今年の「石神本」が出版されました!
石神さん、おめでとうございます!!
通称「石神本」は、ラーメンガイドブックの中のミシュランみたいな存在。
石神本に掲載されるということは、まずもって、
優れたラーメン店として認められた、ということを意味する。
なので、石神本に掲載されることを目標にしている店主さんも多い。
僕自身、自称「石神チルドレン」なので、
彼の本を通して、ラーメン界のパースペクティブを作り上げた。
僕の「基準」そのものが、この本によって作られたといってもいい。
心の中で、いつも「石神本に載り得る味か?」と問うている。
石神本自体も、この十数年の間に、徐々に進化してきた。
10年前の石神本を見ると、今と全然違うことが分かる。
しかも、この10年はIT革命が本格的に起こった時期で、
ラーメン情報も「本」から「ネット」へと大きく様変わりをした。
しかし、それでも、この本の意味は極めて大きいと思う。
他のラーメン本にしても、ネット情報にしても、
「最新情報の垂れ流し」の要素が否定できないからだ。
言い方は悪いけど、僕のブログも含めて、
ほとんどのメディアが情報の垂れ流しに終わっている。
いや、「NEWS」の要素が強いということかな。
それに対して、石神本は「本当によいお店」という視点で、
新しいお店に限定せずに、お店を紹介している。
それこそ、10年前から掲載され続けているお店もある。
古いから切り捨てではなく、新古問わず優れたお店を掲載する、
という思想がしっかりとこの本には根付いているのだ。
僕自身のラーメン観にも、彼の思想は強く反映されている。
ある程度の時代性を読みながらも、ホンモノの味を追求する、
そういう姿勢は、石神本あってのことだ。
***
今年の石神本は、これまでとかなり変わった気がした。
これまでの通例であった対談・インタビューがなくなった。
その代わりに、これまで以上に特集が多くなった。
石神さんの言葉が大好きな僕としては、
とてもとても残念だったが、仕方ない。。。
時代の多様性に応じてか、
色んな角度からラーメンを捉えようとしているのが分かる。
その一つが、一番最初の特集だ。
これには度肝を抜かれた、というか、意外でびっくりした。
でも、チルドレンとしては、「ああ!石神さんらしいなぁ~」と思った。
つい先日行った平塚のお店や、まさかまさかのあの超有名店や、
千葉人としては嬉しいあのお店やまさかのあのお店や超意外のあのお店まで、
しかも、今もっとも食べたい●●●系のラーメンまでもが!!
あと、さらに「お見事!」と思ったのが、二つ目の特集。
ある意味、石神さん自身が作ったといってもいい「濃厚豚骨魚介」、
この濃厚豚骨魚介の飽和状態をうまく切り抜けたのが、この特集だと思う。
僕としては、「超濃厚煮干豚骨特集」で来るかな、と思いきや、
その濃厚煮干と濃厚豚骨魚介を包括する新たな概念を提示していた!
こう切り出せば、たしかにこれまでの流れと新たな流れをmixできるな、と。
新店特集については、あんまり「おお!」という意外性はなかったけど、
知らないお店が幾つかあったので、早速行ってみようっと!!
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僕は、いわゆる教育職で、日々若い人と接している。
たびたび「美味しいお店はどこか?」と聞かれるのだが、
やっぱり、「石神本を読め!」というのが一番かもしれない。
石神さんって、僕にとっては「最高の師匠」であり、「最大の敵」だ。
一番大好きで、一番嫌いな人(汗)。
だからか、今日は朝からウキウキで、
本屋さんがお店を開けるやいなや、飛びついて買ってしまいました。
実際、掲載されているほとんどのお店のラーメンを食べているけど、
まだまだ食べていないお店、食べる機会のないお店はまだまだある。
石神さんは、今もなお僕の前をゆく憧れの人なんだなぁ~
いつか石神さんと対談講義したい