Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

RAMEN SOUL@デュッセルドルフ 世界のラーメン、新時代突入か!?

新春!

2018年になりましたね。

…といっても、2017年に食べたラーメンがしばらく続きますが、、、(;´・ω・)

(らんちばさんのブログをみて、少し安心した僕、、、)

偶然ですが、今回のドイツで僕が一番深く考えさせられたお店がこちらでした。

その名も、

RAMEN SOUL

麺魂

であります!!!

オフィシャルホームページもカッコいいです

漢字をひっくり返すと、「魂麺」になりますね(;´・ω・)

創業は、2016年12月。

つまり、創業1年の新店でした。

場所は、市内ではありますが、駅からはちょっと離れています。

路面電車721か707で2駅~3駅でお店の近くまで行けます。

キーワードは、「以麺会友」!!

こちらのお店、とてつもなく面白い「新ラーメン店」でした。

店内はこんな感じ。

このお店、これまでのドイツの「中国レストラン」とはかなり異なる印象を受けたんです。

また、2017年11月(?!)にオープンしたばかりの新店です。

こちらのお店は、いわゆる中国料理全般を扱う「中国料理店」ではなくて、なんとなんと、「ラーメン」を専門とする「ラーメン店」なんです。中国レストラン系で「ラーメン専門店」というのは、こっちではめちゃめちゃ珍しい。

台湾人によるNoodle restaurantやベトナム人のNoodle soup restaurantは、これまでもありましたが、中国人によるヌードル専門店というのは、かなりレアな感じがします。(というか、これからの新たな風の予感、、、)

しかも、話を聴くと、日本のラーメンに魅せられた人が立ち上げたお店なんです。

遂に、中国人までもが「ラーメン」に特化したお店を始めたんです。

これって、ある意味で、めちゃめちゃ「画期的」なことなんじゃないか?!、と思いまして、、、

もともと、中国から入ってきた「南京そば」が、日本で独自の進化を遂げて「ラーメン」となり、それが再度中国に「再輸入」される。

そして、その中国で、新たなラーメンブームが起こり、それがまた世界に広がっていく。

そんな時代が今後来るかもしれないんです。

こちらのお店の人は、すぐに「なにわ」「匠」の話をしてきて、更にベルリンの「KOKORO」や「MAKOTO」の店名も知っていました。全部食べ歩いたそうです。ちなみに、「匠」のラーメンが大好きなんだとか(苦笑)

日本のラーメンに魅せられた中国人たちが、新たな挑戦に挑む時代に入りつつありそうです。

日本VS中国、ラーメン対決!

なんていう番組が登場するのも、そう遠くないのかも!?

店内は、モダンな店内ではありますが、、、

こんな感じで、古き良き日本の中華店みたいに、メニュー表も提示されています。

漢字なので、なんか、めっちゃほっとしましたね。

とっても「日本的」というかなんというか、、、

「蘭州拉麺」の文字が眩しく輝いていました(僕の脳内で)。

さらに、こんなものも掲示されていました。

蘭州ラーメンと銘打っているみたいですね。

日本でも、ランシューメンが色んなお店で提供されていますが、

その原点となる「蘭州」のラーメンを専門としたお店みたいです。

「蘭州拉麺者、清真飲食也」ですって!!

で、「俗謂牛肉麺」ですって。俗に言う牛肉麺ってことかな。

ドイツ語でも、蘭州ラーメンは、伝統的な中国の特産品です、と書かれています。

これ、「蘭州」を取ると、「ラーメンは中国の特産品だ」ってなるんです。

この一文を読んだ時に、「今後、日本と中国で、ラーメン論争が勃発するかも」と思いました。すなわち、「本家大元はどこか?」という論争です。

もし「ラーメン」がお金になるのであれば、おそらく中国人も絶対に無視はしないでしょう。

そうすると、「ラーメンの本家は、中国だ!」と主張し始める可能性もゼロではありません。

もともと、議論としては、①中国から伝わったものだ、と考える論者と、②ベースは中国から来たが、ラーメン自体は日本で生まれたもの、と考える論者と、③日本オリジナルの食べ物だ、と考える論者がいます。ラーメン左派、中道、右派、ですね(苦笑)。

でも、これとて、「日本人目線」の発想なんです。中国人はこれをどう考えるか?

「他者」の視点が、ラーメン界にいよいよ入ってきそうなんです。

ずっとラーメンは、日本人によって語られてきた。でも、今や、外国人がラーメンを語る時代なんです。

それは、日本のラーメンを発信する外国人ブロガー(フードライター)だけではなく、外国で外国のラーメンに目覚めた人がラーメン店を始めたり、ラーメンを論じたり、ラーメンの本を出したり、そういう時代に到来しつつあるんです。これについては、『学びの実践学』の中でも書けなかったことです。

遂に、ドイツでも、日本のラーメンに魅せられた中国人による「ラーメン専門店」が登場したんです。

これは、画期的なことであります!!

で、店名は、RAMEN SOULですからね。

店名からして、めっちゃカッコいい、という、、、(;´・ω・)

メニューを見ていきましょう。

凄い!!

ラーメンのメニューがずらり!!

しかも、どれもいい値段!!(苦笑)

オススメは、「牛柳湯麺」。

蘭州拉麺は牛肉麺というくらいだから、これなのでしょう。

ラーメン一杯、14,90€。

実に2000円近いラーメンとなります。

場所的にも、駅から離れていて、この値段。

かなり強気の価格設定となっております。

あと、人気なのが「炸醤麺」ですって。

炸醤麺って、「ジャージャン麺」=「ジャージャー麺」ですよね。

いわゆる「汁なし」の元祖といえば元祖なのかもしれない。

日本人目線だと、「そうかなぁ」と思われるかもしれませんが、もともと中国では「汁なし」の方がメインだったという話もいっぱい聴きます。最近になって、「汁なし」「スープOFF」「まぜそば」「和え麺」などと言われて話題になっていますが、過去を遡れば、炸醤麺こそ、オリジナルの「汁なし麺」って言えるのかも!? 

お昼のランチメニューだと、少しリーズナブルになりますね☆

でも、焼きそば系がメインで、ラーメン系はありませんでした。

ランチのお得なラーメンも出てくれると、もっと人も集まるかも!?

(まだ、現時点では、あまり知られていないせいか、混雑していません)

でも!!!

ここのお店、デュッセルの日本のラーメン店にとっても「脅威」となりますよ。

なんといっても、目の前で作られる「完全自家製麺」!!!

これを見ちゃうと、もう、このお店にはまってしまうかもしれません。

自演の完全自家製麺!!

思わず、「写真を撮らせてください!」と言ってしまいました。

練った麺記事を伸ばして、増やしていくんです。

どんどん生地が麺になっていきます。

日本でも、今でもこういう風に手で延ばしていく麺を出しているお店ってありますよね。

RAMEN SOULは、麺にこだわる中国系のラーメン店。

食べる価値、大ありですよ。

で、完成!!!

注文してから、麺を作ってくれるんです。

だから、できたてホヤホヤ!!!

(僕的には、銀座のヤンヤンの麺を思い浮かべながら、これを見ていました)

そして、遂にご対面!!

ジャジャーン!!!

来ました。牛肉湯麺!!

見てください、この美しいヴィジュアルを!

(そして、若干感じる<異国感>を!!)

お肉がてんこ盛りです。これ、全部牛肉!?

野菜もお肉もいっぱい入っていて、まさに「中国版二郎系」!?って感じで。

見ていて、面白いです。

レンゲも、なんとなく和製な感じがして、、、(;´・ω・)

スープは、いわゆる中国系のスープ、つまりはライトな清湯スープの味でした。

が、若干、白濁しているスープで、しかも茶色いスープだったんです。

醤油も使用しているとかで、その辺もまた日本っぽい感じもしなくもない。

ただ、味わい的には、中国系の清湯スープ系の味わいでした。

そこに、ラー油がかけられていて、このラー油が意外にも辛かった(苦笑)。

とはいえ、ラーメンフリークならなんてことない辛さかな。

で、野菜もいっぱい入っています。

日本のラーメンで使われる野菜となると、ネギかもやしか。あるいは玉ねぎか。

それくらいですよね??

でも、中国のラーメンって、入れられるだけ入れる傾向があるなぁ、と思いました。

このラーメンでも、きゅうりやらパプリカやらブロッコリーやらセロリやらニンジンやら…

数多くの野菜が入っていました。

中でも、ブロッコリーがいっぱい入っていました。

「八宝菜」じゃないけど、数ある食材をいっぱい入れて華やかに見せるのが中国ラーメン。

逆に、食材をスープの中に溶け込ませて、どこまで見えなくさせるのが日本のラーメン。

なんか、日本と中国の文化的な違いまで、ラーメンから語れる気がしてきました。

中国って、やっぱりなんでもど派手だし、奇抜だし、華やかだし、ごちゃごちゃしてる(建築なども含め)。

でも、日本って、地味だし、単色系が好きだし、シンプルで簡素ですっきりしています。

中国以上に、「目に見えないもの」を大事にするっていうか。

(だから、世界的には、地味めに見えるというか)

敢えて言えば、中国のラーメンは「足し算のラーメン」で、

日本のラーメンは「引き算のラーメン」って感じかな。

面白い観点を得た気がしました。

チャーシューは、めっちゃパサパサしていました(;´・ω・)。

おそらく、寸胴で味を出し切ったお肉をそのまま出しているんじゃないか、という。

日本の老舗のラーメン店でも、ぱさっとした豚肉をチャーシューにしていますよね。

ああいう感じでした。(だから、あんまりたくさん食べるものでもないかな、という)

脂身も一切なしで、途中からちょっとお肉を食べるのが大変だった、、、(三杯目というのもある)

でも、これ一杯で、たしかに「お腹いっぱい」になりますね。

で、麺です!!!

いやー、こりゃ、ヤバいヤバい!!!

ドイツ国内でもトップクラスの自家製手打ち麺ですよ!!!

食べた感触としては、もちもちのフレッシュなプリプリ麺、かな。

うどんと中華麺の間くらいの麺!?

とにかくフレッシュで、ソフトで、プリプリっとした感じで、たまりませんでした。

これが、「拉麺(延ばした麺)」かー!!!、と。

さすがは本場の中国であります。

ただ、「もちもち感」はあんまりなくて、コシも日本の麺ほどではありませんでした。

これは、なんか、良し悪しの問題というよりは、嗜好の問題かな、とも。

zoom up!

まさに、「生き生きとした麺」、という感じでした。

これだけ素晴らしい麺を使っているのだから、あとは「スープの改良」を望みたいなぁ、と。

スープがやっぱまだ、改良の余地大ありかな、と思います。

中国人的にはこれでベストなのかもしれないけど、ここはデュッセルドルフ。

ラーメンにうるさい現地人も多いはず。

そういう中で、中国系ネクストブランドを作ろうとするなら、スープの改善がやっぱ必須ですかね。

でも、スープって、「目に見えない」から、そこはあまりこだわらないのかな、とも。。。

以麺会友。

「麺をもって友と会う」、か。

いい言葉だなぁ。。。

これから、この言葉、使わせてもらおうっと!!

麺で世界を平和にする!

これ、僕の密かな大きな野望です。

地球人は、とにかく麺が好き。

麺で一つになることはできる。

政治の話は人を分断する。でも、麺の話は人と人をつなげる。

この日も、このお店で、中国の人とかなり長い間語り合いました。

お互い麺が好きなんだなぁ、と実感し合いました。

こんなボードもありました。

お昼のラーメンは、一杯、6,90€から!!!

(こっちは結構安いなぁ、、、)

しかも、「限量」って書いてある。

数量限定ってことかな!?

2018年、一発目のラーメンの記事としてふさわしいお店でありました。

とにかく、RAMEN SOULという店名がカッコいいです。

2018年は、もっともっと「世界のラーメン」を意識して、書いていきたいと思います。

(まぁ、とはいえ、休みもどんどん少なくなってきているので、どれだけ海外に逃げられるか…)

また、海外に行かなくとも、日本国内の外国人経営のお店はいっぱいありますからね。

とにかく、2018年の僕のテーマは「世界のラーメン」「他者のラーメン」にしたいと思います。

「外国」「他者」「異文化」。

これまで「日本人目線」でラーメンを語ってきましたが、それを僕なりに反省していきたいかな、と。

それこそ、ラーメンの「脱構築」、みたいな。

まだまだ、海外のラーメン、続きます、、、(;´・ω・)

(でも、海外のラーメンだと、アクセス数が減るんだよなぁ、、、(´;ω;`))

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