラーメンとタンメンの合いの子みたいな一杯です。こちらも甘いスープになっていますが、チャーシューメンとはまた違う味わいになっています。
旨みが、チャーシューメンや中華そばよりも強くて、ぐんぐん食べてしまいます。
いやー、どれも凄いですね。全部、味が違う、という、、、
こちらが、すき焼きうどんです。お肉も野菜もたっぷり!!
体中が温まります!
これ、何だっけかな・・・汗
鴨南蛮そばだったような。。。 こちらはお蕎麦ということで、まさに長寿庵の専門ですね。
麺が結構柔らかめだったのが印象的でした。
セットのミニカツ丼です。お肉が柔らかくて、食べてて、気持ちよかったです。これを食べるだけでも、十分にこちらに来る価値あり!だと思いますねー。
ただ、ラーメンフリーク的には、ラーメン+ミニカツ丼で♪
おでんも頂きました☆
ここのおでんのダシは、ちょっと他にはないと思います。通常の一般のおでんとは全くとまでは言いませんが、かなり異なるおでんになっていました。
ダイコンがやわやわで格別でした♪
長寿庵院内店、本当に面白いお店だと思います。
どのラーメンにも、それぞれの「顔」があります。どのラーメンも、違いがあり、個性がある。そこに、感動を覚えました。もう、まさに「一度じゃ語れないお店」でした。
店主さんもご高齢ということもあります。是非、今、食べて欲しいラーメンです。千葉にもこういうラーメンがあるんだぞ、と、僕も叫び続けたいと思いました。
是非、行ってみてください!!