Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

Umaii Ramenbar@ライプツィヒ あのバッハも驚くドイツ風ラーメン専門店があった!

ライプツィヒです。

Leibzigです。

思えば、この街に立ち止まるのって、98年以来。

つまりは17年ぶりの再訪となります。

17年前はライプツィヒ大学で行われた国際学生映画祭に行ったんですよね。

17年の月日を経て、再びこの地にやってくるとは…。

当時の面影は、なんか、全然ありませんね。

もっと混沌としていた、というか。

今のライプツィヒは、すごく綺麗で、開放的で、豊かな感じがしました。

そんなライプツィヒにも、あったんです。

ラーメン専門店が…。

あるものなんですねー。

しかも!

こちらの店主さんは、真正のドイツ人なんですって。

日本に来たことはないらしく、日本人の息もかかってないお店です。

つまり、完全にドイツ人による、ドイツ人のためのラーメン専門店。

お客さんもほぼこっちの人のみ。

創業は2010年らしく、6年目に入っているとか。

こちらのお店は、ラーメン&おにぎりの専門店なんですね。

おにぎりをメインに置くお店って珍しいと思うんですけど、、、

店員さん曰く、

「おにぎりは売れています。テイクアウトする人もいます。特にビジネスマンが買って、事務所とかで食べています」

とのこと。

なるほど。

そういう食べ方をするのかー。

ラーメンも、恐ろしいほど種類が豊富です。

ラーメン以外もあります。

いったい店主さん(オーナー)はどこで日本の料理を学んだんでしょう?!

それを店員さんに聞いたら、

「日本にはいったことがないみたいです。本で読んで勉強したって言ってましたよ」

と。

そうなんだー。

本で読んで、完全に自分流で仕上げたのがこちらの料理なんだそうで。

すごいじゃないですか?!

外国の料理を、本で読んだだけで、作り上げて、お店にしちゃうんだから。

メニュー表にも、小さな文字で、

私たちのインスピレーションは当然日本的です。が、自分たちに忠実であろうと思います。創造性と個性は、あらゆるキッチンの根本的なヤスリなのです

と書いてあります。

結論から言うと、「ひっくり返りそうなお店」でした。

例えていうなれば、

イタリア人が「和風パスタ」や「和風リゾット」を食べて、ひっくり返るような感じ?!

インド人が「和風カレー」を食べて、ひっくり返るような!?

中国人が「和風中華」を食べて、ひっくり返るような?!

そんなお店でした。

最初から、ひっくり返りました。

これ。

すごいでしょ?!

間違ってはいないけど、、、

「ラーメン」の「-」の使い方が、、、

ドイツ人には分からないだろうなぁ、、、、

しかも、ラーメンじゃなくて、「ラーメソ」。

」と「」って、日本人じゃなければ、区別できないんだろうなぁ、、、

逆にね、

どうして、僕たちはこのンとソを区別できるんでしょうね。

それこそ、日本人が、「R」と「L」の発音が区別できないのと同じかな?!

面白いでしょ?!

こちらは、まぁ、間違ってはいないかな、、、苦笑

さて。

ラーメンについての説明・解説です。

翻訳するのは面倒くさいので、読める人だけ読んでみてください。

なかなか興味深いことが書いてあります。

全メニューの解説も。

まずは、JapanRamen。

醤油ラーメン+チャーシューが定番みたいです。

最後の「いなり付ききつねラーメン」ってなんですか?!苦笑

で、こちらが、Umaiiオリジナルの創作ラーメン。

このお店では、どうやらRamen=スープ麺という理解のようですね。

なので、MisoRamenは、うどん麺が使われています。

*ネットでこのことをバッシングしている人がいましたが、その人はラーメンという概念の複雑性を知らないだけですね。日本には、ラーメンの麺、うどん、そばという三種類の麺があって、ラーメンの麺には、呼び方がないんですよね。しかも、ラーメンという言葉は、そもそも「延ばした麺」という意味であって、そもそも「麺=ヌードル」をいうだけだったわけです。

僕的には、TomatoRamen mit Rindfleischが気になりました。

ドイツ人が作るトマトラーメン。

これって、実は「欧風ラーメン」なんじゃないの?、と。

和風ラーメンと正反対の「欧風ラーメン」。

僕のテンションは上がります。

さらに、KareRamenもあります。

のみならず、KokosRamenまで!

これは、ココナッツ系かな、

さらに、SommerRamenまで!!

夏限定ラーメンですよ!!

いやー、驚きです。

ただし、ベジタリアン向けのラーメンのみでした。

さらに、しゃぶしゃぶまであって、、、、

さらに、お好み焼きまであって、、、、

さらに、かつ丼やら、親子丼やら、とんかつがあったりして、、、

もう、驚くのみです。

よくぞ、ここまで、、、

(しかも、繰り返しますが、店主さんは日本人じゃないんです)

いったい、どんなラーメンなんでしょう!?

こちらが、醤油ラーメン×チャーシューです。

いやー、ウェスタンなラーメンですよ。

一応、醤油ラーメンの範疇に入るとは思いますが、、、

僕ら日本人が想像する醤油ラーメンでは「まったくもって」ないです。

でも、頑張って作ったんだろうなぁ、っていうのは伝わってきました。

全部で四杯食べたんですけど、これが一番「よかった」かな。

でも、その「よかった」は、日本人の感覚であり、それが絶対ではありません。

繰り返しますが、

イタリア人が、和風パスタを食べても、よくわからないのと同じように、

僕らが、こっちで欧風ラーメンを食べても、きっとよくわからないんです。

それでも、すごい頑張って、日本のラーメンに近づけている、という気はします。

チャーシューは、日本のチャーシューじゃないですね、、、汗

でも、きっと中国人からしたら、日本のチャーシューは「叉焼」じゃないって言うだろうな、、、汗

麺は、結構な太麺でした。

でも、コシがなくて、、、汗

けど、こっちの人には、この麺があっているんだろうな。

ケーゼシュペッツレがこちらの人の「麺」だからなぁ、、、

で、こちらがカレーラーメン。

薄いカレースープに、麺を入れた感じのラーメンでした。

日本人的には、「しゃば過ぎる」。

でも、きっとこっちの人からしたら、日本のカレーラーメンは濃すぎるってなるんだろうな…。

カレースープラーメンだと思えば、意外と食べられますね。

麺は醤油ラーメンのと一緒だな。。。

人参がいっぱい入っています♪

頑張っているお店って、分かってもらえますかね?!

この鶏チャーシュー、ちゃんと巻いてあるんです。

ロールチャーシュー=豚、という発想はないんでしょうね。

でも、一生懸命、本を読んで、調べて、作ったんでしょうね。

なんか、その「けなげさ」に、うるっと来ました。

なるとまで入っているし。。。

世界でも珍しいタイプのカレーラーメンでした。

そして、こちらが、Umaiiオリジナルのラーメンです!

その名も、

SesamiRamen mit Ente。

鴨肉入りゴマラーメン。

これ、面白いなぁー。

完全に、創造と妄想で作ったラーメンでしょう。

基本的には、醤油スープに大量のゴマをかけた味。

ゴマ味噌ラーメンってよくあるけど、これはなかなかないかも?!

日本的には、あっさり中華そばに大量のすりごまを入れて食べる、っていう感じ。

でも、ダシ感がないから、醤油入りのお湯にゴマが入った感じになっています(苦笑)

そういう味でした。

麺は、同じですね。

えのきがいいトッピングになっていますね。

綺麗です。

あと、これ、分かります?

茹でた玉子を崩して、トッピングにしているんです。

これは、とてもドイツらしい、という感じがします。

白身がなんか豆腐みたいな感じで、面白かったです。

最後に、とんでもない創作ラーメンを!!

TomatenRamen mit Rindfleisch。

牛肉入りトマトラーメン。

これこそ、まさに、僕が求めていた「欧風ラーメン」の真骨頂でした。

結論から言えば、もうぶっ飛びすぎて、どう食べりゃいいのかっていうラーメンでした。

でも、繰り返しになりますが、

「イタリア人が和風パスタを食べる」、という感覚なんですね。

まさに。

一言でいえば、すべてありえない…苦笑

見てください。

トマトスープに、お蕎麦、ですよ、、、

もう、この時点で、ほぼ99%の日本人がDownするでしょうね、、、

ありえない組み合わせですもん。

でも、僕ら日本人がやっていることも、こういうことなんだと思いますけど、、、

「醤油味のパスタ」というのは、

「トマト味のお蕎麦」と同義ですからね。

ゆえに、

僕的には、理想的な「欧風ラーメン」でした。

ただし、、、

味的には、もう自分の理解をはるかにぶっとんでいるので、、、

是非、どこかのテレビ局とかで、取材してもらいたいなぁー。

餃子です。

揚げ餃子になっていました。

中身は、、、

もう、書くのをやめておきましょう。

なんといいますか、

ソーセージを食べている気分の餃子でした

美味しく食べられますが、違和感たっぷり。


さらに!!

Onigiriです。

これが、売れてるんですって!!

しかも、ただのおにぎりじゃないですよー。

中身は、お肉(各種)入り、鮭入りなどあるそうです。

僕は夏限定の「トビアスのベーコンスペシャルおにぎり」を頂きました。

自筆で、ベーコンスペシャルと書いてあります。

どんな味なんでしょう?!

美しいおにぎりです。

でも、一口食べると、驚愕します。

だって、、、

ご飯が酢飯なんだもん、、、

酢飯で食べるおにぎりなんて、、、

まぁ、日本でも酢飯+のり+具で食べることはありますけどね、、、

冷蔵庫で冷やしているので、冷たいんです。

いやー、エキゾチックでした。

Aufreiiser。

新しいおにぎりと出会った気分でした。

***

結論。

何から何まで、ドイツ人のラーメン屋さんでした。

日本人の理解の範囲をかるく超えている、といいますか。

これを、日本人の視点で、どうこう言うのは野暮ってもんです。

ネットでは、このお店のことを悪く書いている記事がいくつかあります。

でも、それは、とても失礼、というか、無礼というか、

異文化をまったく分かっていない、としか言えない気がします。

それより、

「よくぞ、ここまで頑張って、模倣している!」、と驚きたいところです。

日本でも、海外に出たことのない料理人がイタリアンだとか、フレンチだとか語っています。

それを、こっちの人は、あれやこれやとは言わないと思います。

「和風~」というのは、このお店のラーメンのようなもので、

勝手に、自国の文化に取り込んでいるんです。

ラーメンも、いよいよ、ヨーロッパに同化しようとしているんです。

日本のラーメンをそのままもってきても、「同化」は起こりません。

同化というのは、異文化と異文化が融合していくことでもあります。

その融合を通じて、新たな文化が発生します。

だから、僕はこのお店を讃えたいって思いました。

***

ただし、やはりまだまだ荒削りなラーメンばかりです。

なので、こちらで食べられる日本的なラーメンを提供するお店を教えてみました。

今の時代、ドイツでも、日本のラーメンを食べられるようになっています。

一度、日本のラーメンも食べてもらいたいなぁ、、、


Umaiiから徒歩で2分くらいのところに、トーマス教会があります。

ここは、あのBach(バッハ)が、コンサートをやっていたとされる教会です。

僕的には、バッハが出演していた「ライブハウス」、ですね。

かなりの頻度で、ここの教会で音楽を奏でていたようです。

こんな記念碑もありました。

きっと、今、バッハが生きていたら、Umaiiでラーメンを食べていたんだろうなぁ、と。

そしたら、きっと、バッハも、ラーメンに驚いていただろうなあ、、、

なーんてことを、妄想してしまいました。

バッハとラーメン。

ライプツィヒの地で、つながりました★

コメント一覧

bin ein Leipziger
VA
Volksverarschung ist es!
kei
yamaさん

…ご指摘の通りでございます…(汗) シュパーゲルでした。汗汗汗…。ありがとうございました!

ぽんさん

意外とお好み焼きはまともなんじゃないかな、と思いますが、、、。かつ丼は結構普通に美味しいと思います(お店にもよりますが…) ラーメンはやっぱり難しい料理なんですよね。きっと。是非いつか、「ドイツにおける日本料理の摂取について」という論文をいつか書いてください!!(笑)
ぽん
 ラーメンがこれだけ凄いのなら、お好み焼き、カツ丼、親子丼はどんな感じなのでしょうか。そして一番気になるのは、地元の人たちがこのお店の料理をどう感じているのか。
 もし自分がドイツに留学してる学生だったら、このお店のメニューをコンプリートして論文を書きたかったくらいです。
yama
すごいラーメン屋さんですね!
爆笑してしまいました。
でも本当に、和風パスタって、きっと同じようなものですよね。

ところで、keiさんが召し上がったベーコンの酢飯おにぎりのことですが・・
手描き文字は、BACON SPARGELではないでしょうか??
アスパラガスも入っていたのでは?
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