Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

「誠の大人とは?!」ー子どもにも大人にもなれる子どものような大人へー

あなたは、大人ですか? 子どもですか?!

理屈で言えば、18歳未満であれば、子どもだし、18歳になれば、大人です。

でも、そんな単純な話ではないんですよね。

僕は昔、海外のある教育学者から「子どもになれる人が大人だ。子どもになれない人が子どもだ」と教えてもらいました。この言葉は、折に触れて、思い出します。

「子どものままであること」と「子どもになれること」は全然違うことです。

こどものままの人のことを、人は「childish(kindish)」と言います。意味的にはネガティブです。「この人、大人なのに幼児性が強すぎる」という感じですかね。

子どもになれる人というのは、「childlike(kindlich)」です。「his/her childlike smile」というのは、誉め言葉になります。「彼/彼女の子どものような(純真無垢な)笑顔」という感じで。

子どもになれる人、というのは、当然、立場としては「大人」です。大人としての務めを果たしながら、子どもの目の前では、子どもの目線に立ち、子どもの世界に溶け込み、子どもの世界を子どものように生きられる人のことです。

というような話は、わりと昔からこのブログでも書いています。

今回はその先を一歩行く話です。

僕の身近なところに、「すごく子どもらしいのに、一生懸命「大人(組織人)」になろうと必死に頑張っている子どものような大人」がいるんです。

その人は、僕のことを「いつまでも子どもぶっている痛々しい中年」と揶揄していますが、そこはあんまり聴いてません(苦笑)。逆に、誉め言葉として受け取っています。

その人を見ていると、本来的には子どもらしいのに、それを必死に克服して、大人になろうと懸命に努力していて、とても愛らしいんです。年齢的には十分に大人な年齢なんですが、根本的に「子ども」なんです。それを自覚しているのかいないのかは分かりませんが、誰がどう見ても「子どもだよね」っていう感じなんです。

この人は、(いい意味で)childlikeな人なんです。でも、それを全力で否定しているんです。そして、一生懸命「組織の中で一社会人として生き延びよう」と頑張っているんです。大人になろうと頑張っているんです。年齢的にも、実際の立ち振る舞いも(外から見れば)十分に大人なんですけどね…。

この人は、大人なのでしょうか。それとも、子どもなのでしょうか?

この人は、子どものままでありながら、大人としても生きていて、更に子どもにもなることができるんです。そういう生き方もあるんだなぁって、最近学びました。(ただ、行動としては「大人にならなきゃ」っていう意識が強くて、「大丈夫かなぁ」って思うところですが…)

そんな自分はどうなんだ!?って。

僕は、周りから色んな事を言われ、「ガキだ」「大人げない」「子どもじみている」「若者ぶっている」「大人としての自覚がない」「社会人のマナーのかけらもない」「常識がない」…と常に揶揄され続けています。

それを僕は「あえてやっているのか」「自然にそうなってしまうのか」、は分かりません。ただ、結果として、いつもそう言われてしまいます。あまり狙ってやっているとは思っていませんが、大人じみた大人になりたくないとは心の奥底でいつも思っています。「よい組織人」なんて、(うわべではそういう風に振舞ったとしても)まっぴらごめんです。

とはいえ、一社会人ですから、それなりには対応しますよ。色々と問題を起こしつつも、ずっと「社会人」として生きてきましたからね。「大人になれない大人」ではないんですよ!(誰に向かって言ってんだか…)

大人には一応なれているんです。とりあえずなんとか大人の世界を生きてますから。

なので、「大人になれる子どものような大人」ってことになりますね。否、「子どもにも、大人にもなれる、子どものような大人」と言いましょうか。つまりは、自由自在に、意のままに。

でも、まだ、不完全なんだと思います。だから、色々言われるのでしょう。ただ、それをちゃんと場面場面で使い分けることができたら、パーフェクト。そんな「子どもにも大人にもなれる子どものような大人」が一番目指したい「大人像」だなぁって思いました。

それこそが、「時分の大人」ではない「誠の大人」なのでしょう。

そういえば、僕の身近なところにもう一人、そういう人がいます。

その人は、長年社会人としてしっかり仕事をし、家庭&マイホームをもち、子を育て、子とよく遊び、その人自身とても子どもっぽいんですが、子どもじゃない立派な大人(パパ)なんです。自分の趣味も大事にして、且つ、家事も仕事もしっかりこなしている素敵なパパさんなんです。

そういえば、うちの弟もそんな「大人」かも!?…

この人たちと比べると、僕なんてまだまだクソガキな大人になり切れない大人かもしれない…。

でも、いいんだ。僕は多分、死ぬその時まで、「クソな大人なんかにならねーぞ!」ってナカユビを立てて、自分の信念を貫きます。

子どもこそが正義。子どもこそが真実。子どもこそが未来。子どもこそが最強。

まさに、Childism(子ども主義)だ。

…結論は、まさかの「児童中心主義」のど真ん中、ってことで。

フレーベルの言葉を最後に載せておこうっと。

Kommt, lasst uns unsern kindern leben!

さあ、私たちを私たちの子どもに生きさせようじゃないか!

いつまでも子どもぶっているオジサンでいいじゃないか!ってね🎵

fin.

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