こっさり(こってりしているようで実はあっさり)した感じ。鶏が中心の魚介醤油。
11月29日に、半蔵門にオープンした期待の新店。半蔵門っていうのがなんとも渋い! 半蔵門界隈は穴場だった。近くにつじ田があるけど、半蔵門駅周辺としてはかなりポイントが高いだろう。しかもしかも、B1出口から徒歩0分。アクセスは最高級によい。半蔵門駅そのものが店の入り口って感じさえする。B1出口を出て、目の前の信号を渡ったら、到着。ちょっと奥まったところにあるので注意。看板は小さめ。
店内は思ったよりも広い。っていうか、普通にお洒落なレストランって感じ。厨房もホント広い。テーブル席がメインで、まさにダイニング!っていう雰囲気のお店だ。メニューはシンプル。つけめんとラーメンがメイン。IBUKI丼っていうのもあった。
つけめんが看板メニュー。今回はつけめんとラーメンを注文。
つけめんは上の写真の通り、とってもとってもお洒落。女性なら感動できるのでは!?(僕はおお~、細長い~って驚いた) このつけめんの特徴は、ツルツルとのどごしのよいなめらかな麺。太目の平打ち麺で、コシも強く、弾力性もある。これはお見事!って感じだった。つけスープは、見た目と裏腹にかなりあっさりとした和風魚介醤油味。かつお節の味が結構効いている。でも、最近流行の濃厚魚介豚骨とは全く違ったアプローチをしている。鶏メインで、非常にあっさりとしているのだ。こってり感はあるのにあっさり。まさに「こっさり」としかいいようのないつけめんだった。(*ここのメニューにはまたカレーつけめんもあった。
ラーメンは、やはりつけめん同様、こっさりとした食べやすいライト感覚の魚介醤油ラーメン。鶏ベースということで、臭みやくどさはまったくと言っていいほどにない。鰹節の香りと柔らかな鶏の旨み。そして、焦がし揚げねぎの香ばしい風味と食感。強烈さはないけれど、クセになる美味さがあった。これだと、半蔵門のビジネスマンたちにも受け入れられるだろう。毎日でも食べられるラーメンっていう感じがした。麺も奇をてらわずシンプルな細い縮れ麺。ほどよくスープが麺にからんでくる。食べた後のもたれ感はほとんどない。
店主の吉田和弘さんは、高田馬場の「俺の空」出身の方で、俺の空で4年ほど働いていたとのこと。もうそんなになるんだなぁ~としみじみ。俺の空出身の先輩には、立川のZEROがある。だが、俺の空やZEROとは違う方向で進み出しているところが注目する点かな。造語だけど、「こっさり系」。こってりしているように見せつつ、実はあっさりしている、という新しい方向性を感じることができた。また、たぶん五行あたりから登場し始めたダイニング系という要素も見逃せない。石焼チャーシューっていうのもまた斬新的。鶏を基調にしたライトな感覚の現代的ラーメン。ともすると「平坦な味」といわれる可能性は否定できないが、今後の出方次第では大きく変貌を遂げて、新しいラーメンの雛形となるかもしれない。
IBUKI-つけめんDINING-
千代田区麹町1-5-4ライオンズプラザST107
03-3221-7303
11:30-21:00(L.O)
日曜日OFF
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