僕が都内で一番とっておきでお気に入りのお店が、表参道ヒルズの中にあるMISTだ(とはいっても三度目だけど…汗)。MISTは、ちゃぶ屋の森住さんのセカンドブランドでもある。
このお店の魅力は、なんといっても超高級価格のラーメンとあり得ないくらいにオシャレな店内の雰囲気だ。ラーメン一杯の値段は通常の二倍くらい。都内ではNo.3に入る高額ラーメンを出している*。そして、これまたラーメン店としてはあり得ないくらいに洗練された店内で、女性一人でくつろげる空間になっている。
*一番高いのは、鴨シャブ・鴨らーめん竹亭の鴨らーめん(1890円)と言われている。それから一風堂の極新味が1300円となっている。で、MISTは基本的には1250円くらいだが、玉子をつけたら極新味を越えてしまう。
今回は【期間限定】の「ザルらぁ麺」(1350円+玉子150円)を注文。一杯なんと1500円也。このお店は不定期で限定が出ていて面白い。もちろん限定も高額ラーメンだ。あとkei大絶賛の「梅塩柳麺」も。
ざるラーメンは、つけ麺なんだけど、本当にざるラーメンになっている。最初に麺だけをすすると、ざるそば(orソーメン)を食べているかのような錯覚に陥った。 かん水OFFなのか、普通の麺とは違うものを感じた。つるつるっとした麺で、ラーメンの麺とは思えないような麺だった。これにまずビックリ。
スープはつけ麺にしてはかなりライトな感じ。結構透明で、クリーンなタイプのスープになっていた。スープそれ自体は柳麺と同じ寸胴から取っていたので、基本的には他と変わらない。かえしの量は結構多めだったので、味は濃いと言えるだろう。トッピングも柳麺とほとんど同じ。チャーシュー、メンマ、ネギといったシンプルなもの。
他のつけ麺に慣れてしまっていると、若干スープが薄く感じるかもしれないが、旨味としては結構強く感じると思う。通常の柳麺よりもかなり濃く感じられた。が、やはり繊細で淡白な印象が強かった。しかし、食べているうちにじんわりと旨味が伝わってきて、仄かな幸福感に包まれる、そんなつけ麺になっていた。
玉子も絶品。黄金の半熟煮玉子で、かなり複雑な味わいがした。これはこれで超ハイレベルの半熟玉子と言えるだろう。ワインとかなんかに浸しているっぽい感じ(汗)
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梅塩柳麺も文句なしの抜群の出来だった。すごいふくよかな味。マイルドともまったりとも言えないなんともいえないふくよかな味わいだ。まぁ、値段からすれば当然なんだけど、やっぱり他で味わえないという意味でずば抜けているといわざるを得ない。とろろと梅をスープに入れて食べると、これまで体験したことのないような深い味わいを感じることができる。オンリーワンならではの凄みさえ感じられる。
いわゆる昔ながらのラーメン屋さんの真逆にあるお店がMISTと言えるだろう。最も先鋭的なラーメン店だ。この値段にもかかわらず、今日もたくさんの人が集まっていた。表参道ヒルズという立地でこうやって頑張っていることに、喜びを感じずにはいられない。常に「B級グルメ」として語られるラーメンだが、ここではA級としてのラーメンを楽しむことができる。たまにはこういう雰囲気の中でラーメンを食べてみるのも悪くないだろう。
MIST
渋谷区神宮前4-12-10表参道ヒルズ3F-M316
03-5410-1368
OFFなし(ヒルズ休館日はOFF)
2007年9月22日の記事はこちら 冷やし梅塩柳麺!
2007年2月08日の記事はこちら 柳麺と塩柳麺!