我が国では、ラーメンはいたるところで食べることができる。もちろんファミレスでも、ラーメンを楽しむことはできる。ラーメンチェーン店とはまた違うラーメンがファミレスにはある。
今日はすかいらーくに行った。せっかくなのでラーメンを食べてみようかなと思って、すかいらーくオリジナルの自家製麺を使った「野菜たっぷりあんかけ海老ラーメン」(890円)を注文した。
海老ラーメンとあるから、海老油かなんかを使ったスタイリッシュな海老ラーメンかと思いきや、バリバリ中華風のあんかけタンメンだった(汗)
海老はたしかに4,5個ラーメンの上にのっかっていた。が、味はなんてことないタンメン。特別美味しくないってことはないけど、至って普通のタンメン。ファミレスだけあって、可も不可もない平均的な味わいのラーメンだった。
面白いなぁと思ったのは、キャベツやもやしなどの野菜がたくさん入っていることかな。普通のラーメン屋さんよりも野菜が豪快にのっていて、楽しく食べられた。キャベツはかなりの乱切りで、食べる楽しさがあった。
麺は、意外にも、なかなか食感の良いものだった。この麺は全然悪くない、っていうか、いい。この麺を使ったハイグレードなラーメンが食べてみたいなぁと思った。
ファミレスは基本的に「万人受けする味」を「突出することなく」提供するレストランだ。個性的な味やマニア受けする味は、ファミレスではタブーだ。がゆえに、「海老」という個性を出しても、味そのものは平均化せざるを得ない。海老油を使ったガツン系海老ラーメンではなく、「なんとなく高級そうな海老がのっかった普通のラーメン」でなければならないのだ。
それは、われわれの民度にもかかわっている。多くの人は、海老の香りを楽しむよりも、海老の身、海老そのものを食べたいと思っている(、とファミレス運営者は考えている)のだろう。やはり、重要なのは、中身ではなく、見た目なのだ。見た目(海老の姿形)の方が、中身(海老の強い香りや風味)よりも満足を引き起こすのだ。逆に、「海老ラーメン」と歌いつつ、「海老」が入っていなければ、文句さえいう人もいるのだろう。
なかなか「個性」を出すのは難しい・・・