Dr.keiの研究室2-Contemplation of the B.L.U.E-

The Clash LONDON CALLING-25th ANNIVERSARY EDITION

ロックの歴史を辿っていたら、The Clashのことが出てきたので、久々に聴いてみた。クラッシュの音源は、かつて数枚買ったが、どこかにいっちゃったので、手元には25周年記念のベストアルバムしかない・・・(どこにいったんだろう?)

クラッシュは、1976年から1986年まで、10年間イギリスで大人気となったパンクバンド。パンクバンドなんだけど、色んな音楽を積極的に取り込んでいった理知的なバンドとしても有名だ。セックスピストルズよりも知的で冷静なパンクバンドだったらしい。いかんせん1976年って、僕がまだ1歳の時だから、タイムリーでは全然知らないバンド。自分の好きなアーチストの好きなアーチストってことで、かつてちょっと聴いてみた程度だった。

Disc: 1 
1. London Calling 
タイトルをみると、どうしてもジキルを思い浮かべてしまう。TUSKもきっとクラッシュを聴いていたんだろうな、と。声的にはTUSKとはかぶらないけど。音的にもジキルとかデランジェを彷彿とさせるんだよなぁ。ギターソロなんかも今井さんギターの雰囲気があるし、僕が好きだったバンドのメンバーが影響受けたんだろうな、というのが伝わってくる曲。もちろんクラッシュの大ヒット曲。途中のジョーの叫び声はTABOO時代のあっちゃんを思わせる。ベースはせいちゃん!?
2. Brand New Cadillac 
これまたBUCK-TICKを思い起こさせる。けど、基本的にはロカビリーというかロックというかなんというか。あるいはDEEPのメンバーなんかはこういうのも聴いたんだろうな、と。ストレイキャッツなんかもやっぱり影響を受けたのかな?
3. Jimmy Jazz 
その名の通り、ジャズっぽいっていうか、ジャズっていうか。。。バクチクとかジキルもジャズっぽい曲を作っていたけど、それもクラッシュあってのことなのかな。
4. Hateful 
これまたBUCK-TICKだよ~~っていうようなイントロ。スカスカな感じも初期バクチクを思い出させる。ギターの入れ方なんかも今井さんそのまんまだし。歌はなんていうか、かんていうか・・・ こういう曲がビートロックのスタートラインなのかな。ギターソロもジャジーというか、ファジーというか・・・ 
5. Rudie Can't Fail 
チュカチュカしたギターの音が面白い。これも80年代後半、ボウイ以降のビートロック~ロマンティック系のバンドが影響を受けただろうサウンドになっている。サックスなんかも面白いところで入っているし、遊び心がたっぷり。やっぱり初期BUCK-TICKだ・・・ 曲的にはちと・・・
6. Spanish Music 
これもなんかビートロックの原型を聴いているような錯覚に陥る。ポップではじけていて、ちょっとメロウで、8ビートで。思わず体がスウィングしたくなるような横ノリのロックですなぁ~ この曲も「パンク!」っていうより、ポップなビートロックって感じ。
7. The Right Profile 
ホーンを積極的に使ったスカっぽい曲。おしゃれのような、キュートのような・・・
8. Lost In The Supermarket 
これもなんとなくヴィジュアル系に影響を与えていそうな曲。ポップで、裏打ちビートで、ちょっとメランコリックで。ま、ヴィジュアル系っていうよりも、現代のパンクの方が影響を受けているとは思うんだけども・・・ さわやかな一曲です。
9. Clampdown 
これまたBUCK-TICKを思い出させるような・・・ Aメロはボウイっぽいかな。これを聴くと、日本のロックがクラッシュに影響されたんだなぁということが分かるかも。ただネオV系のニオイはしないな。
10. The Guns Of Brixton
この曲の聴きどころはドラムだな! TETSUっちゃんのドラミング(フィルの入れ方など)はここからきているな!と、勝手に判断。淡々としたギターリフなんかも、初期V系の匂いがしてしょうがないなぁ。  
11. Wrong 'Em Boyo 
これは外タレの曲だなぁ~って感じかな。シンセの入れ方なんかは、この当時としては斬新だったんだろうな。こういうのって、カントリーロックっていうのかな。あか抜けた感じのさわやかでスカスカした曲であります。
12. Death Or Glory 
パンク色の強い曲かな。ドラムのおかずなんかは哲っちゃんを感じちゃう。
13. Koka, Kola 
これ、コカコーラ?! こういう感じってやっぱ今のパンクに引き継がれているんだろうな~ ニューロティカしか浮かんでこないな(汗) でも、曲の展開的にはヴィジュアル系に通じるものもある。
14. The Card Cheat 
ピアノをヒューチャリングしたメロウなロック曲。60年代のロックを思わせる懐かしい感じの曲。めちゃめちゃポップで聴きやすい。歌い方なんかはヴィジュアル系の布石になるような箇所があるけど・・・
15. Lover's Rock 
これも60年代テイストかな。ヴィジュアル系のヴィの字も出てこない。ディーエルツテっぽいなぁ(全体的にいえるけど)。ギターのカッティングなんかは、ヴィジュアル系御用達って感じですが・・
16. 4 Horsemen 
結構ワイルドなパンクロック。メジャーコードでシンプルな曲。最後の方の壊れたギターは今井さん、影響を受けたな・・・ きっと。
17. I'm Not Down 
これは確実にヴィジュアル系バンドが影響を受けたであろう曲だ。ギターもベースもドラムも、ヴィジュアル系のテクニックの原型が隠れている。GLAYなんかもやっぱりクラッシュを聴いたんだろうな、と。UP-BEATもやっぱりこういう路線の延長戦なんだろうな、、、(違うかな)
18. Revolution Rock
これは、クラッシュがどうとかっていう曲じゃないな。曲としていい! 
19. Train In Vain
これも、パンクだとかクラッシュだとかっていう話じゃなくて・・・

Disc: 2 
省略

クラッシュを聴いていると、初期のバクチクの音が見事に思い浮かぶ。もちろんクラッシュだけの影響ではないだろうが、少なからぬ痕跡を感じ取ることができるだろう。もちろんクラッシュのスピリットは後続のパンクバンドに引き継がれるわけだけれども、ヴィジュアル系もパンクスピリットを受け継いだジャンルなんだと思う。最近のネオV系にも同じようなパンクスピリットを感じさせる熱いバンドはちらほら出てきている。ただ音的には時代の隔たりを感じずにはいられない。それは音響環境の変化によるもので、アーチスト側の問題ではない。根っこの部分でパンク精神が引き継がれていれば、それでいいのだ、な、きっと。

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