穴川駅徒歩1分のところにあった「らーめん恵比寿」が先月閉店した。
その跡地に、新たに「千成らーめん」が登場した。というよりは、もともと千成らーめんがらーめん恵比寿に変わったので、「復活した」というほうが正しいのかもしれない。この付近にはあまりラーメン屋さんがないので、いずれにしても貴重な存在ではある。
千成らーめんは、千葉の貴重なラーメン関連の会社が運営するお店だ。株式会社 秀穂 という会社が運営するフランチャイルズ店である。一度本気でこの会社の人にお話をうかがってみたいなぁと思っている。いかんせん、本社はうちの実家の近くにあるのだ。自転車でもいけるほどである(多少無理をすれば)
千成らーめんには僕個人的な思い出がある。僕が西千葉の調理師学校に通っていたころ、その学校のすぐ近くに千成らーめん西千葉店があった(今も健在である!)。頻繁に…ってわけじゃないけれど、時折当時の仲間と一緒に千成らーめんに行っていた。当時はそれほどラーメン店に興味があったわけではなく、とりあえず昼食を食べるってことで行っていた。だから、味がどうこうっていうのはほとんど覚えていない。たいへん失礼ではあるが、味を求めて食べに行っていたって感じじゃなかった。(当時は洋食や丼モノに強い関心をもっていたから)
その学校を卒業して以来、千成らーめんでラーメンを食べるっていうことは今日の今日まで記憶にない。だから、実に16年ぶりくらいに千成らーめんを食べることになるのだ。せっかくなので、立ち寄ろうと思い、穴川駅で降りてふらりと立ち寄った。
店の中は恵比寿時代とほとんど変わっていない。雰囲気もあまり変わっていない気がした。ただ、以前の恵比寿はどちらかというと「本格派」を意識したお店で、なかなかこ洒落ていた。そして、また料金もわりと高額だった。だが、千成らーめんは「大衆派」を意識しているのか、簡素でシンプルな店内、格安な料金設定となっている。地域性を考慮してなのだろうか、シンプルで気軽に入りやすいフランチャイルズ店というイメージのお店になっていた。(そのせいか、恵比寿時代よりも人の入りがよく感じられた)
この穴川店の一押しメニュー(?!)が、「ねぎ醤油そば」(740円)だ。いやいや千成らーめんの現在の一押しがこのラーメンのようだ。ま、そういうわけで、自然な流れで、このねぎ醤油そばを注文。
まずもって、ヴィジュアル系なラーメンだった。ネギがこれでもかってくらいに盛られていて、麺もスープも見えないほどだ。久々にこういうラーメンを見た・・・かも。デフォルトで半熟煮玉子もひとつ付いている。いやはや、ゴージャス(っていうか武骨)なラーメンだ。
スープは、ニンニク/生姜の味が利いたピリ辛な醤油ラーメンだった。結構強烈な味かも。ジャンク感はたっぷりだ。やっぱりこういうインパクトのあるラーメンだと、記憶に残りやすいんだろう。意外にも、もりもりと食べることができた。想像していたよりも、なかなか食べ応えのある一杯だった(多分、基本的な期待度が低いから、とても美味しく感じられたんだと思う)。
麺はそれほど特記すべきこともなく・・・ まあ普通に・・・
意外にも、半熟煮玉子の出来がとてもよかった。ラーメンのスープに合っていたからか、「ほ~、結構いけるじゃないの~」と思ってしまった。もちろん黄身はトロトロ。単品で食べても、好印象なんじゃないかな。
また恵比寿時代があったからか、値段的にも割安感が強く感じられた。醤油ラーメンは500円台を切っているし、このラーメンだって玉子付きで740円だから、損した気分にはならない。
超久しぶりに食べた千成ラーメンは、なかなか満足できる良心的な一杯であった。ヴィジュアル的にもそそられるし、なかなかいいんじゃないの~って感じでございます。