僕がこよなく愛していた「くまもと来来ラーメン」の跡地に、新しいお店がオープンした。その名も、「らーめん大地」。4月3日にオープンしたばかりだ!
千葉都市モノレール天台駅から徒歩6分くらいの場所にある。来来を知っている人には説明無用かな。
このお店は、仲村トオル似の20代の若き店主が切り盛りしている。お店自体もリニューアルされ、すっきりとしていて、古い建物なのにすごく清潔感があった。
メニューは基本的にラーメンのみ。おススメの醤油らーめんはなんと500円。他のらーめんも600円と、値段的にはかなりお手ごろ価格になっている。チャーシュー丼もあった。
出てきたラーメンは、シンプルながらにニューウェイブ系のテイストを強く感じるものだった。
スープは鶏油の浮いた白茶濁系スープ。鶏の旨みが強く効いた鶏白湯系スープだった。とんこつも使っているので、パンチというか、動物系の味もしっかり効いている。ラーメンショップ~家系ラーメンの影響を感じつつも、それらとは全く異なった味わいになっているところがお見事! 近年主流になりつつある鶏ベースの濃厚スープは、食べる価値大有りの絶品だと思う。 魚系の材料は使われておらず、ガツンとパンチの効いた力強い味わいになっており、また、家系ほどの重さ(こってりさ)もないので、対象年齢も幅があるように思われる。
麺はつるつるっとしたストレート麺。コシもほどよくあり、スープとよく合ったものをうまく選別しているなぁ、と思う。これ以上でもこれ以下でもダメだろうな、という「いい塩梅」の麺を使っている。
チャーシューは薄味でやわらかい肉だった。もっとがさっとした肉かなと思ったけど、意外にもしっとりとしたやさしいチャーシューだった。メンマは、もう少し改良の余地ありかな、と。
これで500円ははっきりいって「超驚き」だった。500円ラーメンにしては超できすぎ。もちろん500円という安価を差し引いても、しっかりとしたラーメンになっているし、また、個性もある。見事に、あっさりとこってりの間を行くラーメンで、ネオ家系というか、脱家系というか、そういう個性的な味になっていた。
このお店の課題はやはりこの立地条件でしっかりとお客さんを掴むことだろう。いかんせん、他店と比べても、立地上のハンディーは否めない。ただ、どんなに立地が悪くても、ラーメンそのものがしっかりしていれば、遠くからでも人は集まってくる。「家系」だとか、「大勝軒系」だとか、「武蔵系」だとか、そういうブランドがないと、新しい立地でやり続けていくことはとても難しいと思う。だから、まずはやはり天台周辺の人々をしっかりひきつけて、安定軌道にのってほしいと思う。
千葉市内は、ラーメン屋さんにとってとてもたいへんな場所だと思う。もちろん激戦区で生き残るのも至難の業だが、そういう場所には人がたくさん集まるし、味次第でしっかり生き残れる。だが、千葉市内、特にこの界隈は、とても人が集まりにくい。西千葉大勝軒にはかなり多くの人が集まっていたので、頭からダメとは言えないが、基本的にラーメン屋さんが育ちにくい場所ではある。
若き店主が今後どのように動いていくのか、期待と希望をもって応援したいなぁと思うラーメン屋さんでありました。
らーめん大地
稲毛区穴川2-12-8
11:00-14:00/18:00-25:00
駐車場あり