レトロラーメン好きな僕としては、どうしても行きたかったお店がこちら。
「幸楽」。
幸楽といえば、「渡る世間は鬼ばかり」で登場する「幸楽」ですが、そことは無縁のようです(苦笑)。
創業(約)2年ということで、新しいお店の部類に入るかと思われます。なので、「レトロコンセプト」の新店ですね。
なかなか、レトロな感じです。
店長さんがアフロヘアの方で、上の似顔絵?とそっくりです。
聞けば、名古屋の方らしく、仕事を辞めて、こちらに移住してきた方のようです。石垣には、このように「本土」を離れ、余生をこの地で過ごそう、という人も少なくありません。自分の人生をどこで終えるのか、これもまた大きな人生の課題かと思います。僕も、のんびりとした、静かな場所で、資本主義の影響の少ないところで最後を過ごしたいと思っています。
さて。
メニューですが、醤油(正油)ラーメン、台湾ラーメン、塩ラーメンが基本のようです。
今回は、正油ラーメンをいただきました。
このラーメン、地味ですが、かなり際立ったラーメンです。というのも、ラーメンなのに、脂分がほとんどないんです。クリアなスープ。脂っぽさが全然なくて、まるでお蕎麦のよう。でも、味的には、ラーメンの味わい。
味的には、オーソドックスで、スタンダードな中華そば、という感じですが、ここまで油分を感じないラーメンというのは、珍しいかも?!
スープは、鶏+豚のスープで、魚介もタレで使用しています。つまりは、王道系の中華そば。
麺は名古屋から空輸しているとのことで、こちらでたべる「八重山そば」の麺とは異なります。
こうやって写真で見ると、若干脂が浮いているように見えますが、リアルにみると、本当に澄んだスープです。
もう少しファットにした方が、らーめん好きには受けそうですが、きっと哲学があるのでしょう。
極限にまで突き詰めたあっさりレトロなラーメン、ということで。
さらに♪
このラーメンと一緒に注文したいのがこちら!
どて煮ライスです。
これ、いわゆる豚ホルモンの煮込みライスですね。名古屋の名物♪
これが、めっちゃ美味しかった。ご飯がすすむすすむ。炭水化物come on!という感じ。
一度食べたら、やめられないとまらない。
石垣島で名古屋名物のどて煮というのもなんですが、これはこれでありだと思います☆
こちらはチャーハン。
チャーハンも、本当に油っぽくなくて、食べやすいです。家庭の味わい、かな。
通常の飲食店のチャーハンがいかに油っぽいかが分かると思います。
これはこれで、やはり「個性」なんだろうな、と。
店長さんによれば、「僕は油っぽいのが嫌い」、とのことでした。
なるほど。
このお店は、石垣島唯一?の歓楽街の一角にあります。
旅行客が飲んで、最後の〆に食べたくなるような立地・味、かな、と。
印象的には、ちょっと苦戦しているのかな、という感じでした。県外の旅行客を相手にしているなら、もう少しファットな方が受け入れられる気がします。現地の人向けの味になっているとすれば、そこに「ズレ」はないのかな、とも。
この島のブランドになっている「八重山そば」と、どうやって共存していくのか。あるいは、どうやって差異化をはかっていくのか。色々と考えたくなる問いがどんどん浮かんできました。
ただ、ラーメンフリークとしては応援したくなりますね。