2012年、初ラー(今年初めてのラーメン:フリーク用語)は、こちらになりました!(2日に食べためん丸は除きます)。今年はしょっぱなからこけてしまいましたが、初ラーがつかさになるとは、いやはや、いい一年になりそうです。
『そば 中華つかさ』は、銚子電鉄最終駅である外川駅から徒歩4分程度です。このお店は、銚子に来たら、坂本、大塚支店と同じくらいに、是非是非食べてもらいたい歴史あるクラシカル&ノスタルジック、おじおば系(おじいちゃん・おばあちゃん系)ラーメン店なのです。
僕は今回で三度目。学生四人を引き連れて行きました☆
http://sehensucht.269g.net/article/2065999.html
http://blog.goo.ne.jp/sehensucht/e/4e1cf29d67af5e9a8241a566a5a105cd
外川に来たら、ここに来たら、天ぷらラーメンを食べたいところですが、年始早々とあって、またこの数日、お客さんが(想像以上に)やってきたみたいで、天ぷらが作れない、ということでしたので、別メニューを頼みました。(外川名物として、天ぷらラーメンが挙げられるんです!)
さて、メニュー。
ホント、色々とあります。今回は大人数だったので、計4種類のメニューを注文しました。
僕的に初となる「ねぎもやラーメン」を頂きました! 名前がちょっと何とも言えないですよね。もやもやしてきそうな名前です(苦笑)。あっさり醤油ラーメンに、ねぎもやし炒めがどーんとのります。野菜炒め醤油ラーメンというべきでしょうか? しかも、さらに生の葱が別皿でついてきます。なんか、このヴィジュアル、斬新というか、新しさを感じるんですが、どうでしょう。
店主さん曰く、「こちらのねぎもやの方が、優しい味わいになる」、ということでしたが、確かにそうでした。通常のラーメンよりも、とげとげしさがなくて、マイルドに感じられます。野菜の甘みがしっかりとスープに反映されているのが分かります。これはある意味で、斬新です。昔ながらの中華そばに、ジャンクさとボリュームが加わり、なんともいえないパワーがありました。それに、しっかり大ぶりなチャーシューも入っています。
葱を途中で加えると、マイルドな味わいにすこしシャキーンとしたさっぱり感が得られます。なんか、ジェットコースターにのってるみたい。あるいは男と女の駆け引き?!(苦笑)
ラーメンと同じスープだということですが、味わい的には全然別モノですね。これはこれで、絶対的な存在感をもっていると思いました。なので、これはこれで、つかさに来たら、食べてもらいたい一杯ですねー。うー。。。
こちらが、keiイチオシのラーメン(500円)。
今回はおじちゃん(僕的には、おじちゃんなんです。なぜならばうちのお父さんと同じ年、同じ学年だからです)に、色々と突っ込みました(もうすっかりおじちゃんとも仲良し)。
聞くと、「最近、流行っている変なもんは一切入れない」とのことでした。
「変なもの?」と返すと、「そう。変なもの。背脂とか…」。背脂=変なものって、なんか、いいですねー。まー、確かに変なものと言えば、変なものかもしれない…
鶏がメイン。豚骨もちょこっと。それに、昆布だし。昆布はかなり多く使っているとのことです。それに、野菜が数種類。それに生姜やニンニクなんかも入れているんだと思われます。スープはそんな感じだそうです。「昔は、もっと贅沢に材料を入れこんで、濃厚なスープだったんだけどねー」、と意味深なお言葉。そうそう、ここのご主人は、もともと外川の漁師さんだったんだそうです(初耳!)。体調を崩し、その後、友人に薦められて、ラーメンの屋台を押すようになったんだとか。基本的には独学だそうです。で、ラーメン作りに困ると、知人や友人のお店に行って、作り方を見せてもらい、じっと観察したんだそうです。
そんなわけで、こちらのラーメンも、やはり銚子の屋台文化から生まれた味なんだということが分かりました。ってことはですよ、やはり銚子って、ラーメン文化がもともとあったってことですよね。店主さん曰く、10軒以上の屋台が銚子市内にあった、ということです。研究対象になるか分からないけど、「銚子ラーメン屋台文化研究」というのはできそうです。そのためには、銚子のフィールドワークが欠かせない! 今は無き銚子の屋台ラーメン、どんな感じだったのか、これは是非とも聞いてみたい、探究してみたいですね。
あ、あと、ここのご主人が、「なるい」の現店主さんのお父さんとご友人だったそうです。「なるいさん」のお兄さんにあたる方がそもそも屋台を銚子でやっていて、御兄弟でやっていたという話も聞きました。
これは、、、 らんちばさん、気になるでしょ!?(笑)
話は逸れましたが、このラーメンも、そういう文化や歴史を知って食べると、また違う味わいが感じられると思います。
こちらは、僕的に初のつかさのお蕎麦です☆ とろろそばですね。お蕎麦なんですが、どこか、ラーメンの如くにジャンクなんですよね。お蕎麦自体も、どういうわけか、ラーメンっぽいお蕎麦に感じられました。かえしも強めで、結構味わい的に攻撃的でした。すっかり味がしみ込んだかまぼこが素敵でした。
こちらは、カレーうどん。
つかさのカレーうどんは、注文してからスープを作るんだそうです。なので、超アツアツで、超香ばしいです。いわゆるカレールーをうどんにぶっかけたという単純なものではありませんでした。駅で食べるカレーうどんとは大違い。味的に、かなり独特なので、好き嫌いは別れるかな、と。僕は、カレーというとインスタント・カレーが一番という味音痴なので、ちょっとクセが強く感じれました。が、学生たちは、「うま~い!」といって、喜んで食べておりました。
三度来て、思いました。このつかさは本当に素敵なお店です。我が学生たちのために、いろいろよくしてくださり、ありがとうございました。お話もいっぱい聞かせてもらえました。
だからというわけではないですが、本当にこのお店のラーメンは実力派だと思います。こういうお店の価値が分かる人こそ、本当のラーメンLOVEな人だと思います。好き嫌いではなくて、美味しい不味いではなくて、「こういうラーメン屋さんって、いいよね~」って思えるラーメンフリークの人が好きです。
10年以上、ラーメンを追い続けて、出てきた答えが、ここにある気がします。辿りついた先、というか。散々、きらびやかな女性と付き合ってきて、最後の最後に辿りついたのが、身近にいた素朴で普通のアットホームな女性だった、みたいな感じかな。ま、こういうラーメンばかりを食べてたら、都会的で最先端型のラーメンに目が移りそうですが…(苦笑)
今年の僕はもっともっとこういう「おじおば系」に注目していきたいなって思います。